カテゴリ:伊豆・箱根( 18 )

箱根「紗ら」に泊まる(2017/9/12_13)

9月12日より箱根湯本温泉「月の宿・紗ら」に1泊。
温泉での宿泊はとにかく何もせず、お湯に浸かってゴロゴロするだけと決めている。
従来は温泉といえば旅館に泊まることにしていたが、今回は妻の希望で洋室のある施設ということでここ「紗ら」にした。
というのは、和室の場合どうしても避けられないのが布団の上げ下げだ。
そこ行くと洋室ならチェックインからチェックアウトまで気兼ねなくごろ寝していられる。
自宅もベッドなので、今ではベッドの方が馴染みが良くなってしまったこともある。
温泉+和食+洋室という組み合わせが希望にかなったというわけだ。
「紗ら」は箱根湯本駅からゆっくり歩いて15分ほど、早川の畔にある。
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チェックインはホテルと同様にフロントで手続きしてから鍵を貰って部屋へ。
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露天風呂付きということだったが、広めのベランダにバスタブが設置されているという感じだが、思ったより開放感があった。
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向かい側は山だ。
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特別サービスとして、室内の冷蔵庫の中にある飲み物は無料ということだったが、ミネラルウオーターと缶ビールが一人一本ずつしか入ってなかった。
先ずは大浴場で温泉となったが、かなり狭い。他の貸し切り風呂が2か所あったが、使用せず。
浴場の出入り口にはソフトドリンクのコーナーがあり、これも自由に飲める。
入浴後の屋上庭園に出たが殺風景で、フリードリンクの缶酎ハイを飲んで部屋に戻る。

夕食は5時半と7時半の2回に分かれていて、当方は5時半の回に。
食事会場はレストランだったがあまり高級感はなく、居酒屋風。
飲み物はアルコール類を含め飲み放題(70分間)で、酒好きには助かる。
夕食の前菜。
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刺身。
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土瓶蒸しは松茸と鱧。
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焼き魚。
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メインのしゃぶしゃぶで、当方は海鮮しゃぶしゃぶを選んだ。蟹、金目鯛など。
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しゃぶしゃぶの野菜。
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締めの饂飩。
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スイーツ。
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翌朝の朝食。玉子焼き、蒲鉾、香の物など。
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魚は網で焼いて食べる。
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野菜類は蒸篭蒸しで。
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他に温泉玉子、ご飯、汁が出た。

全体的な感想。
【部屋】
ベッドはセミダブルでゆったりとしており快適だった。
部屋の露店風呂は、バスタブが座って足を伸ばせる程度の大きさで、大浴場よりこちらを愛用。
室内の装飾は高級感は無かったが、機能的だった。
【大浴場】
脱衣所も浴場も狭い。とても大浴場とは言い難い。
露店風呂も三方と天井に囲まれ、開放の面には目隠しパネルがあり、「露店」には程遠い。
一番いけないのは、お湯が常に給湯されていないこと。給湯口から断続的にお湯が出るが、この時間が短い。
温泉というよりは、小型の銭湯というイメージだ。
温泉にたっぷりと浸かりたい人には、ここは不向き。
【食事】
メニューはよく工夫されていて、量も過不足なかった。
ただ、焼き物や煮物の味付けは、他の同等レベルの旅館に比べ劣る。
客層は若いカップルが目立ったが、若い人向きな施設といえよう。


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by kanekatu | 2017-09-15 16:40 | 伊豆・箱根 | Comments(0)

伊豆堂ヶ島(2016/11/14-15)

11月14日から1泊2日のバスツアーで東伊豆の堂ヶ島に出かけました。このツアーは観光はせず、温泉に泊まって美味いのもめぐりをするというものです。
堂ヶ島へは54年ぶりで、当時の記憶はゼロです。
14日の朝出発して、東名を富士山を右手に見て三島へ。あいにく天候は悪く小雨まじりでしたが墨絵のような富士が見られました。
昼食は三島市内の「御殿川」でうな重を食べました。
鰻の蒲焼のタイプは大きく東西に分かれ、東では背を開きいったん蒸して余分な油を抜いてから焼きます。そのため鰻はふっくらと焼け、舌に乗せるとトロリろした食感になります。この店の蒲焼は東側タイプなのでしょう、柔らかくて美味でした。
ただ、食べログなどの写真では鰻が一尾ですが、実際に出て来たうな重は半尾でした。きっとツアーの予算の都合で半分になったのでしょう。
なお、私は中部から西側の鰻の蒲焼には美味さを感じません。蒲焼だけは東側に限ります。

三島を出てから土産物店2か所に寄りました。これも旅行社がツアー料金を抑えるための策です。
近ごろ目に付くのは各地で地元のワインを醸造販売する所が増えたことです。しかし地ワインの試飲をしてみても美味いワインには当たりません。
今回2日間で5か所の土産物店への案内がありましたが、概して女性は買い物好きで男はその反対。我が家も典型的です。

夕方の4時半には宿泊先の「堂ヶ島温泉ホテル」に到着。
近ごろはこの手のホテルでは従業員と顔を合わせるのは食事会場だけです。価格を抑えるために人件費を極端に削っているのでしょう。
下の画像は夕食の品々です。右端の鍋には小ぶりのアワビ、他に大きめの金目鯛一匹の煮つけが付いていました。
味は・・・、まあ普通でした。
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この旅館の良さは温泉です。いちおう源泉かけ流しを謳い文句にしています。
大浴場が広く、特に海の見える露店風呂が売り物です。天気が悪かったのが残念ですが、爽快感は十分に味わえました。

15日の朝は朝食を終えたのち、近くの「加山雄三ミュージアム」を起点にして自由行動。
私たちは「洞窟めぐり遊覧船」に乗船。
この一帯はリアス式海岸で沢山の島々が点在しています。
下の画像はホテルから見える「三四郎島」。
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洞窟をくぐるので遊覧船は小型です。

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約20分間の島めぐりに出発。
海水に浸食された島々は、いずれも美しい。
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伊豆は今が紅葉の真っ盛りです。
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亀が島に這い上がってくる様な形をしています。
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象の形をした象島、または伝兵衛島と呼ばれています。
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干潮時には右側の陸地と伝兵衛島とがつながり徒歩で渡れるそうです。これを「トンボロ現象」といいます。
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遊覧船のハイライトである洞窟「天窓洞」の入口。
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ギリギリの幅で船が入ります。
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天井がポッカリと開いています。国の天然記念物に指定。
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洞窟の内部。
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天窓から光が差し込むと海面の色が微妙に変化します。
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今回のツアーで観光はこれだけ。

昼食は南伊豆の「おかだ屋」で。
漁師の賄い料理をアレンジした庶民的なメニューで、合鴨すいとん鍋、金目鯛煮つけ、ミニ刺身、伊豆三味(塩辛など)、小鯵の南蛮漬け、味噌汁、ご飯、香のもの。
いずれも美味でした。
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帰りは西海岸を北上して小田原経由で帰着。
ちょうど伊豆半島を一周した形です。
食べるだけの旅行、こういうのもたまにはいいもんです。


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by kanekatu | 2016-11-17 11:29 | 伊豆・箱根 | Comments(4)

「彌榮館」と箱根の桜(2)

この日宿泊した「彌榮館」ですが、昭和初期に建てられたという和風旅館です。もちろん増築や改築が行われていますのでキレイです。宿泊室は2階、中2階、3階に、大浴場は1階にありますが、エレベーターが無いので足が不自由な方は不便でしょう。
予約は1月にしてありました。新装記念キャンペーンの特別価格で、こういう宣伝文句に弱いんです。
玄関は意外と質素。
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ロビーは広く椅子やソファが多いので、混雑時でも座って待つことができます。
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部屋の設備は、居間、寝室、トイレ、洗面所、露天風呂がそれぞれ廊下でつながっていて、広さは82㎡ですから我が家より広い。その他にベランダが付いています。
居間にはテーブルと椅子が置かれているので年配者には楽です。窓を開けると中庭が見えます。
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寝室です。食事が朝夕とも部屋出しなので、通常は夕食が終わると布団が敷かれ、朝は先ず布団があげられて朝食の準備となりますが、こういう風に寝室が分かれているとそうした煩わしさはありません。
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ここが露店風呂です。と言っても壁で囲まれ天井もありますが、壁と天井の間が空いているのと、一方に暖簾がかかりその奥はベランダになっているので解放感があります。
湯は温泉が引かれているので、いつでも好きな時に温泉に浸かれるというのが利点です。バスタブもユッタリとしていて足がのばせました。
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2カ所の大浴場にも行きましたが、露天風呂は片方しか付いていません(男女入れ替え制)。大浴場という割には狭く、床が掃除が行き届いていないせいかヌルヌルしていて清潔感に欠けます。そのため温泉は専ら部屋の風呂で済ませました。
温泉は加水加温ありの循環式なので、質は高いとは言えません。

以下、夕食を紹介します。
先付は胡麻豆腐
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前菜は鯛の焼き物、イタヤ貝の梅和え、百合根鳴門巻き、卯の花など。
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土瓶蒸しは筍、芹、椎茸など。
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お造りは鮪、鯛、雲丹。
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アルコールは恵比寿ビールと地ワイン(箱根ワイン)の白。飲みやすく美味。
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凌ぎは蕎麦。
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蒸し物は春野菜と蛤。
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強肴は帆立とオクラ。
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焼肴は豚の笹焼にパプリカなど。
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煮肴は真鯛道明寺、蛸、桜大根など。
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留肴は鰹のたたき、茗荷、長葱など。
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食事は牛蒡金平御飯、汁、香の物。
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甘味は苺ムース。
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量はかなり多く、仲居さんに訊いたら若い人向けだそうで、私たちには過剰で食べきれない。味付けは全体に濃く、食べ終わった後は少し胃にもたれる感じが残りました。全ての客層に満足がいくようなメニューは難しいんでしょう。

朝食も味噌汁に豚肉が入っているなどコッテリ系で、お新香とご飯だけで済ませました。
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この旅館に関しては部屋が広いのと、部屋に露天風呂が付いている点は優れていますが、室内の設備、アメニティー、サービスは同じ価格帯の他の旅館に比べると劣ります。
全てに程よくバランスの取れた旅館やホテルというのは難しいですね。
同じような価格帯で今まで利用した旅館でいうと、熱海「小嵐亭」、「大観荘」(今は部屋食をやめてしまったようですが)、湯河原「石亭」、箱根湯本「櫻庵」(ベストワンでしたが残念ながら閉館)といった辺りが合格点だと思います。
とにかく満開の桜の時期にぶつかり満足しました。
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by kanekatu | 2014-04-04 11:25 | 伊豆・箱根 | Comments(0)

「彌榮館」と箱根の桜(1)

3月31日に箱根1泊の小旅行。計らずも消費税が5%から8%へ増税される日をまたいでの日程になりました。予約はだいぶ前にしていて、箱根の桜はちと早いかなと思っていましたが、結果としてはちょうど満開のタイミングになりました。と言ってもわざわざ名所に足をのばす気もなく、旅館に行く道すがらと近くの寺を散策したていどですが。

箱根湯本駅を降りて国道を山方向に300mほど進むと滝通りの入り口にあたります。ここを左折し早川を渡る湯本橋のたもとに桜が数本植えられています。満開のソメイヨシノ。
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枝が川面に向かって大きく広がっています。
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突当りが広大な庭園で有名な「吉池」、左折し須雲川にかかる弥栄橋を渡るとこの日の泊りである「彌榮館」が見えてきます。ここを道なりの坂を上がり200mほど進むと旧東海道に出ます。
すぐ右手に「正眼寺(しょうげんじ)」の入り口が見えます。
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「正眼寺」は臨済宗の禅寺で、鎌倉時代に箱根の旅路の安全を祈った地蔵信仰から創建されたとされます。
当時の箱根路は、山道が険しい上に山賊などが出没して危険が多く、箱根路の旅人たちはこのお寺に参拝して山路の安全を地蔵様に祈ってきたのでしょう。
現在も巨大な地蔵が祀られているのはその名残りなのでしょう。頭の上には糸桜が花を咲かせています。
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正面には大きな枝垂れ桜があります。
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本堂の前にある桜です。
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墓所は寺の裏山に向って坂になっています。登りながらの桜見物です。
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ここは曽我兄弟を供養するために建てられた「曽我堂」です。
曽我兄弟の仇討は日本三大仇討の一つで、源頼朝の家来であった工藤祐経によって親を殺された兄弟が、17年後に富士のすそ野での大巻狩にきていた祐経の宿舎に忍び込み、祐経を討って親のあだ討ちを果たしたという事件です。
曽我兄弟は、この正眼寺で祈願をしてからあだ討ちに向ったと言われ、その曽我兄弟を供養するために建てられたのが「曽我堂」です。
堂内には曾我兄弟の地蔵像二体が安置されているそうですが、春・秋の彼岸のみの公開とのこと。
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本堂の前に松尾芭蕉の句碑がありました。苔でおおわれて文字は読めませんが、「すみれ草」の俳句だそうです。
山路来て なにやらゆかし すみれ草  
松尾芭蕉の「野ざらし紀行」にある句で、京都から大津へ至る逢坂山越えを歩いたときの作です。箱根とは特に関係はないのですが、漂白の詩人芭蕉は何度も箱根路を歩いたことがあり、この地に弟子が何人もいたということです。それら箱根の俳人が、この句碑を建立したと思われます。
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ソメイヨシノと「正眼寺」の枝垂桜を堪能して、このあと宿に向かいます。
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by kanekatu | 2014-04-03 09:23 | 伊豆・箱根 | Comments(2)

箱根・吉池旅館の紅葉

11月25日、箱根湯本の「吉池旅館」に1泊しました。
庭園の紅葉を観ようというわけです。
吉池旅館の魅力は1万坪といわれる広大な庭園と、源泉かけ流しの温泉です。
駅の改札を出て進行方向に坂道を進み、「滝通り温泉郷」の看板に沿って左折、早川を渡り左に曲がると直ぐに正面玄関が見えてきます。徒歩でおよそ7分。
3時にチェックインして部屋に入り直ちに庭園の散策へ。
この庭園は旧岩崎家の別邸(有形文化財)とともに明治期に造られものです。
回遊式庭園で、園内を流れる水は「須雲川」から取り入れたものです。

庭の中央に池があり、最盛期の紅葉が良く映えていました。
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ススキと紅葉。
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水流の向こうに見えるのが旧岩崎家別邸。
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同じく茶室、二戸建っています。
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その後は温泉で、こちらの大浴場と露天風呂は他の施設の倍はあろうかと思われるほど広く、特に露天風呂は周囲に塀も柵もない360度開放になっています。庭が広いからこういうことが出来るんですね。
温泉は24時間いつでも入浴できるのと、出口で冷たい麦茶がサービスされるのが有り難い。

部屋は10畳の和室ですが、隣が洋室になっていて、4人掛けの椅子とテーブルが置かれているのがとても便利でした。

夕食の献立は月替わりで、写真の下部左側は先付で牡蠣と海老の酒盗掛け、右側はお凌ぎの五目寿司、上部の細長い容器は八寸で鮟肝、乾酪豆腐、長芹の和え物、いくら、南瓜煮、穴子磯辺巻き、鶏香り焼きなど。
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焚き合せは鰤旨煮、大根信田煮。
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ミニ寄せ鍋。
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牛の柳川鍋。
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お造りは鮪、勘八、鯛。
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強肴は里芋唐揚げ、鱸西京焼き。
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これにご飯、赤出汁、香の物、スイーツというフルコース。
食前酒が梅酒、ビール、冷酒 を飲みながら満腹。

飲み過ぎは、数回の温泉入浴で朝はスッキリ。
夜は川のせせらぎしか聞こえません。
細かなサービスは高級旅館に比べて劣りますが、とにかく庭園と温泉が最大の魅力です。
日曜の宿泊でしたが満室だったようで、人気が高いのも頷けます。
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by kanekatu | 2012-11-27 17:43 | 伊豆・箱根 | Comments(2)

「ゆがわら石亭」に泊まる(2回目)

突然の割り込みですが、お盆休み(ってたってコチトラ年中お休みだけどさ)に「ゆがわら石亭」に一泊してきました。妻と二人です、残念ながら。
3年前の同じ時期に来ていますので、リピーターというわけです。
自宅から旅館までドアツゥドアで約2時間で行けますから便利です。
湯河原駅から送迎はなく路線バスを使うことは出来ますが、急坂を徒歩で登ることになるので年配者にはお薦めできません。
タクシーなら10分以内、1000円以下で着きます。
玄関を入ると上がり框から全て畳敷き、スリッパ無しでそのまま部屋に通されます。廊下も含めて全部が畳敷きというのも珍しい。
ここはチェックインもチェックアウトも部屋で済ませるので楽です。

部屋は居室が8畳に6畳の次の間がついています。
居室の床の間。
室内の壁は全て塗り壁。
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次の間で、冷房が苦手な妻と別居して、この部屋が私の居室。
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部屋の入り口でこのように全て畳敷き。
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障子の格子も凝ってます。
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天井に竹が使われているのも珍しい。
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この旅館の内装は非常に凝っていている反面、設備は全体に老朽化しているので引き戸が開けにくかったりという問題点もあります。
こういう内装を愛でることが出来る人には良いでしょうが、居住の快適さを求める人には不向きだといえます。

でも何となく前回と印象が違うなと思っていたら、今回の客室従業員(仲居さん)が年配の方で着物も地味な柄でした。
前回は若い人で、着物も藤色の明るい色だったんです。だから室内の渋さとは対照的な華やかなさが目立っていたということです。
会話も前回はとてもフレンドリーで好感が持てましたが、今回は極く普通に見えました。
良し悪しではなく、仲居さんによって部屋の雰囲気さえも変わってしまうという一例です。

大浴場はそれほど大きくはありませんが二つあり、いずれも露天風呂が広々としていて解放感があり、周囲には天然石や松、石灯籠が配置されていてとても良い雰囲気です。
洗い場が二か所というのは少ないですが、この旅館が全部で12室なので人数も少なくそれほど不便は感じません。
24時間いつでも、それにタオルとバスタオルが風呂場に備えているので、風呂には手ぶらで往き帰り出来るのは便利です。

「ゆがわら石亭」は割烹旅館ですから、なんていっても料理が売り物です。
先付は雲丹豆腐とキャビア山葵、前菜は川海老、鉢かつぎ、茗荷寿司など。
これを冷えたビールで頂く。
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吸い物は無花果葛打ち。
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お造りは鯛、勘八、鯵、烏賊など。二人前が大皿に盛られてきます。
右端にあるのは鯵煎餅、3枚に下ろした鯵の骨を唐揚げにしたもので、これが酒の肴にピッタリ。
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ここらで冷酒に切り替え、左から山形の大山、静岡の正雪、山形の出羽桜の3種。私は出羽桜、妻は大山に軍配。
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鮎の塩焼き。妻がどうして笹の葉に乗せてくるのかしらと訊くから、それは「鮎の笹焼き(愛の囁き)」の洒落だと教えてやりました。
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煮物は穴子信太巻。
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揚げ物は豚角煮とじゃが芋揚げ、酢の物は白だす蛸龍皮巻き。
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これにご飯、お新香、赤だしのお食事が出て、最後はフルーツ。
いずれの器も料理も凝っていて美味、さすがという処です。

翌朝の朝食で、一見平凡に見えますがサラダの下におぼろ豆腐が敷かれていたり、蕎麦に温泉卵が入っていたり、これまた手を加えているのです。
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この旅館は私たちのような年配の夫婦が美味しい料理を食べて、ゆっくり温泉につかるというような宿だと思います。

次回からは「コーカサス三国旅行記」の続きに戻ります。
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by kanekatu | 2012-08-16 11:46 | 伊豆・箱根 | Comments(2)

「ゆば懐石 山翠楼」に泊まる

4月30日から1泊で奥湯河原温泉「ゆば懐石 山翠楼」へ。
GWの谷間なのと、旅行サイトで低額で泊まれる企画があったので利用した。
HPによれば、『ミシュランガイド東京 横浜 湘南 2012』にて「最上級の快適」を表す4レッドパビリオンの評価を獲得したとある。
「ミシュラン」はあまり信用できないが、奥湯河原を代表する高級料亭旅館の実力はいかに。

湯河原駅からタクシーで10分ほど、料金で約2000円。
車が玄関に着くと同時に番頭さんが出てきてお迎え。
エントランスはいかにも高級旅館らしい雰囲気を醸し出している。
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フロントは1階にあるが驚くほど狭い。
チェックインは2階のロビーで行うが、スペースは広々としていて、ゆったりとしたソファが数多く並んでいる。
但しこのクラスの旅館では一般的なおしぼりや飲み物サービスはなし。そのままエレベータ-で客室へ。

客室はスタンダードタイプで12畳の本間に3畳ほどの副室がつく。
室内トイレが部屋のたたきの横にあるというのは変っている。トイレに入るのに出口のスリッパを履いてからというレイアウトは少し不便を感じた。
本間の床の間には生花が飾られ
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副室には珍しい丸窓が。
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部屋は7階だったので、窓からの眺望は素晴らしい。天気が悪く遠くの山まで見渡せなかったのが残念だが、深緑が眼にしみる。
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緑をバックに泳ぐ鯉幟、そう明日から皐月なんだ。
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早速風呂へ向かう。
屋上にある広々とした展望露天風呂(男女入れ替え制)は眼下に湯河原温泉を見下ろせて気分爽快。
ただ洗い場が分かり辛いのが欠点だ。
この他に大浴場があり、小さいながら風情のある露天風呂が併設されている。
もちろんこのクラスの旅館だからタオルとバスタオルは浴室に備え付けで、部屋からは手ぶらで行ける。
入浴施設はかなりのハイクラスだ。

夕食は部屋食で、ゆば懐石料理。
前菜はよもぎ豆富、鯛松前寿し、いくら粕漬、ゆば煎餅などが見栄え良く並ぶ。
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吸い物は海老真薯と色紙ゆば。
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お造りは鮪、鯛、間八。
丸い器は氷。こういう所が凝ってますね。
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焚き合せはゆば汁、筍饅頭。
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焼き物は若鮎を蓼酢で。
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合肴はこの旅館のウリである引き上げゆば、くみ上げゆばだ。
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伸ばすと、これこの通り。
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この後、肉料理の蓋物が出て、
止椀は豆腐と巻き麩。
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香の物に筍ご飯、最後はゆばシャーベットや果物の水菓子が出て終り。
この頃は酔いがかなり回ってきていて、写真は無しです。
湯葉を中心とした懐石料理は薄味でいずれも美味。

夜は敷地内の清流の音をききながら爆睡。
朝食も部屋食で、ゆばを中心とした和食。
写真に鯵の開きと煮物が付く。
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チェックアウトはフロントで行ったが、手続きが4組ばかり重なって混雑していた。
何より小さな椅子が4脚しかなく、我々を含めて数名の客が立ったままウロウロしていた。
チェックインは広々としたロビーだったのに、なぜチェックアウトは狭いフロントでさせるのだろう。せめて座れずにいる客をロビーに案内する位の機転は必要だったのではなかろうか。
玄関からタクシーまでは番頭さんが荷物を運んでくれたが、女将又は客室係の見送りが無いのはこのクラスの旅館にしては珍しい。
客室係の応対も特に親切とは言い難い。
部屋の景観、風呂、料理は文句なしで良かったが、サービス全体は平均点以下だった。
格安料金だったから、あまり文句は言えないか。
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by kanekatu | 2012-05-03 16:13 | 伊豆・箱根 | Comments(2)

熱海「小嵐亭」に泊まる

8月のお盆明けに、熱海「小嵐亭」に愛妻(人ではありません)と一泊。
高級旅館なので普通は手が出ないのだが、某クレジット会社のキャンペインで格安で泊まれると分かり(こんなんばっかり)、4月に申し込んでいた。
熱海駅から車でおよそ15分、和田川の辺という立地。
チェックインの午後2時を少し過ぎていた時間だったが、既にお部屋係がスタンバイしていたのに驚かされた。
チェックインの手続きの間に、ロビーのソファに座っていると冷たいお絞りと抹茶がサービスされる。
ここは本館と離れがあるが、我々は当然ながら本館の客室へ案内された。といっても1フロアー5室なので、とてもユッタリしている。
部屋は数寄屋造りで、畳も襖も障子も全て本物、壁は塗り壁という本寸法。広めの次の間が付いている。
正面のガラス窓の向こうは庭園になっていて、上から見渡すと鬱蒼とした森の中に建物があるように見える。
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小梅と緑茶が出て、お部屋係から館内の案内がある。浴衣が一人2枚出て、感心したのはスリッパにシールを貼るようになっていたこと。これは風呂に行ったときに、他人のスリッパと区別できるように自分で分かるサインを書くためだ。こうした細かな気配りがされているところに一流の証があるのだろう。
入浴の前に庭を散策。
ここ「小嵐亭」の前身は、明治に東宮大夫を務めた曽我祐準子爵が明治29年に別荘として建てたもので、避寒地として多くの文人、墨客が訪れたとされている。
中庭の周囲には離れが点在している。
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庭の中央には池があり、錦鯉が泳いでいた。
池の周辺はあまり手入れがされておらず、むしろ自然のままの情景を残しているようだ。
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立派な茶室があるが、あまり利用されていないそうだ。
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木々の間に見えるのは、本館のロビー。
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こういう離れが5つある。
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離れ「笹」の玄関、豪華だねぇ。誰が泊まるんだろう。
大きなお世話か。
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温泉は本館の最上階にあり、御影石を使った「石の湯」と、檜造りの「檜葉の湯」の二つがある。
浴室で使うタオルなどは全て脱衣所に準備されているので、手ぶらで行けるのは助かる。
24時間、いつでも入浴できるのも便利だ。
ただこのクラスの旅館で露天風呂が無いのは、いまどき珍しい。
それと「石の湯」は広くて、窓から熱海の海が見えて景観が良いのだが、「檜葉の湯」は狭くて、景色は一切見えない。
この旅館の唯一の欠点は、温泉施設が同等クラスより見劣りすることだ。
温泉目当ての宿泊には、あまりお薦めできない。

「小嵐亭」の最大の魅力は料理にある。
季節の懐石料理が一品一品部屋に運ばれてくる。
先ずは前菜、烏賊の塩辛に柚子と七味、栄螺とはじき豆の鉄火味噌和え、無花果胡麻あんかけ、心太と生うにの青海苔、南蛮漬け卸し和えと茗荷の子、菊花とんぶり和えに蛸の香り揚げの6品が、いずれも美味。
見た目も美しい。
湯上りで冷酒を呑みながら前菜をつまむだけで、もう半分は満足。
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椀は鱧、まるで京料理のよう。
松茸と野菜類とのハーモニーが格別だ。
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鮮魚の造りはどれも厚切りで、実に結構。
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凌ぎは珍しい豆腐万頭。
初めて食したが、出汁がいい、かもぢ葱と紅葉卸しが華を添える。
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焼肴は根室で水揚げされた新秋刀魚の塩焼き。
脂がのっていて、あれ、秋刀魚ってこんなに旨かったっけと思うほどこれが旨い。
「秋刀魚は根室に限る」。
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口替りは椎茸二見揚げで、茄子や小芋、蓮根などの揚げ物が添えられている。
この頃になると、もう腹が一杯になり、美味しいんだけどなかなか箸が進まなくなる。
それでも完食をモットーとしているので、とにかく食べる食べる。
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酢の物代わりとして出てきたのは、玉蜀黍すり流しで、かき氷とつたの葉の上に乗せられてくる。
写真を見て分かるように、料理の中味も実に結構だが、食器がまた凝っている。
料理の内容や季節感を考慮しながら容器が選ばれており、シェフのセンスが感じられる。
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この後、じゃこ飯、味噌汁、水菓子と続くが、満腹感と日本酒の酔いでもう味が分からなくなってきた。
ついでに翌日の朝食も写真で紹介しておく。
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とにかく全ての料理が一級品で、今まで泊まった旅館の中ではここが最高。
それと、お部屋係りのサービスがとても細やかで行き届いていた。
目配りはしているが、決して過剰にはならない。
日本旅館のサービスとしても、トップクラスではあるまいか。
国道がすぐ脇を通っているにもかかわらず、車の音は一切しない。
静寂。
聞こえるのは、蝉の鳴き声のみ。
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by kanekatu | 2011-08-18 17:44 | 伊豆・箱根 | Comments(0)

正月に熱川温泉へ

2011年1月2-4日の2泊3日、伊豆熱川温泉に行きました。
今回初めてバスツアー(クラブツーリズム)を利用したのですが、往復の足が確保できる良さはあるものの、不便さも感じました。
宿泊先が熱川温泉「志なよし」という旅館でしたが、チェックインが15時、チェックアウトが10時です。
バスは14時ごろ旅館に着くのでチェックイン前になり、帰りはチェックアウトの10時から14時まで時間をつぶさねばなりません。
もう一つ、この旅館の入浴時間が5-9時、15-24時となっています。他に19時から30分間男女入れ替えのため入浴ができません。
朝食が8時からなので、朝食後の午前中は入浴ができず、連泊の間の昼間に外出すると15時までは入浴ができない。
正月の温泉というのは、ただお湯につかってノンビリしたいだけが楽しみなのですが、その目的からすると極めて不便です。
あまりお薦めできないというのが結論です。
熱川温泉の他の旅館のことは分かりませんが、今時このような営業をしていたのでは客は呼べないでしょう。

それはともかく、いくつか写真を紹介します。
往きの昼食のときに寄った「伊東マリンタイン」のヨットハーバー、

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同じく海側から見た建物の全景です。
南欧調のデザインになっているようです。

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熱川温泉は「熱川」沿いに施設が建てられています。

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こちらは海岸風景です。

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旅館「志なよし」の夕食に出た刺身で、この他に海老、カニ、アワビなどが出て、食事は良かったと思います。

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3日に訪れた「山桃茶屋」で、かつては庄屋の自宅だったそうです。

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庭園の向こうはかつての土蔵で、今は宿泊施設になっています。

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大広間の片隅には昔懐かしい「囲炉裏」が切ってありました。

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名物の「へらへら餅」は美味でしたよ。

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近くの「水神社」で初詣をしました。

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by kanekatu | 2011-01-07 12:02 | 伊豆・箱根 | Comments(0)

晩秋の箱根湯本温泉(2)

箱根湯本駅で降りて、国道1号線を箱根登山鉄道沿いに300mほど歩き、温泉場入り口のバス停で左に折れると須磨川に出ます。
上流に向かって右側は小高い山林が続き、そこは紅葉の真っ盛りでした。

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須磨川と早川の合流近くに「吉池旅館」があります。
今回ここで宿泊することを決めたのは、敷地が約1万坪あって、広大な庭園内で紅葉狩りができるからです。
チェックインして部屋に荷物を置くと、先ずは庭園の散策です。
手入れの行き届いた庭の紅葉は実に見事でした。

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庭内には「旧岩崎別邸」があります。
三菱財閥二代目の岩崎弥之助の別邸として明治37年に建てられてもので、内外の賓客が宿泊したとのことです。
国指定文化財として登録されており、現在はこの「吉池旅館」が管理しています。

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池の辺に冬桜が植えられていて、一枝だけ小さな花をつけていました。
桜の花と紅葉の珍しい取り合わせです。

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錦鯉の泳ぐ池に紅葉が映えています。

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水面に落ち葉が浮かんでいます。

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自家源泉が引かれている温泉ですが、とりわけ露天風呂が広く周囲が囲われていないため、お湯につかりながら紅葉を眺め、夜には星空を眺めることができます。
客室の窓からも紅葉が眺められ、部屋食を頂きながらゆったりとした時を過ごすことができました。

(終わり)
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by kanekatu | 2010-12-05 14:04 | 伊豆・箱根 | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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