中国シルクロード旅行記(3)ウルムチ

3日目の午前の観光はウルムチです。
ウルムチ市は、新疆ウイグル自治区の首府で、市区人口は135万人。
「ウイグル」は民族の呼称で、「新疆」はイスラム教を指します。つまりイスラム教(スンニ派)を信仰するウイグル人という意味です。
新疆ウイグル自治区にはウイグル族のほか、漢族、カザフ族、キルギス族、モンゴル族などの民族が居住する多民族地域であり、自治州、自治県など、様々なレベルの民族自治区画が置かれています。
つまり北京中央政府に対しては、宗教と少数民族という両面の対立問題を抱えていて、一部の人々による中国からの分離独立運動も起きています。こうした背景から2009年のウイグル騒乱や、2013年のウイグル族がガソリンを積んだ自動車で北京の天安門に突入し自爆する事件(天安門広場自動車突入事件)などが発生しています。さらにこの事件に対する報復として、漢民族によるウイグル市民への無差別殺害事件も起きていました。新疆はチベットと並んで、中国が抱える民族問題のホットスポットの一つとなっています。
現在は表面的には落ち着いて見えます。
言語・文化・経済の面などにおいて、中国の東部よりもタシュケントのようなはるか西方の各地とより強く結びついています。
面白いのは、中国国内には本来は時差が存在しないのですが、新疆だけは便宜的に北京時間より2時間遅れの新疆時間が使われています。仕事は午前10時が始業時間になっていて、夕食は午後8時頃からスタートの様です。
ウルムチはまた世界で最も内陸部の都市として知られていて、海への最短距離が2300㎞というのだからスゴイ。殆んどの人は海を見ることなく生涯を終えるそうで、泳げる人は皆無に近いとか。

ウルムチの宿泊ホテルの東方王朝酒店。
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ウルムチ市内の風景ですが、中心部には超高層ビルが立ち並び、中国の他都市とあまり変わりはありません。
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ウルムチでの観光は、新疆ウイグル自治区博物館だけでした。
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上半身が人間で下半身が蛇の男女が混じり合っているこの絵は、ウイグル人の国産み、即ちアダムとイヴの物語を描いたものとか。
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これは唐の時代の美人画で、髷を高く結い、太い眉と頬紅が美人の条件だったようです。現代の美人の概念とは大きな差がありますね。もしかして、楊貴妃もこんな顔だった?
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これはどんな絵だったか忘れましたが、注目したいのは古代のウイグル語は縦書きだったという事です。
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それがイスラム教が入ってきてコーランが伝わるようになってから、今の様な横書きになったそうです。もう一つ、ウイグル語の文法は日本語と同じ
S+O+V
だそうで、そのために普通の中国人よりウイグル人の方が日本語を覚えやすいとか。そう言えば現地ガイドの女性も大学で2年間日本語を勉強しただけで、流暢な日本語をしゃべっていました。
お目当ての楼蘭美女の展示が都合で無かったことと、ウルムチは他にも見所があったのですが博物館だけで観光が終了してしまったのが残念です。

この後はトルファンに向かって3時間のバス移動です。
バスは砂漠の中をひたすら走り、人っ子ひとり見えません。周囲の山も丸坊主です。
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砂漠に吹く強い風を利用した大規模な風力発電設備が設置されていました。後方に見える雪山は天山山脈です。
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午後はトルファン観光です。
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by kanekatu | 2015-08-29 09:15 | 中国 | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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