「チロル・ドロミテ・ザルツカンマングート」旅行記(7)
2009年 08月 16日
私はこの日だけやや体調を崩していました。というのは2日目が好天に恵まれ、山の上でもT-シャツでいられたものですから油断してしまって、3日目も軽装で出発しました。
処が一転して気温が下がり風も強く、すっかり身体が冷えてしまったのです。やはり山の天気を甘く見てはいけませんね。
おまけにこの日は朝からかなり強い雨が降っていて、やはり気温も下がっていました。
ヨーロッパは一般に夏場は乾期と思われがちですが、この中欧は6-8月の降雨量が多いのです。
朝から食欲がなく、不安なスタートを迎えました。
最初の観光カレンツァ湖は、雨で周囲の景色が何も見えません。本来はバックにアルプスの山々が見えるはずですが。そのためか他の観光客は誰も姿を見せません。
昼食はカナッツェイという町ですが、相変わらず冷たい雨が降り続いていました。
バス停で待っている人も、とても真夏とは思えない格好をしています。
ここドロミテ本街道で最も標高が高い(2239m)ポルトイ峠に到着したら、一面の雪です。
しかしこういうパッケージツアーは原則として予定は変更しません。
ここからロープウェイで一気に標高2950mのサッソポルトイの展望台に向かいます。
せっかくの展望台ですが、雪で何も見えません。
あー、寒い!
ファルツァレーゴ峠にさしかかる頃になって、ようやく天候が回復してきました。
ヤレヤレです。
トファーナからコルティナ・ダンペッツォーの街の全景写真を撮るころには、すっかり青空に変っていました。
この小さな街で1956年には第7回冬季オリンピックが開かれ、回転で日本の猪谷千春が2位に入賞し、冬季オリンピックで日本初のメダルを獲得しました。
夕食は街のレストランで、メインはビーフの煮込みでした。
写真は前菜の鹿肉入りヌードルパスタです。
夕食はあまり食べられず、それでもビールとワインは飲みました。つまり流動食だけはOKですね。
こういう体調がすぐれない日を何とかしのぐのも旅のコツです。