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ミャンマー紀行’06 その9

ヤンゴンから2時間かけて着いたバゴーは、13-16世紀にモン族の王都として繁栄しますが、18世紀になってビルマ族によって滅ぼされます。かつての栄光は失っていますが、古都としての風情が残る町です。
チャイプーンパゴダは、高さ30mの仏像が四方を向く四面仏です。1476年の建立で、結婚にご利益があるそうで、若い男女の人気のデートスポットだそうです。
お寺でデートとは、いかにもミャンマーらしいですね。
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シュエターリャウン巨大な寝仏です。涅槃は釈迦が入滅する時の姿ですが、こちらは横になって休んでいる時の姿です。枕をして両眼は開いており、足先が揃っていません。
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全長が55m、高さ16m、108の煩悩を描いた見事な装飾が施されている足の裏は7mというこの仏像ですが、994年に建立されたもので、その後ジャングルの中に埋もれていて、20世紀に入って発見されたそうですが、実に美しい姿を留めています。正に「美男におわす」釈迦像ですね。
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シュエモードパゴダは高さが114mと、ミャンマーでも最大級のパゴダです。
1200年前に建てられたときは、僅か23mの高さであったのがその後順次改築され、1954年に現在の高さのものになりました。
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パゴダ内部には2本の釈迦の遺髪が納められ、傍にある寺には黄金に輝く見事な仏像が安置されていました。
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バゴーから目的地のチャイティーヨのゴールデンロックに向かいます。デコボコ道の両側には一面の田畑が続きますが、良く手入れされていました。点在する農家の印象としては、中国やベトナムより貧しく、インドやカンボジアより豊かと思われます。
バスが所々で止まり、ガイドが何か書類を提出して許可を貰っていたので、理由を尋ねたら検問所だそうです。
海外からの旅行者が、旅程表通りに旅行しているかをチェックしているのだそうで、この辺りの体制派はリビアと似ています。
途中大きな橋を渡る時に、橋の強度が弱いということで、脇の列車の鉄橋の上を通りました。枕木の上を走る車というのは、かなり乗り心地が悪い。イギリスの植民地時代に作られた橋がそのまま使われていて、道路事情を含めてミャンマーのインフラ整備は遅れているようです。

バスは途中のキンプンまでで、そこからは政府運営のピックアップトラックに乗り換えます。
このピックアップ、ミャンマーの名物で、小型トラックの荷台に人間を乗せて走るのですが、長距離バスの多くはこのタイプです。
チャイティーヨのピックアップは写真の通りですが、
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普通は2段ベッドのような棚が作られ、下の段になると座ったままの姿勢になります。2tトラックに40人くらい、しかも荷物コミで乗せて走っていますから、なかなか壮観です。
運賃が安いのが魅力なのですが、満員にならないと出発しません。時には2-3時間待たされるそうですから、御用とお急ぎの方には向かない。
雨の時はどうするのかと聞いたら、濡れるだけだとの答が返ってきました。いくら温暖の気候でも、スコールにでも出合ったら、かなりキツイでしょうね。

私たちのトラックは、特別チャーター便でしたから、それでもゆったりと乗れました。
ただしここの山道は、急勾配急カーブで道幅が狭い所に、このトラックが猛スピードで走り抜けます。時間は40分程度ですが、丁度ジェットコースターに40分間乗っているようなスリルが味わえます。
ツアーの皆さんは歓声(叫び声)を上げながら、子供のように楽しんでいました。
こうして山頂までの中間地点ヤテタウンに到着、ゴールデンロックホテルに宿泊となりました。
by kanekatu | 2006-02-14 08:40 | ミャンマー

憂きな中にも旅の空


by kanekatu