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「ここは地の果て」アルジェリア紀行その2

前回のエントリー中のアルジェリアの民族・人種に関して、フランス在住のma_cocotteさんという方からコメントが寄せられました。この中で、ヨーロッパ人とアルジェリア人との混血は先ずいないだろうとの指摘がありましたが、私の勝手な思い込みだったようです。
コメントの内容と以後に調べた結果から、アルジェリア人の民族・人種については大体次のようになると思われます。
①大多数がベルベル人とアラブ人との混血によるベルベルアラブ
②混血していないベルベル人、カビル人
③サハラの遊牧民であるトワレグ族
④この他少数のヨーロッパ系白人
各種事典類には、アラブ人が80%、ベルベル人が19%と書かれているのですが、もしかするとアラブ語とベルベル語を使っている人の比率なのかも知れません。

海外に行って人々を観察するのですが、どうも民族や人種の違いというのが分りづらい。
もっともこれは相手先にも言えることで、私がアジア以外の海外では、日本人と見られることは少ない。最も多いのは「ニーハオ」と声を掛けられるケースです。次が「コーリアン」です。
添乗員の西田さんはそれを嫌って、前回は日の丸の小旗を持って歩いたそうです。今回は“SONY,TOYOTA,HONDA”と紙に書いたものを、掲げていました。
さすがにアジアでは日本人と直ぐ分ります。アジア人同士は違いが分るのです。

一般にイスラム圏では人物の写真を撮るのに神経を使います。アルジェリアでも女性にカメラを向けないように、写真を撮るときは了解を得てからとの、注意がありました。
実際に撮影を断られるケースが多く、特に地方や年配者はそうでした。
若い人たちは余り抵抗感が無いようですが、年頃の娘さんになると恥ずかしがって避けられえるケースが多く、いきおい少女達の写真が中心となりました。
で今回はその少女達の写真ですが、アルジェリアは美少女だらけでした。
男性は?、ですか、私、あまり男に興味が無いもので、スミマセン。

今回の旅行コースが、南から北へ、地方から都市部へ向かったのですが、写真の画像を見て頂くと、人々の顔がどのように変化しているかが分かると思います。
いじれも年齢は10歳くらいから15歳くらいだろうと推定されます。

最初の少女は、遺跡の管理人の孫娘で、日本人が珍しかったのか、見学中ずっと後を付いてきました。
女性の参加者に、手製の花束を作って渡してくれるなど、とても優しそうで聡明そうな少女でした。年齢は、10歳と言ってました。
「ここは地の果て」アルジェリア紀行その2_c0051938_10411686.jpg

次は別の遺跡で出会った二人です。カメラを持つ私達の周辺をウロウロしていて、どうも写真を撮って欲しかったようです。デジカメなので、撮影後の画像をその場で見せて上げると、喜んでくれました。
「ここは地の果て」アルジェリア紀行その2_c0051938_1041461.jpg

昼食をとったレストランの隣の商店の娘さん達です。市街地なので、前の写真に比べて洋服がカラフルであることが分かります。それと顔つきも明らかに変わってきています。小学校を終えて帰宅したところで、恥ずかしがって逃げ回っていたのを、撮影したものです。
「ここは地の果て」アルジェリア紀行その2_c0051938_10423085.jpg

これも別の遺跡で、入り口のベンチに座っていた人達から「ニーハオ」と、声を掛けられました。「No, No, I am a Japanese.」と答えたら、通じたらしく笑っていたのをパチリです。家族のようで、この二人は多分姉妹でしょう。とても笑顔が素敵ですね。
「ここは地の果て」アルジェリア紀行その2_c0051938_10432998.jpg

次の2枚は、いずれもアルジェのカスバで撮りました。「カスバの女」ですね。
1枚目は、母娘が買い物から戻って家に入るところをカメラを向けたのですが、母親からは断られましたが、娘さんの方はちゃんとポーズをとってくれました。彼女だと、私達はヨーロッパ人と区別がつきません。
カスバには未だ沢山の人が生活しています。
「ここは地の果て」アルジェリア紀行その2_c0051938_10435616.jpg

こちらはカスバ付近の小学校から帰宅中の少女です。たのしそうにお喋りをしている姿は、日本と同じです。彼女達のように頭にスカーフを巻いた女性もいれば、前の写真のようにスカーフを着けていない女性も、都市部になると増えてきます。
「ここは地の果て」アルジェリア紀行その2_c0051938_1044193.jpg

アフリカと聞くと、今でも「アフリカ人って、槍を持って腰蓑つけて、太鼓に合わせて踊ってるんじゃないの」などという人が時々おりますが、とんでもない時代錯誤でございます。
サハラ以北の北アフリカでは、特に都市部になれば、外見上は私達の生活様式と余り変わりません。
写真を見て、アルジェリアに対する印象が変われば、管理人と致しましては幸甚でございます。
by kanekatu | 2006-05-17 10:46 | アルジェリア

憂きな中にも旅の空


by kanekatu