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南米北部旅行記その9(コロンビア②)

コロンビア、正式名称はコロンビア共和国で、国土の面積は日本の約3倍と南米の中でも大きな国です。国名はコロンブスに由来します。
かつては大コロンビアとして、今の南米北部の国々を包括していました。
地図は下記の通りですが、ベネズエラ、ブラジル、ペルー、エクアドル、パナマと国境を接しています。
西側は海岸で、北側は大西洋、南側は太平洋に接しています。
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コーヒーおよびエメラルド、そして何よりコカインの産地としても有名ですが、これが原因の一つで国内の治安が非常に悪い。

第二次大戦後15年近くコロンビアは内戦状態が続き、その後もテロや誘拐事件が頻発していました。
現在のウリベ政権は、対外的には親米路線、国内では治安回復を最大の課題として取り組んでおり、昨年のウリベ大統領再選を機に、以前よりは治安は改善方向に向かっているようです。

地理的には、西側の沿岸低地、アンデス山地、東部平野部に分かれます。
3月は雨期に入りますので、時々小雨がパラつくような陽気でした。
ボゴタ市の山側は高級住宅が立ち並び、60㎡くらいの部屋の家賃が500米ドルだそうです。コロンビアの平均賃金200米ドルからするとかなり高額です。

2日目、先ずロープウエイに乗ってモンセラーテの丘に登りました。
晴れていればここからボゴタ市内が一望できるのですが、あいにくの曇り空で街がかすんでいました。またこの丘から標高5000m級のアンデスの山々も眺望できるのだそうですが、こちらも雲がかかっていました。
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丘の頂上に小さな教会があり、神父が説教をしていましたが、ギターを伴奏に使っていたのが変っていました。さすがラテンの国ですね。
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丘を降りて、ボゴタ旧市街に向かいました。
途中にあった民家ですが、家は立派とはいえませんが色の取り合わせがとてもきれいです。
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カルメン教会で、1938年に建立されたイタリア様式の美しい建物です。
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ボゴタは1538年に先住民族により街が形成され、1830年のスペインより独立した大コロンビアの時代から今に至るまで首都です。
旧市街は古い町並みがそのまま保存されており、重厚な建物が続きます。
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旧市街の中心はボリバル広場で、ここには最高裁判所や市庁舎などの中心機関が集まっています。
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殆どが19世紀末から20世紀初頭に建設されたものですが、最高裁だけは反政府ゲリラに破壊されて、1990年に再建されました。
国会議事堂の裏が大統領官邸ですが、警備が厳重で近くに寄ることが出来ません。
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サグラリオ礼拝堂で、この建物だけが1660年の建てられたこの広場最古の建造物です。
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広場の階段に腰掛けていた女性です。3人とも大学生でした。
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街の中心のカテドラルです。最初のものは1572年に建立されましたが、その後地震で崩壊、現在の建物は1823年に再建されたものです。
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ここからはボゴタ新市街の様子です。
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サンフランシスコ教会で、1556年に建てられたコロンビア最古の建物です。
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写真中央に見える赤いバスが、トランスミレニオというボゴタの新交通システムです。
2連式のバスで、ボルボやメルセデス製の高級車両を使っていて、専用レーンが設けられています。駅も鉄道の駅と同じ形で高級感があり、市民にも好評ということです。
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裏通りにある商店ですが、ここも外装の彩がきれいです。
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コロンビアの2日間の観光は、あっという間に終了です。
私たちが街を歩くと日本人観光客が珍しいのでしょうか、周囲の目がこちらに注がれます。
こちらが見学しているのか、向こうから見物されているのか、どっちかなと思いました。

コロンビアは危険な国と言うイメージがありますが、今回のツアーでは全くそうした事を感じられなかった。
コロンビアは、石油、石炭、金、エメラルドを産出しますので、これから資源国として発展する余地は十分あります。
そのためにも麻薬ビジネスとはキッパリと手を切り、国内の経済と治安を安定させられれば、国民はもっと豊かな暮らしが出来るはずです。

観光コースに関しては、なにせ第一陣ということもあって、必ずしも満足のいく内容だったとは言えません。
コロンビアの人々がどんな暮らしをしているのかが、私たちが最も興味があった点ですが、そうした興味に応えられるよう、観光日程の工夫が必要でしょう。
ともかく今回は、先ずは日本人のツアーがコロンビアに行って来たという意義はあったと思われます。

コロンビア編は今回で終了し、次回からエクアドル編です。
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by kanekatu | 2007-05-01 19:16 | コロンビア | Comments(0)

南米北部旅行記その8(コロンビア①)

朝にカナイマを発って、カラカスには13時20分着。
ここで乗り継ぎが6時間あり、19時25分発のアビアンカ航空(コロンビアの会社)でコロンビアの首都ボゴタに到着、ホテル着は午後9時をまわっていました。
(ベネズエラ~コロンビア間、時差ー1時間)
カラカスーボゴタ間は飛行時間わずか1時間半ですが、他の国に移動するのは時間がかかります。
一つには南米の国の能率の悪さ、特にチェックインカウンターでの手続きの遅さがあります。
なぜあんなに時間が掛かるんだろうと不思議に思えるほどで、搭乗時間の3時間前に空港に着いても、ギリギリだったなどという事がありました。
この辺は、お国柄ですから止むを得ません。

コロンビア(コロムビア)という国名、多くの方々にとり名前こそ耳慣れているものの、国そのものは余りお馴染がないでしょう。
連想するものと言えば、コーヒー、麻薬、そしてラテンミュージックが好きな方なら歌手の“シャキーラ”(下の写真)くらいでしょうか。シャキーラはご覧の通りスタイル抜群、歌はうまいし、いう事なしです。
また脱線。
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おっと、ノーベル賞作家のガルシア・マルケスもこの国の出身ですが、何せ著作を読んだことがないもんで。
この旅行記の第一回目に書いたように、治安の問題から永らくコロンビアへのツアーは組まれてこなかったのですが、今回のこのコースは第一号となるわけです。

首都ボゴタは標高2600mあり、ベネズエラから比べるとかなり涼しいというのが第一印象です。この時期でも早朝の最低気温は10℃くらいまで下がります。
添乗員からは、空気が薄くなるのでユックリ行動するようにと注意を受けました。
パナマからここまでは、空港の煩わしい保安検査へのイヤミから、海水パンツに上はT-シャツ、足元はビーチサンダルという恰好で、肉体を惜しげもなく晒してきましたので、少々寒さがこたえました。
さすがにあの恰好では、ボディチェックされずに済んでいたので良かったのですが。
ボゴタ以降は普通の姿に戻しました。

南米の中でも、ベネズエラは豊かな国、コロンビアは貧しい国というイメージがあったのですが、空港からホテル“カサ・ダン・カールトン”に向かう街の様子を見ても、むしろコロンビアの方が豊かに感じるほどでした。
ホテルはボゴタ市内でも高級な部類に入るらしく、設備が整っており良いホテルでした。
ただ、バスルームに石鹸や歯磨きと並んで、コンドームが置かれているのには驚きました。この国では必需品なんでしょうかねえ。せっかくですが、当方は使用予定無しです。

翌朝、バス出発前に街の様子をカメラに収めようと、ホテルの前の歩道橋で写真を撮っていましたら、後ろから肩を叩かれました。振り向くと警官が立っていて、スペイン語で何か言ってきました。
チンプンカンプンでしたが、どうやらパブリックな場所は撮ってはいけない、プライベートなものは撮って良いと注意してきているようなのです。
気がつくと、街のあちこちに警官の姿が見えます。
逆らってもいけないので、ハイハイと引き下がって、警官が向こうに行ってから撮影したのが、下の1枚です。
別に何ということもない風景でしょう。
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ホテルを出てバスに乗ろうとしたら、エントランスに飛び切りの可愛い女の子が立っていましたので、撮影させて貰いました。
ママもなかなかの美人です。
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走行中のバスの車窓から撮ったもので、こちらはコロンビア国立大学の前でしたので、多分女子大生です。
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バス停で赤ちゃんを抱いて座っているお母さんです。
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コロンビアでの最初の観光は、ボゴタ市内にあるボリバル公園の中の植物園でした。
公園に遊びに来ていた家族連れす。右から祖父母、両親、孫の3世代が揃って、とても幸せそうな笑顔ですね。
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植物園は熱帯植物が中心で、特にランの種類の多いのが目に付きました。これからコロンビアも、花卉の輸出に力を入れるべく、品種改良の研究を進めているのだそうです。
麻薬なんかじゃなくて、是非これからは花の輸出で有名になって欲しいですね。
写真はコロンビアの国花、カトレシア・トリアナです。ただちょっと萎れていてのが残念。
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園内で作業していた女性です。
はにかんだ表情が可愛いですね。
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ここからボゴタ市内を離れ、北に向かいます。
途中、カヒカという小さな町で昼食をとりました。料理は魚のから揚げ(尾かしら付です)がメインで、けっこう美味しかったですよ。写真右下の丸い形の料理は、バナナのから揚げです。
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こうした小さな町にも必ず大きな教会があり、その前に広場があります。
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広場のベンチで休んでいた親子連れです。
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ボゴタの郊外を走っていると、車窓から見える景色は山があり川があり畑や草原があり、日本の景色と良く似ていて、懐かしささえ感じます。
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私たちは岩塩の町シパキラに着き、岩塩教会の見学を行いました。
ここはスペイン人が入植以前の先住民族の時代から岩塩が採掘されていて、現在でも岩塩鉱山となっています。
採掘した後の洞窟を教会にしたのが、この岩塩教会です。
最初の教会は1954年に造られ、現在の教会は1992年に造られたもの。
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内部はエルサレムのヴィア・ドロローサに見立てた14のステーションがあり、それぞれに十字架や像が飾られています。
写真のマリア像ですが、顔がラテン系ですね。
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教会を出て、シパキラの町をぐるりと周り、車窓から町の景色を見学しました。
ここは町の広場でしょうか。
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商店の裏側ですが、建物の色合いがシャレています。
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by kanekatu | 2007-04-25 08:50 | コロンビア | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


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