タイ旅行記 その3
2006年 12月 27日
上空から見ると高い山はなく、見渡す限り平坦な土地が広がり、しかも水が豊富で農業に適した国土であることが分かります。この気候と環境からすれば、二毛作や三毛作も可能なのでしょう。
前回の記事で紹介したように、タイ北部は1296年メーンライ王がラーンナータイ王朝を興します。以来隣国のビルマとの紛争や和平を繰り返しながら、およそ600年間独立した王朝として存続しました。
そのためタイ北部は、タイとビルマの文化が融合した独自の文化が発達してゆきます。
チェンマイはラーンナータイ王朝の首都でしたので、現在でも100を越える寺院があります。
バンコクより北で標高も高くなるので、気温は多少涼しいと期待していたのですが、どうしてどうして日中は32℃くらいまで気温が上昇して、真夏の気候です。
私たちはチェンマイ郊外にあるドイステープ寺院に向かいました。
この寺院はラーンナー王朝のクーナ王により1383年に建立されたもので、タイ北部の最も神聖な寺として、信仰を集めています。
ドイステープ寺院は、標高1080mのステープ山の頂上に建っているため、麓まではバスで、そこからは徒歩かケーブルカーで頂上まで登ります。
寺院の中は大変な混雑でした。
中心に高さ22mの仏塔があり、この中に仏舎利が納められています。その周辺に大小の寺や仏像が配置されています。
タイの寺院の仏像は玉で出来ていたり、全身が金箔で覆われていますので、色鮮やかです。
仏像の顔が、丸顔で唇が小さく眉が半円形であるのが特徴です。
お参りは、花を捧げて仏塔の周囲を巡るという方法で行われます。
仏塔の傍らに置かれた黄金の傘が、ラーンナー風寺院の特徴です。
境内には沢山のブーゲンビリアが植えられ、美しい花を咲かせていました。
次に、同じクーナ王により、1383年ラーンナー王朝の宮殿に建てられたスアンドーク寺院に向かいました。
この寺院の境内のは、歴代の王族の遺骨を納めた仏塔が林立しています。
本堂に安置されている青銅の仏像は、タイ国内でも1、2位を争う大きさです。
昼食に出たチェンマイの名物料理をご紹介します。
先ずカオソイといい、センヤイと呼ばれるきしめんに似た麺にカレーをかけて食べます。
早く言えばカレーうどんですね。
こちらはトートマンプラーと呼ばれるタイ風さつま揚げです。味は日本のさつま揚げにそっくりです。
真夏と同じ暑さの中で観光した後の、タイ料理を肴に飲むビールの味は又格別です。
タイのビールは日本人の口に合い、美味しいですよ。