地中海の光とサハラの風(3)
2005年 06月 30日
ゴゾ島にある、ガンティア神殿は、BC3600年頃に建てられたと推定されています。つまり
エジプトのピラミッドを遡ること約1000年ですから、世界最古の巨石文化といえます。
シチリア島から移住した人々が建造したものと考えられていますが、新石器時代に、約10tもの巨石を、どのようにして積み上げたのか、未だに謎です。
マルタ島には、ハガールキム神殿があります。やはり巨石文明ですが、こちらはやや新しく。BC3000年頃の建造と推定されています。
やはり時代が新しい分だけ技術が進んでいました。巨石も、大きいものでは最大20tに達していました。
それと、男性のシンボルを象徴したと見られる、長い石がそそり立っていました。
その男性シンボルの丁度反対側の奥の隙間に、女性のシンボルを象ったと思われる、デルタの形の石が見えます。
これが、BC2500年頃に建てられたとされるタルシーン神殿になりますと、石と石の間が、ピッタリとついています。
建築技術の進歩は、歴然としています。
伝説の世界では、有名なホメロスの「オデッセイア」で、英雄オデッセウスを虜にして、洞窟に閉じ込めてしまう妖精カリプソにまつわるカリプソの洞窟が、ゴゾ島にあります。
(写真の女性は、カリプソではありません)
もちろん証拠は無いのですが、そうした伝説を生み出すだけの魅力が、この島にはあります。