ベラルーシ・ウクライナ・モルドバ訪問記(3)


旧ソ連の都市の特徴は、街のの中心部の目抜き通りを「レーニン通り」、中央にある広場は「レーニン広場」と相場が決まってました。ソ連崩壊後は、それぞれ「中央通り」「中法広場」に改名しています。
ここミンスクの中央広場です。レーニン像が置かれています。旧ソ連の国の中でも珍しいのではないでしょうか。地下鉄の駅名も未だに「レーニン広場」とか。
c0051938_19210038.jpg

ここでガイドに、いくつか質問してみました。
「国民はレーニンを今でも尊敬しているの?」、答えは「尊敬しています」。
「レーニンが間違っていたからソ連が崩壊してしまったのでは?」、答えは「間違いはありましたが、レーニンが目指していた理想は正しかった」。
「スターリンはどう? ベラルーシでも彼によって沢山の人が粛清されたよね?」、答えは「確かにスターリンは酷い事をしました。でも独ソ戦でナチスドイツに勝利した功績は大きい。」。
「独裁体制は良くないのでは?」、答えは「スターリンもレーニンも、あの時代にあっては必要な人だった。国によっては独裁は必要だ。ベラルーシも独裁と言われるが、現大統領が進めた政策によって国は上手くいっているし、国内の争いも起きていない。むしろ民主化した国々に戦闘が起きているではないか」。
「ソ連についてどう思っている?」、答えは「ソ連時代は良かった」。
「今の方が自由があって良いのでは?」、「ソ連について、外側から見るのと、私たちの様に中で暮らしていた立場から見るのとでは、見方が違う」。
「ゴルバチョフについてどう思う?」、答えは「ソ連を解体させたとんでもない人間」。
ガイドは続ける。「私の国籍はベラルーシだが、心はソ連人」。
どうです? なかなか説得力あるでしょ。
久しぶりに筋金入りの人の話を聞けましたよ。

聖霊大聖堂はバロック式の建物。1642年にカトリック教会の修道院として建てられたが1852年からロシア正教の教会となりました。ソ連時代の宗教弾圧で一時閉鎖されていましたが、その後に回復。現在はベラルーシ正教会の中心的教会となっています。
c0051938_19214534.jpg
聖シモン聖エレーナ教会は「赤い教会」と呼ばれています。
教会の敷地内には、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマの土がカプセルの中に入って埋められています。
c0051938_19221896.jpg

c0051938_19244524.jpg

この教会の脇には、長崎から贈られた鐘が設置されていて、ツアー参加者一人一人が鐘をついてきました。
c0051938_19254654.jpg

旧ソ連時代にウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故、当時は強い南風が吹いていたため、放射性物質を含んだ灰の多くがベラルーシに降ってきました。汚染地域の住民は国の費用で他へ移住し、その後も定期的な健康診断を受けています。
ベラルーシでは放射性降下物の70%が国土の四分の一に降り、50万人の子供を含む220万人が放射性降下物の影響を受けたと報告されています。ベラルーシ政府は15歳未満の子供の甲状腺癌の発生率が、2001年には1990年の2000例から8,000-10,000例に急激に上昇したと推定しています。
こうした事がらから核爆弾や原発事故に対する国民の関心が高まったとのことです。

中央公園。
c0051938_19270446.jpg
中央広場をぐるりと巡ってみました。
c0051938_19274330.jpg
c0051938_19280553.jpg
c0051938_19290818.jpg

この他のミンスク市内の風景です。
c0051938_19295535.jpg
c0051938_19302659.jpg
c0051938_19304650.jpg
c0051938_19311131.jpg
昼食は、マチャンカという地方料理で、豚肉のサワークリーム煮。
c0051938_19314645.jpg

次の観光は、世界遺産のミール城です。
ミール城は、15世紀末から16世紀初めにかけてミール村付近ゴシック様式の城として建設され、1568年に城はリトアニア大公国の大貴族であるラジヴィウ家の手に渡り、ルネサンス様式の城として完成しました。
その後、城はナポレオン戦争で損傷を受けましたが、19世紀末に修復され、第二次世界大戦中はドイツ軍に接収されゲットーとして使用されました。
c0051938_19322212.jpg
c0051938_19325180.jpg
内部は展示場になっていて、上は甲冑(ヨーロッパ様式)、下は16世紀ごろの男子の服装ですが、日本と似たような帯を締めています。
c0051938_19333117.jpg
c0051938_19340810.jpg

それより目に付いたのは、結婚式の多さです。こうしたカップルを何組も見ました。
c0051938_19344590.jpg

こちらは式の列席者たちでしょう。皆さん、着飾っています。
c0051938_19351426.jpg

門の外ではマーケットが開かれ、小さな木製の人形を購入。
c0051938_19354781.jpg





[PR]
Commented by saheizi-inokori at 2017-08-05 21:28
今日、テレビでベラルーシの家庭サウナの様子をみました。
リッチな人も多いのですね。
Commented by kanekatu at 2017-08-05 22:23
佐平次様
今回の訪問国の中ではベラルーシは最も豊かな国です。ガイドが言っていたこの国は独裁が必要だということも、経済が比較的順調で国内に騒乱がない事を指しているのです。私たちとは価値観が違います。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by kanekatu | 2017-08-05 19:36 | ベラルーシ | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


by kanekatu
プロフィールを見る