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地中海の光とサハラの風(8)

チュニジアで、右手を大きく地中海に差し出す形でボン岬があります。
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ここに、ケルクアン遺跡があります。紀元前のカルタゴ時代の住居跡で、建物は崩れていますが、街の形は原形を留めています。
城壁、住宅、店舗などがあり、住宅は階段が残されているところから、2階建てであったことが分かります。
又各戸に風呂がついており、文化水準の高さを示しています。
不思議なのは、この街には墓がなかったことで、恐らくは高級別荘地ではなかったかと想像されます。
なにせ、直ぐ脇が地中海ですから、リゾートとしては最高の場所です。
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ボン岬を南下すると、スースがあります。
ここの海岸は、見渡す限りのかなり広いビーチになっていますが、人影は20-30名程度でした。
木製のビーチパラソルに、水着が干したままになっていたり、荷物が置かれたままになっていました。
実にノンビリとした、海岸風景です。
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近くのエルジェムには、世界最大級の円形闘技場が残されています。
3世紀に建てられたローマ遺跡で、観客収容人員が35000名という大規模のものです。
観客席は3階建てになっており、内部を歩いてみると、改めてその大きさに驚かされます。
他国には、もっと大きな闘技場がありますが、このエルジェムのコロセウムは、かなりの部分原形を留めているところに、価値があります。
余り大きすぎて、写真に入らないのが残念です。
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by kanekatu | 2005-07-11 01:48 | チュニジア

憂きな中にも旅の空


by kanekatu