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スイス旅行8・最終回(チューリッヒ)

7月5日はツアーの最終日で帰国日です。この日は観光のスケジュールが無く、空港に向けてバスが出発する午後3時までは自由行動です。
ホテルが空港に近いので、ホテルからのシャトルバスは空港行きしかありません(しかも片道有料)。従ってチューリッヒの街に出るには空港から列車で行くしかありません。
こういう日程であれば、ホテルは市内にあった方が便利なので、旅行社としては一考を要します。
添乗員が気を利かして希望者全員をチューリッヒ市内まで引率、帰りもチューリッヒ中央駅で待ち合わせ、そのままホテルまで引率してくれたので助かりました。
空港駅で列車の切符を買う際にone day passを購入すると、中央駅との往復料金に若干プラスするだけで市内のトラムやバスが無料で利用できるので、便利です。

チューリッヒの街はとても分かり易い。街の中心をリマト川が流れ、バーンホス通りなどのメインストリートは川に沿っています。川の両側に主な施設が建っているので、迷うことがありません。添乗員から予め簡単なレクチャーを受けていたので、地図無しで市内を散策できました。
チューリッヒ中央駅。
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リンデンホフの丘で、チューリッヒ発祥の地。ここから市街が見渡せます。銅像は1292年にハプスブルク家と戦った女性兵士を讃えて建てられたもの。
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丘から東側を見下ろした風景。
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街の中心を南北に流れるリマト川。
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二つの尖塔を持つ大聖堂は12世紀初頭の建築。内部のステンドグラスはジャコメッティ作。
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聖母教会は12-15世紀に建てられたゴシック様式の建物。内部に入るには有料というのは珍しい。ステンドグラスはシャガール作。
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この辺りから南側がチューリッヒ湖になります。
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チューリッヒ湖畔を散策。風船おじさん。
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若い人たちの語らい。
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スイス旅行記も今回で最終回となります。
いくつか気が付いたことを順不同で述べてみたいと思います。

スイスには真夏に行かれる方が多いでしょうが、山岳部の観光やトレッキングでは寒さ対策が要ります。特に天候が悪いと急激に体温が奪われますので、真冬に近い服装の準備をしておいた方がいいでしょう。基本は重ね着。標高や天候によって服装をこまめに変えるのは煩わしいですが、仕方ありません。

スイスの料理ですが、ツアーで出た食事でいえば基本は肉(ソーセージを含む)とジャガイモで、簡素なものでした。味は、普通に食べられます。ツアーではいくつか食事無しというのがあり、各人がレストラン等で自由に食事をとったのですが、美味かったという話題はきかなかったので、料理の点ではスイスにあまり期待できないという印象です。
ワインは生産が盛んですし、ビールも自国で醸造しています。味は普通だと申し上げておきましょう。ただ、ほとんどが自国で消費し輸出が限られているので、せっかくだからスイス製のものを飲んだ方がいいでしょう。

買い物ですが、これは他の欧州諸国でも同じことが言えますが、日曜は土産物店を除き休みです。夕方は飲食店を除き7時頃には閉店する店が多い。日本でいうコンビニは無いようで、代りに駅のキオスクがあります。
スーパーマーケットは都市や大きな町村にはありました。こちらは日曜でも営業しているようです。閉店は午後の6時か7時頃になるので、利用する際は時間に注意した方がいいでしょう。以前はスーパーでも2時間程度の昼休み(シェスタ)があった様ですが、今は続けて営業しているようです。ただ、私が入ったスーパーで、アルコール類は昼休みには扱っていないという店がありました。

試しにスーパーでおつまみにサラミ風のソーセージと、軽食としてサンドイッチを買いましたが、サンドイッチは日本のコンビニの方がはるかに美味い。ソーセージはあまりの不味さに一口食べただけで後は捨てました。私の選び方が悪かったのかも知れませんが。チーズは日本人に合わないものがあると聞いていたので、朝食の時のバイキングで、食べられそうな銘柄を覚えておいて買いました。

ワインはスーパーで買うのが良いと思います。陳列棚にはもの凄い種類のワインが並んでいるので迷ってしまいます。大半がドイツやフランス等からの輸入品で、スイス産を見つけるのは値札にスイスの国旗が付いるのを目安にするといい。銘柄は好みがあるので、添乗員や現地ガイドの意見を参考にした方がいいでしょう。私が聞いた範囲では、白なら「ファンダン」「ヨハネスブルク」、赤なら「ドール」「ハイデ」といった辺りがお薦めでした。お土産にワインを買って帰りましたが(他に買うものがなかったので)、家族には好評でした。
ホテルの部屋で飲むのにはドイツ製テーブルワインを買い、価格は3スイスフランでしたが晩酌用には十分でした。

ワインで面白かったのは、レストランでテーブルワインを注文すると、100mlにつき何スイスフランという価格になっていることです。正確に測ってワイングラスに注いでくるんです。ビールのジョッキには液体をここまでという線が入っていて、その通りに入れてきます。ドイツもそうですが国民性ですね。

ホテルは今回いずれもスーペリア以上という事でしたが、部屋の広さは相当に差がありました。他の欧州の国と同様に冷房設備がないホテルが多い。場所によっては寝苦しいと感じる場合もあります。今回はバスタブ付きの部屋が多かったが、一斉にバスを使うと湯の温度がどんどん下がってしまうというケースもありましたので、注意が必要です。浴室に石鹸とシャンプーの片方しか備えられていないホテルもあるので、気になる方は予め日本から用意した方がいいでしょう。

添乗員から、スイスはチップの制度があると聞いていましたが、ありません。不要です。特別なサービスを受けた時に、心づけとして渡す程度と考えておきましょう。レストランで支払いの際に端数が出た場合は、釣銭をそのまま置いてゆく程度でいいでしょう。ホテルの枕銭も不要です。

スイス旅行では何より景色が最高のご馳走であり、お土産だと思います。

最後までお付き合いいただいた方、有難うございます。
by kanekatu | 2016-07-28 08:23 | スイス

憂きな中にも旅の空


by kanekatu