ラホールを後にして、バスは最終観光地であるイスラマバードに向かいます。
飾りのついた結婚式に向かう車。
結婚には花婿側が花嫁側のお金を渡さねばならないそうで、独身男性は貯金が要るんです。
イスラマバードに近づくにつれ洒落た店が目に付くようになります。
下の店は、いずれも日本でいえばサービスエリアの店舗に相当します。
ケウラ岩塩鉱山に到着。
ケウラ岩塩鉱山は、イスラマバードから160㎞に位置しています。紀元前326年にアレキサンダー大王の軍馬がここを舐めたことにより岩塩鉱山の発見につながったという伝説があります。長さ300㎞、幅8-30kmに及ぶ岩塩山脈の中心地です。
岩塩鉱山の規模としてはポーランドのヴィエリチカ岩塩坑に次いで世界第2位。
トロッコに乗って鉱山の中へ。
岩塩鉱山はポーランドで経験ずみですが、グレーの壁が延々と続き、写真で表現するのは難しいんです。
いきおい見せる側も、塩を成形したものにカラーのライティングをして楽しませるという手法をとります。
塩のベンチ。
岩に沁み込んだ水分によって塩分が溶け出し徐々に下がってゆく、鍾乳洞と同様の現象が岩塩でも起きています。
塩のパキスタン・タワー。
ケウラ鉱山を後にして、夕方イスラマバードに到着。
夕食は地方料理で、鍋焼き風ケバブ。
この夜が、パキスタンでの最後の宿泊となります。
さて、パキスタン名物には、デコレーション・トラック略して「デコトラ」があります。バスなら「デコバス」になります。
とにかく派手な装飾で飾るというのが特長です。
それからもう一つは、信じがたいほどの過積載。まるで荷物が独りで走っているかのようです。
そのいくつかを紹介しましょう。
デコバス。
デコバスの後ろの装飾。鳥が羽を広げたような形です。
飼料用の枯草を運ぶトラクターを後ろから撮影したもの。
上に乗っかるためのハシゴが付いています。
前から見るとこんな具合。
デコレーションでトラクター本体が見えなくなっています。
子供たちが乗るマイクロバス。車内とあわせて一体何人乗っているんでしょう。
口にしているのは、隣のトラックに積んでいるサトウキビを失敬したもの。噛むと甘い汁が出てくるんです。
小型三輪を後ろからも乗れるように改造したんでしょう。でも、ちょっと怖いな。
これもデコトラ。
時には車体より装飾の方が高いというトラックもあるそうです。
ドライバーたちはしばらく家族を離れて稼ぐことも多く、トラックは家族同様と考えているそうです。
派手な装飾の方が、仕事も増えるという実利的な理由もあるとか。
長距離バスのフロントですが、窓ガラスにあんなに装飾して危なくないんでしょうか。
横から見たもので、車体の屋根には乗客の荷物が積載されています。
装飾品の店です。
装飾にも地方色があって、ガイドによると装飾を見ただけでどこの地方のトラックか分かるそうです。
パキスタンの旅行記も残すところあと1回になりました。
もう少しで完走。