中国シルクロード旅行記(4)トルファン

3日目の午後はトルファン観光です。
トルファン市は、中国新疆ウイグル自治区トルファン地区に属し、トルファン盆地の中央に位置し、北に天山山脈を望んでいます。古くより交通の要所であり、シルクロードの要衝として栄えました。現在は観光都市となっています。
ウイグル族が7割、残りは漢族です。
トルファンは海抜がマイナスの場所がほとんどであり、場所によっては-154mにも達しています。そのため夏は猛烈な暑さとなり、最高温度が50℃を超えることもあります。地表の温度は80℃位になるので、地面で卵焼きが出来るそうです。私たちが行く前の週には45℃になり、ツアー客が暑さで倒れたと言ってました。幸いこのツアーの時はやや温度が下がり、35℃前後であったと思われます。

観光のスタートは「火焔山」で、トルファン盆地に横たわる東西に約100㎞、南北約10㎞、平均海抜500mの産地。地殻の褶曲運動により襞の入った山肌は、夏季には暑さのために陽炎が立ち、それがまるで炎の様に見える所からこの名が付きました。
日本人にも「西遊記」でお馴染みの場所です。
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渓谷の底部には川が流れているのが見えます。
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「ベゼクリク千仏洞」は6世紀から9世紀にかけて石窟の開削が行われ、仏教を信仰していた王族の寺院とされていました。石窟は83窟で、内部には壁画が描かれ仏像が安置されていました。
だたイスラムがトルファンに浸透するにつれ破壊を受け、あるいは地元を訪れた探検家たちによって剥がされて、今では殆んどが残されていません。
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「高昌古城(こうしょうこじょう)」は、5世紀から7世紀にかけてこの地に栄えた麴氏高昌が築いた城址遺跡です。面積は200万k㎡、周囲は5㎞で、外城上、内城、宮城の3つの部分からなっています。当時、ここには3万数千人の人々が住んでいました。ただ建築物の破損が激しく、今は荒涼とした風景が広がっています。
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この辺りが城の中心だったようです。
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高昌は玄奘三蔵の西域求法の発着点でもありました。630年に玄奘がこの地を訪れ、当時の国王・麴文泰から歓迎され、2か月間滞在し説法を行ったことが記録されています。玄奘がインドへ出発の際には、金銀と通行手形、馬に、供を20人ほど文泰から提供を受けとされています(猿と豚と河童はいなかったようですよ)。こういう事が無ければ、玄奘一人でインドへの往復など出来なかったでしょう。
640年に、玄奘がインド遊方の後に帰着した時に文泰との約束で高昌を再訪しましたが、既に文泰は死去し高昌も滅んだ後でした。
この場所で玄奘が仏法を説いたとされています。
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水が無くては人間は生きていられなから、砂漠の真ん中にあるトルファンにとって水源の確保が最大の問題です。その水源は天山山脈の雪解け水で、山の麓から20-30mの間隔で井戸を掘って並べ、その底をつなげて水路としました。この技術は11世紀ごろにイスラム勢力より伝わったと言われ、カレーズ と呼ばれています。
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トルファンの産業は、観光以外では農業が主であり、ブドウ・綿花・ハミウリが特産です。
ブドウ畑です。
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生ブドウで出荷し、残ったブドウはこの建屋の中で風を通して干しブドウとなります。
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ブドウ農家のご夫婦です。このご主人は独学で日本語を勉強したそうですが、流暢な日本語をしゃべるのに驚きました。ウイグル族の人は日本語を学びやすいと言ってましたが、私たちにはウイグル語は簡単に学べないですね。
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夕食のレストランに飛び入りで民族楽器の演奏者が来て、いくつか現地の曲と踊りを披露してくれました。
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ツアー参加者から女性が指名され一緒にダンスを踊りましたが、なかなか鮮やかでしたよ。
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トルファン名物のラグ麺です。具が多くて汁が少なく、日本のラーメンとは違います。
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4日目はトルファンから高速鉄道で敦煌に向かいます。
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by kanekatu | 2015-08-31 00:37 | 中国 | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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