カテゴリ:ナミビア( 6 )

南部アフリカ旅行記 その10

ナミブ砂漠の観光を終えてセスリエムに戻りました。
セスリエムキャニオンは、ここだけポッカリと口を開けたという感じの渓谷です。写真中央に人が歩いているのが見えますが、あそこに行くには断崖を降りてゆかなければなりません。
岩登りをやる人でないと難しそうです。
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これは大変珍しい光景で、木の上の大きな鳥の巣には、およそ50種類の鳥が棲んでいるとのことで、鳥の共同住宅です。
砂漠の劣悪な環境に耐えて生きてゆくためには、こうした生活の知恵が必要になるのです。
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このブログの売り物の、世界の美女シリーズですが、セスリエムロッジの店員をしていたこの女性、ナミビア美女の典型です。
身長が高く、顔が小さく、手足が長い。カメラを向けると、噴水の所でちゃんとポーズを取ってくれました。
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この後延々とひたすら砂漠の中を走り続け、夜になってようやく首都ウィントフックに戻りました。
この日一日だけで、バスの走行距離が650kmでした。ガイド兼ドライバーさん、ご苦労様でした。
宿泊は街の中心に建つカラハリサンズホテルで、この街では最高の高級ホテルでした。

ウィントフックはドイツ領の時代からナミビアの首都となりました。
周囲は山で囲まれた高原地帯で、涼しくて過ごし易い街です。
人口は24万人を超える程度ですから、ゆったりしています。
街の中心部から東側が小高い丘になっており、国会議事堂や最高裁判所、大統領官邸など主要な政府の施設が集中しています。
この中で一際目立つのが、ルーテル派のクリストゥス教会の美しい建物です。
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ウィントフックの街は高層ビルが少なく、街路樹が多いので、とても落ち着いた感じがします。
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ナミビアはアフリカの国としては鉄道が発達していて、ここが中心となるウィントフック駅です。
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かつて活躍していた蒸気機関車も駅前に展示されています。
線路の幅がトロッコと同じで、遊園地の汽車ポッポみたいですね。
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しかしナミビアにも負の遺産があります。
1914年から1990年まで南アフリカの統治下にありましたので、その間は人種差別政策、アパルトヘイトが布かれていました。
ウィントフックに住む黒人達は、カトゥトゥーラと呼ばれる地域に押し込められ、そこでしか生活できない時代がありました。
現在でも低所得層の人々がそこで生活をしています。
走行しているバスの車窓から撮影していますので、画像は悪いですが、雰囲気は分かると思います。
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これもナミビア社会の一面でもあります。

さて私たちは、ここで長く楽しいナミビア観光を終え、最後の訪問国である南アフリカ共和国に向かいます。
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by kanekatu | 2007-07-29 15:40 | ナミビア | Comments(3)

南部アフリカ旅行記 その9

宿泊したソリタイヤ・カントリーロッジ、水洗トイレでシャワーからはお湯が出て、室内は掃除がしてあり、清潔なシーツが敷かれているという、快適なロッジでした。
今まで各地の砂漠の中で利用したロッジとしては、ベストです。ここら辺りにナミビアの民度の高さを感じます。
ソリタイヤの朝です。ここは周囲が山なので、山の間から朝日が昇ってきます。
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私たちはバスで、ナミブ砂漠の中でも最も美しい光景が見られるソッサスフレイに向かいました。
砂の中の鉄分が多いため、砂漠全体が褐色を呈しています。これがナミブ砂漠の最大の特徴です。
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ここはナミビアのビューポイントとして、しばしば映像で紹介されている場所です。
雨期には水がたまり湖になるそうで、この辺りだけ草や木が沢山茂っています。
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ソッサスフレイに次第に近付くにつれ、高さ300m級の砂丘が延々と連なっているのが見えてきます。
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ナミブ砂漠で最も有名な砂丘、デューン45に到着しました。
ここで又もや砂丘登りです。
登りながら写真を撮り続けるのですが、砂丘の上に行くに従って風が強まり、小さな砂が横殴りで飛んできます。
全身汗まみれ砂まみれになりながら、それでもカメラだけは砂がかからないように注意しなくてはなりません。
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砂の色は一様であるはずですが、光りの当たり具合によって微妙に色が変化します。
砂丘の形も、刻一刻と変わっていきますので、写真の1枚1枚はこの瞬間だけの映像となり、ワンエンドオンリーです。
ここが砂漠の写真の魅力ですね。
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頂上までおよそ10m位の所でバテてしまい、足が一歩も前に出ません。体力が落ちてるんですね。
口惜しいけど、ここで引き返しました。
でも写真はなかなか良く撮れています。自己満足ですけど。
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ソッサスフレイは通常のナミブ砂漠観光では、最奥になります。
ここではどっちを向いても砂丘ばかりです。
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デッドフレイという場所に到着し、ここで最後の砂丘登りに挑戦です。
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初めて鮮やかな風紋を見ることができました。
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ここは目出度く頂上に到達。
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随分と注意はしていたのですが、2台あるデジカメの1台が、砂が掛かって動かなくなりました。
いくら砂がかからないようにしても、写真を撮るときはカメラを露出せざるを得ないですから、諦めるしかないですね。

それよりここナミブ砂漠は、常に南西からの強い風にさらされ、ひどい時は人が立っていられない程で、観光も中止になるそうです。
私たちが行った時は、ガイドも驚くほどの地上は無風状態で、これは幸運でした。
好天に恵まれ、素晴らしいナミブ砂漠の光景を堪能しました。
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by kanekatu | 2007-07-26 09:28 | ナミビア | Comments(4)

南部アフリカ旅行記 その8

スワコプムントから南に、ナミブ砂漠の中にあるソリタイヤに向かいました。
移動距離にして330km、バスで約7時間の旅となります。車窓から見えるのは、果てしなく続く砂漠の景色です。砂漠というより土漠(どばく)と言う方が分かり易いでしょう。

初めに立ち寄ったのは、「ムーンランドスケープ(月面世界)」と呼ばれている場所です。
写真のような岩山が、見渡す限り広がっていて、名前の通りまるで月世界にいるような気分になります。
砂漠としては珍しい光景です。
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この植物は「ウェルウィッチア」、日本名では奇想天外と呼ばれているもので、砂漠の中で1500-2000年の間生きていると推定されています。
大きなものだと径が2m近くあり、巨大植物を言えるでしょう。
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こうした砂漠でも所々木が生えており、そこにはオリックスやダチョウなどの動物がいます。
ナミブ砂漠は降雨量は少ないのですが、海洋砂漠のためか時々霧が発生することがあり、この僅かな水分により動物や植物が生きてゆけるのです。
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ここが昼食andトイレの場所です。
木陰で弁当を拡げ、草むらで用を足すという生活、ここから砂漠にいる間は続きます。
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岩の上に生えているのは、「エレファントフット」と呼ばれている植物で、植物図鑑にも載っていないので、現地ガイドの人たちが適当に名づけたのだそうです。
根がどのように生えているのかといった生体は全く不明だそうですが、なぜ岩の上にチョコンと置かれたように生息するのか、不思議ですね。
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サボテンのような形の「フォロビアビローサ」です。
毒があるので、人間や動物が食べると死ぬそうです。
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こちらは反対に食用になる「フーディア」で、ブッシュマンは実際にこれを食べていたそうです。
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夕方になってようやくソリタイヤに到着。ここのロッジで一泊して、いよいよ明日はナミブ砂漠の奥に向かいます。
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by kanekatu | 2007-07-22 16:00 | ナミビア | Comments(0)

南部アフリカ旅行記 その7

ナミビアという国が旅行者の間で評判になってきたのは、ここ数年ではないかと思います。
私も幾人かの人から薦められて、今回のツアー参加になったのですが、共通していたのはナミブ砂漠の魅力でした。
ナミブ砂漠は 世界で最も古く美しい砂漠といわれ、ナミビアの大西洋側に幅が最大で140km、長さはおよそ1500kmに及ぶ細長い砂漠です。
典型的な海洋性砂漠で、大西洋を北上する冷たいベンゲラ海流の影響で、年間の降水量は50mm以下と少なく、かつ南西からの吹きつける強い風により、大地が砂漠へと変化したものと考えられています。

砂漠には高さ300m級の大きな砂丘が無数に連なっていますが、その中でもワルビスベイに近く、その姿が美しいことで知られる砂丘、デューン7を見に行く事になりました。
ナミブ砂漠全体は、砂の色が褐色に近いのですが、ここは茶色です。
砂丘のテッペンに登り始めたのですが、たった300mでもこれが容易ではありません。
何せ足元が砂ですから、踏ん張ろうと思っても足先がズルズルと砂にもぐってしまい、力が入らない。

何とか半分くらいの高さに達したところで撮った画像ですが、美しさは実感して頂けると思います。
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もうすぐ砂丘のテッペンです。
結局両手両足を使って、四つん這いで昇るのが一番と分かりました。恰好なんで気にしていられませんね。
他の人が足を踏み入れる前に撮影しなくてはならないので、大変です。
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以下は、砂丘の頂上から撮影したもので、見ていてウットリするような光景が拡がっています。
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私たちはいよいよナミブ砂漠に向かう事になりますが、その前に砂漠観光の拠点ともいうべき、スワコプムントの町に立ち寄ることになりました。
スワコプムントはナミビア第二の都市ですが、それでも人口は2万5000人ですから、いかにこの国は人が少ないか分かります。
ドイツ植民地時代の面影を残す古い建物がある一方、ナミビアを代表するリゾート地らしい洒落た店が並んでいます。
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海岸線に沿って遊歩道が整備されています。
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椰子の並木が、この町の落ち着いた佇まいを演出しています。
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ここからは、ナミブ砂漠の中心に向かって、一路ひた走ることになります。
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by kanekatu | 2007-07-19 07:31 | ナミビア | Comments(0)

南部アフリカ旅行記 その6

ナミビアの西側は大西洋に接する海岸線ですが、ここワルビスベイだけが天然の良港で、ナミビアがドイツ支配下に入る以前からイギリスの植民地でした。そのためナミビアが独立した後も、この地だけは1996年まで南アの領土となっていたという変わった歴史を持った町です。
ワルビスベイは名前のごとく湾になっていて、ここを小さな船でクルージングすることになりました。
船の名前から“MOLA MOLAクルーズ”といいます。
写真中央が陽気でサービス精神タップリの船長、左隣はとても親切な現地ガイド兼バスのドライバーです。
彼は元々がドイツ人で、奥さんはフランス人、南アフリカで生まれ、ジンバブエで育ち、今はナミビアで暮しているとか。
さあ、私は一体ナニ人でしょうか? と言ってました。
ワルビスベイに滞在している時、ちょうど父の日に当たったのですが、彼の娘さんがプレゼントを持ってホテルに会いに来てました。親孝行ですね。
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船が桟橋を離れて間もなく、アザラシが甲板に上がってきました。
船長とは顔馴染で、この船を見つけると猛スピードで追いかけてきて、船内に入ってきます。
これだけ近くでアザラシを見るのは初めてですが、とても可愛らしい目をしていて、愛嬌モノです。
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ここはアザラシたちが住んでいる島で、数万頭が棲息しているそうです。
これだけ沢山いると、ちょっと気持ち悪い。
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海面に浮かぶブイの上で昼寝するアザラシたち。
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この辺りは鳥の保護区となっていて、黒く見えるのは全て海鳥ですから、数は想像もつきません。
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船内でおやつに出された生牡蠣です。ここで養殖しているもので、新鮮で実に美味。
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ペリカンのカップルです。
手前がオスで、向こうがメス。皆さん分かりますか。
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小魚を投げてやると、大きな口をあけてキャッチ。その姿が愛らしいですね。
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イルカも沢山います。
ジャンプの瞬間を撮ろうとしましたが、上手く行きません。
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桟橋の近くには、ご覧の通り沢山の船がいます。
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船から上がって近くのラグーンへ。
ここではフラミンゴが見られます。
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ワルビスベイはナミビアでも有数のリゾート地なので、海岸線に沿って高級別荘が立ち並んでいます。
家の前が直ぐ海なので立地抜群ですが、写真のような住宅の規模で、およそ価格は6千万円くらいとか。
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海水から塩を製塩していました。
なぜこれを見に行ったのかワケがありまして、クルーズで船長が遥かかなたを指差して、「あの白い塊は、海流の影響でこの港に漂着した南極の氷で、大騒ぎになっている」と説明がありました。
現地ガイドも珍しいから是非見に行こうと、連れてこられたのがここです。私たちは船長とガイドにまんまと一杯食わされたというワケです。
塩が夕陽の染まってピンク色になっています。
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水平線に太陽が沈んでゆきます。
ワルビスベイでの楽しい一日が終わりました。
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by kanekatu | 2007-07-16 11:54 | ナミビア | Comments(0)

南部アフリカ旅行記 その5

ビクトリア滝とチョベ国立公園の動物を見て、これで元を取ったような気分になりましたが、実はこのツアー、これからが本番です。
南アフリカ諸国間の移動は、全て南アのヨハネスブルグを経由しますので、全部で5回この空港を離着陸することになります。
4番目の訪問国ナミビアに向かい、2時間弱で首都のウイントフック空港に到着しました。

正式国名はナミビア共和国で、国内にあるナミブ砂漠にちなんで付けられたものです。
先住民はコイ・サン族と呼ばれる人々でしたが、14世紀にバンドゥー族が侵入して支配します。
1884年に、南西アフリカと称してドイツの保護領となります。
第一次大戦後の1915年からは、南アフリカ連邦(現在の南アフリカ共和国)の委任統治領として、支配下に入りますが、この状態は第二次大戦後まで続きます。
その期間は南アのアパルトヘイト政策のため、黒人達は隔離されます。
その後、国際世論と、ナミビア国内の独立運動の高まりにより、1990年になってようやく独立を達成します。

産業は、ダイヤモンドと亜鉛が主力の鉱業、牧畜などです。
他の南部アフリカ諸国同様に、公用語は英語、宗教はキリスト教徒が大半です。

空港の待合室で出会った、ヘレロの女性たちです。
ナミビアの先住民の一つにヒンバ族がありますが、ヨーロッパ文明が入って来た時、ヒンバの伝統的な文化を守る人たちはヒンバ続として、今でも男女とも上半身裸の生活を送っています。
それとは反対に、ヨーロッパ文明を受け入れて都会に住む人々も現れました。それがヘレロです。
頭にかぶる独特の頭巾が特徴です。
最初、カメラ撮影を断られましたが、空港の関係者が親切に口添えしてくれて、撮影OKとなりました。
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ウイントフック空港から目的地ワルビスベイまでは、バスでおよそ6時間、ひたすら走ります。
真っ直ぐな道の遥か彼方に夕陽が沈んでいきます。
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この国とにかく人が少ない。
バスで走っていても、30分近く1台の車ともすれ違わないということもザラです。
時々人影を見つけて、「あ、人がいる。」、そんな感じです。
なにせ国土が日本の2.2倍なのに、人口は約200万人ですから、ユッタリしています。

途中カリビブという街で、トイレ休憩をかねてガソリンスタンドに寄りました。
トイレが少なく混んでいたので、近くの草むらで立ちションしていたら、スタンドのお兄さんから「そこはダメ、トイレを使え」と注意されてしましました。
なかなかマナーが厳しいですね。
でもその後、一緒に肩を組んで記念撮影です(一人見苦しい人の顔を消しています)。
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すっかり陽が落ちると、バスの進行左側30度の辺りに、南十字星が鮮やかに見えました。
天の川も。
漆黒の大空には星が大きく輝いていて、天体ショーを見ているようでした。
夜になって、ようやくホテルに到着です。

前の晩は暗くて何も見えなかったので、翌早朝に起きてホテルの周辺を散歩しました。
宿泊ホテル「ペリカンベイ」は全室海側(大西洋)に面しており、1階はベランダから直接海辺に出られます。
目の前は大西洋です。
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夜明け前の大西洋です。
左側の施設は、海鳥の餌付けをする場所です。
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次第に夜が明けてきました。
薄紅をさしたような空が、海面に映っています。
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大きな椰子の葉に、朝日が差し込んできました。
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ナミビアでの最初の朝を迎えました。
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by kanekatu | 2007-07-13 08:18 | ナミビア | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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