カテゴリ:ベネズエラ( 4 )

南米北部旅行記その7(ベネズエラ④)

カナイマ国立公園内には、およそ7万4千人の先住民族ペモン人が住んでいます。
カラオ川を挟んで東側に住みペモン人は現在でも狩猟生活を送っており、ここには観光客は立ち入ることができません。
反対の西側のペモン人は主に観光にかかわる仕事をしていて、ホテル近くの集落には約2千人のペモン人が暮らしています。

ペモン人の集落を1周しました。
ペモン人の母子に出会いました。上の娘さんは10才位だと思いますが、若いお母さんですね。
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こちらも10才くらいの女の子たちです。
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学校です。
外壁はこうした派手な色で塗られています。
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村のⅠTセンターです。
中に10台のコンピューターが置かれ、村人たちはここでインターネットをするのだそうです。
コンピューターもインターネットもやったことがない日本人ツアー客が、「ヘエー、進んでるんだねえ。」と驚いてました。
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屋根のテッペンに小さな十字架が立つ教会ですが、ここは先住民の伝統的な宗教とキリスト教が融合したものだそうです。
教会の建物としては世界的にも珍しいのではと、写真に納めました。
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この地方のお土産は、彼らの木彫りの民芸品です。
こちらは祭りの時につける仮面で、これはミニチュア版です。
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これは鳥のように見えますが、バレリーナ像です。
なかなか美しいフォルムをしています。
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カナイマ湖をボートに乗って遊覧しました。
湖には4つの滝があり、その傍まで近付いて撮影したものです。
右側がウカイマ(渦)、左側がブロンドリーナ(ツバメ)の滝です。
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ワダイマ(斧)の滝。
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右側がワダイマ、左側がアチャ(これも斧の意)の滝です。
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カナイマ湖は滝の後ろにテーブルマウンテンを望む、とても美しいところです。
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カナイマ湖をボートで下り、ユリの滝を見に行きました。
落差は低いですが、幅の広い滝で、かつて先住民の女性がここで水浴をしていたのだそうです。
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一年で最も水量の少ない時期だったので、いずれの滝も迫力不足の感がありましたが、その姿はそれぞれに美しいものがあります。

カナイマ湖畔に3泊した後、再びプエルト・オルダス空港を経由し、カラカス空港に戻りました。
私たちが乗った飛行機の写真ですが、左側のスケスケの橙色の服を着た女性、オジサンはもう、ドキドキしてしまいました。
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空港の案内係です。珍しく愛嬌のある女性でした。
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さて、ベネズエラの印象ですが、先ずはカラカスの街に出られなかったのが、何としても心残りでした。
これから旅行会社がツアーを企画する際には、この点は考慮すべきです。

飛行機から見たギアナ高地の奇観、エンジェルフォールが眼前に見えた時の感激、カナイマ湖とその周辺の景色の美しさ、どれをとっても印象に残りました。
ただ、滝というのは流れ落ちる音を聞き、水しぶきを浴びて初めてその素晴らしさが実感できるものです。
飛行機から見ただけでは、やはり物足りない。
それに乾期の終わりの時期で水量が少なく、迫力不足でした。

ギアナ高地のテーブルマウンテンにしても、どこか1ヶ所で良いから、実際に頂上に立ってみたかった。
そうすれば、もっとその魅力が増しただろうと思います。

しかし雨期に、雨に降られてのギアナ高地の観光は、かなり辛いでしょうね。
飛行機でもボートでも、景色は殆ど見えないでしょうし、仮にエンジェルフォールの真下に近付けても、結局何も見えなかったということにもなりかねません。

今回のツアー参加者のほぼ全員が、エンジェルフォールを見るのが目的でした。そうした期待度と現実との間に、落差があったのは事実です。
この地のツアー時期に関してですが、雨期が終わって乾期が始まる頃を狙うのが良いと思われます。
ギアナ高地の真の魅力を肌で感じるのは、難しいことなのかも知れませんけど。

今回で、ベネズエラ編は終了です。
次回は、コロンビア編になります。
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by kanekatu | 2007-04-22 07:20 | ベネズエラ | Comments(0)

南米北部旅行記その6(ベネズエラ③)

私たちの宿泊したオトゥルベンサ・ロッジはカナイマ湖の湖畔にありました。
カナイマ空港からは歩いて行ける距離ですし、この辺りでは高級ホテルの部類に入るそうです。
部屋にはベッドがあり、天井には大きな扇風機が形だけ回っていますが、日中は暑くて室内にはいられません。
トイレは水洗ですし、シャワーからはお湯が出ましたので、言う事なしです。
何よりレストランからカナイマ湖が、写真のように一望出来るというのは、絶好のロケーションです。
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ここは世界遺産に登録されている、カナイマ国立公園の中にあります。
広大なギアナ高地の一部で、ベネズエラ国内に属している所だけがカナイマ国立公園です。それでも総面積は30000k㎡あり、その広さは四国のおよそ1.6倍になります。
公園の北西部にアウヤンテプイがあり、前回の記事に書いたエンジェルフォールがあります。
カナイマ湖は、そのさらに北西に位置しています。

欠点は、ここで毎日3食バイキングですが、料理の基本パターンが一緒で、メインが肉から魚に変る程度です。味付けも一緒。
何せ3泊しましたから、さすがに最後の方は飽きてきましたね。
場所が場所ですから、贅沢は言えません。

カナイマに到着した日の夕食の時には、近くに住む先住民族ペモン続の子供たちが、揃いの民族衣装で歌と踊りを披露してくれました。
男の子はフンドシ、女の子は腰巻スタイルで愛らしく、昔の日本と同じ格好ですね。
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翌朝はボートに乗って、カラオ川をさかのぼりました。つまり、アウヤンテプイの方向に向かって進んで行ったわけです。
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雨期ならボートに乗ったまま目的地まで行けるそうですが、乾期の終わりで最も水量の少ない時期ですから川も浅くなっていて、ボートが通れない場所がいくつかあり、そこは徒歩になります。
ギアナ高地のテーブルマウンテン(テプイ)を眺めながらのトレッキングも、なかなか良かったですよ。

カラオ川とチュラン川の合流点にオルキディア島という小さな島があります。
ここは雨期になると完全に水没するのだそうです。
私たちはこの島に上陸して、短いジャングルトレッキングをしました。
写真の正面に見えるのは、左からクルン、クサリ、クラバイナテプイと思われます。
「テプイ」というのは、先住民の言葉で「神の山」を意味するのだそうで、確かにこの形を見ると、いかにも神が宿っていそうな気がしてきます。
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アウヤンテプイにもかなり近付いていることが分かると思いますが、エンジェルフォールの下に行くには、ここから更に数時間かかるのだそうです。
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お昼は島にある小屋で、バーベキュー(鶏肉)とパンとコーラの昼食です。
バーベキューはけっこう美味しかったのですが、何せ暑い中を汗を沢山かいて辿り着いたのに、国立公園内はアルコール禁止ということでビールが飲めず、皆さん少々不機嫌な表情をしています。
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昼食の調理をしてくれた、ペモン族の少女です。二人は川で泳いで、今川から上がったところです。
ペモン族にとって、カラオ川は浴場であり洗濯場でもあります。
公園内では狩をしたり、漁をしたり、火を焚いたりすることが許されるのは、先住民族の人々に限られているので、調理には彼女達の手を借りなければならないのです。
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アウヤンテプイの絶壁が、眼前に迫っています。
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カラオ川から見たテプイで、左がクサリ、右がクラバイナと思われます。
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草原から見たテプイで、正面は乳房を意味するマナイです。
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陽が落ちてきたカラオ川です。
カラオ川の水の色は、コカコーラと呼ばれているほど茶色い色をしています。
これは周辺の植物から出るタンニンが、川に流れ込んだためです。
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夕陽に染まるカラオ川です。
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by kanekatu | 2007-04-19 11:08 | ベネズエラ | Comments(0)

南米北部旅行記その5(ベネズエラ②)

ベネズエラ・ボリバル共和国は、地図に見るように北側にはカリブ海・大西洋、東側にはガイアナ、南側にはブラジル、西側にはコロンビアと国境を接しています。
国のほぼ中央を東西にオリノコ川が流れ、その南は森林地帯です。
北東部には南米最大のマラカイボ湖があり、南東部はギアナ高地の一部になります。
飛行機で上空から見ると、ジャングルと山と川と湖の国です。
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ベネズエラという国名の由来は、15世紀にこの国を訪れたスペイン人が、マラカイボ湖畔に住んでいたインディオたちの水上ハウスを、水の都ベネチアに見立てて、「ちっぽけなベネチア」と命名した事によります。
またボリバルは、独立運動の指導者シモン・ボリバルのことです。ボリバルは、スペインから南米諸国を独立させた英雄で、カラカス出身の軍人であり政治家でした。現在でもベネズエラ国民から尊敬を集めており、誕生日は祝日ですし、国内至るところに彼の銅像が立っています。

ギアナ高地は、地図に示す通りコロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6つの国と地域にまたがっている広大な地域です。
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今からおよそ20億年前、地球はゴンドワナ大陸と呼ばれる一つの大陸であったと考えられています。
約2億5千年前に、ゴンドワナ大陸の分裂に始まり、今のような大陸の配置になったのは、約6500万年前になります。
その大陸の分裂の際に、ギアナ高地は中心軸に位置していたため変化から免れ、20億年以前の地球最古の状態が保たれていると推定されています。

長い歳月を経て、地球最古の岩の軟らかい部分は風と雨に洗い流され、硬い岩だけがテーブル状に残りました。
これがテーブルマウンテンで、ギアナ高地全体でおよそ100を数えます。
高さは、高いものは3000mありますが、1000m級のものが多いようです。
テーブルマウンテンの一つアウヤン・テプイは広さが東京23区にほぼ等しく、ここに世界最長の落差979mを誇るエンジェル・フォール(アンヘルの滝)があります。

ギアナ高地には、年間4000mmもの大量の雨が降りそそぎます。
上空はいつも雲に覆われているため、人工衛星の時代になっても全容がつかまれていないのです。

私たちの乗った飛行機は、そのままギアナ高地に向かいました。
ギアナ高地に降った雨は、滝となって地上に落ちてゆきます。こうした大小さまざまな滝が生まれるわけです。
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テーブルマウンテンの頂上付近ですが、とても神秘的な形状をしています。
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人間が未だ足を踏み入れていない場所が、圧倒的です。
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目的とするアウヤンテプイが次第に近付いてきました。周囲はこうした切り立った岩壁です。
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いよいよエンジェルフォールです。
1937年に金鉱を探していたアメリカ人ジミー・エンジェルの飛行機が、アウヤンテプイ山中に不時着した時に偶然発見されました。彼の名前をとって、エンジェルフォールと名づけられています。
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今は乾期の終わり頃で最も水量が少ない時期であるため、滝は細い流れになっています。
滝の下方に虹が見えていますね。
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この辺りは、完全な断崖絶壁です。
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湖の砂浜ですが、水の色が赤味を帯びているので、こうした光景が見られるのです。
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着陸寸前のカナイマ湖の全景です。
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私たちの乗った1番機は、パイロットが途中大きな川の水面ギリギリを水平に飛んでくれて、素晴らしい景色を見せてくれました。
そうしたサービスのせいか、着陸時には後続の2番機が接近してきたために、カナイマ空港の滑走路の脇に着陸して、滑走路は2番機に譲りました。
3番機だけは、ギアナ高地に寄らずに直接カナイマ空港に降りたので、この後再度離陸してギアナ高地の遊覧に向かいました。
最終的にメンバー全員が揃ったのは、昼近くになりました。
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by kanekatu | 2007-04-16 07:28 | ベネズエラ | Comments(0)

南米北部旅行記その4(ベネズエラ①)

パナマシティからはコパ航空に乗り、カラカス空港に到着しました。
ベネズエラの正式国名はベネズエラ・ボリバル共和国で、首都はカラカスです。

空港からホテルへ向かう際に、最初に気付いたのは赤土です。酸化鉄が多く含まれているでいでしょうか、家々の壁も赤いし、道路の側溝さえも赤味を帯びています。
海岸線を走るバスの北側にはカリブ海が見えるのですが、反対側はかなりの角度の斜面になっており、その斜面に貼りつくように沢山の住宅が見えます。
よく見ると、窓ガラスの無い家があり、崩れかかった家があります。
所々に崖崩れや地すべりの後が残されているのも見えました。
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ガイドの説明では、以前におきた大雨による災害で、沢山の犠牲者が出たのが、未だ完全に復旧していない名残りだということです。
住めなくなった家はそのまま放置され、そこには現在ホームレスの人たちが住んでいるということでした。
窓が無かったり、夕方になるのに灯りがついている家が少ないのは、そのためでしょう。
カラカス周辺での地すべり災害というのは何回か起きていますが、ガイドのいう沢山の犠牲者を出したというのなら、恐らくは1999年の末に起きたものと推定されます。
既に7年以上経過しているのに、この状態は一体なんなんだろうと思わずにはいられません。

ベネズエラといえば、南米で最大の石油産出国であり、豊かな国というイメージがありました。
現に今回訪問した4カ国の中で、国民一人当たりのGDPはベネズエラが一番高く、コロンビアやエクアドルのおよそ2倍です。
加えて現大統領のチャべス氏は貧困層に手厚い福祉政策を進めていると聞いていて、さぞかし国民は豊かな暮らしをしているのではと予想していたのですが、目の前に見える姿はそれとは程遠いのです。

帰国してからネットで調べたところ、カラカス周辺一帯に斜面にはこうした住宅が立ち並んでいるとのことで、現地ではバリオとよばれているそうです。
走行中のバスの車窓からの撮影は難しく、代わりに「ベネズエラ刻々」というHPから画像を引用させて頂きました。
だいたいこういう風景です。
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カラカスの市街はカラカス盆地の中にあり、海岸線から山を一つ越えた向こうにあるとのことです。
当初の予定ではカラカスの街に行く予定でしたが、距離は40kmくらいなのですが道路事情が悪く、最悪の場合に片道2時間近くかかるということで、急遽とり止めになりました。
カラカスに行ってカラカスの市街を見られなかったというのは極めて残念で、今回のツアーでの画龍点睛を欠いた感があります。

私たちのホテルはカラカスの北部の海岸線にあるオレ・カリベで、写真はホテルのベランダから撮ったものです。向こうに見えるのが、カリブ海です。
(お断り;前回の記事で、この写真をパナマのホテルと紹介しましたが誤りで、カラカスのホテルでした。)
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写真は、夕暮れのカリブ海の風景です。
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翌朝は明け方ホテルを出発、アセルカ航空でカラカスからプエルト・オルダスへ、そこからはサンダンス航空の定員5名の小さな飛行機で、カナイマに向かいました。
ツアーメンバーは15名ですから、3機に分乗しました。
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カラカスから飛び立って間も無く、眼下に高層ビル群が見えてきました。恐らくは、カラカスの街ではないかと思われます。
建物からすると、オフィスビルというよりは集合住宅ではないかと思われるので、街の中心部ではなく、郊外の住宅地域かと推定されます。
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サンダンスから離陸してしばらくすると、海かと思われるような大きな湖の上を通過します。
ときおり陸地が見えますが、この時期が乾期の終わりなので、雨期に入れば完全に水没する場所なのでしょう。
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この後飛行機は、天候が良いのでカナイマに着陸せずに、このままギアナ高地に向かうことになります。
と言っても事前に説明があったわけではなく、結果として分かったということです。
結局、3機のうち2機がギアナ高地に向かい、残る1機はそのままカナイマ空港に着陸となりました。
この辺りは実にテキトーです。
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by kanekatu | 2007-04-12 22:02 | ベネズエラ | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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