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ベネルクス三国旅行記(12・最終回)

海外8日間の旅というのは往路で1日復路で2日取られるので、実質の観光は5日間になり、アッという間に終わってしまいます。この旅行記も今回で最終回になります。
最後の観光地はベルギーのゲントです。
16世紀に神聖ローマ帝国は「陽の沈まぬ国」として最盛期を迎えるのですが、その時の皇帝カール5世がここケントの出身です。
スヘルデ川とレイエ川に挟まれた水運に恵まれた街で、現在も西フランドルの中心都市として発展しています。
聖バーフ大聖堂はカール5世が洗礼を受けたゲント最古の教会。
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大聖堂の内部、大きさが分かると思います。
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この教会の目玉はヤン・ファン・アイクの祭壇画「神秘の仔羊」です。見学に長い列が出来ていました。本物は撮影禁止なので、レプリカを紹介します。
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ベルフォートは自治の象徴として14世紀にギルドによって建てられました。高さ90mで街の望楼としての役割も果たしてきました。
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魔王ゲラルド城は12世紀建造の貴族の城砦。オドロオドロしい名前があるからには、きっと恐ろしい城だったんでしょうね。現在は国立国会図書館として使われていますが、見学は不可。
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400年かけて建てられたという市庁舎。中央に見えるのはカール5世の銅像。
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聖ニコラス教会は15世紀のゴシック建築の傑作といわれています。
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市内には路面電車が走り、この両側に店舗が並ぶショッピングロードとなっています。
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市内のギルドハウスです。よほど景気の良かったギルドが建てたんでしょう。
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フランドル伯爵城はリーヴァ川に浮かぶように建てられていて、12世紀のアルザス家の軍事拠点として築かれました。
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リーヴァ川河畔に並ぶ建物です。まるで絵のような美しさです。
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ケントの見学を終えてブリュッセルに戻り、夕食。
一杯目の生ビール、美味い!
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メインは名物のムール貝ワイン蒸し、これが美味!
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スイーツはアイスクリーム、これも上等!
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酒は旨いしネエチャンは綺麗だ、ウワ、ウワ、ウワワ。

帰路はブリュッセルから再びアムステルダムに移動し、そこから成田へ直行便で帰国。
晴天は1日だけ、後は雨か曇りで傘が手放せない旅でしたが、大きなトラブルが無かったのが幸いでした。
途中で出会った別の日本人ツアーはブリュッセルから入国したのですが、空港のストライキに出会いスーツケースが空港に放置されたまま。もう何日間も着の身着のままの状態でツアーを続けていると言うことでした.
気の毒としか言い様がありませんが、海外旅行にはそういうリスクもあるんだということを再認識しました。
今回のベネルクス三国旅行は当初の期待を上回り、とても充実した内容でした。
ただ日程が短く、例えばブリュッセルの王立美術館での大ブリューゲルの絵画が鑑賞できなかったことなど、心残りです。
欲をいえばも切りがありませんが。

最後までお付き合い頂いた方に御礼申し上げます。

***終り***
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by kanekatu | 2013-06-28 11:32 | ベルギー | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(11)

ベルギー西部の街ブルージュはヨーロッパ有数の古都で、運河に囲まれた歴史地区は世界遺産に登録されています。
一口に世界遺産っていったってピンからキリまでありますが、ここはピンでした。さすが「屋根のない美術館」と称されるだけあります。
観光バスを降りてブルージュの中心地、ブルグ広場に向かいます。
道の両側の多くはかつてのギルドハウスです。
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自由都市を象徴する自由ブルージュ館はルネサンス様式の建物、現在は古文書館になっています。
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市庁舎はゴシック様式、14世紀に建てられたブルージュ最古の建築物です。
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聖血礼拝堂は十字軍遠征の時にフランドル伯爵が持ち帰ったとされるキリストの血が奉納されています。下部は12世紀、上部は15世紀末にゴシック様式に改築されました。
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ブルグ広場に隣がマルクト、先ず目につくのは階段状の切り妻屋根が特長のギルドハウスです。まるでお菓子の家みたいでしょう。
かつて間口の広さに応じて課税されたため、どの家も鰻の寝床なんです。
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広場の中心にあるヤン・ブレイデルとピーテル・コーニングの銅像。二人はフランスに対する一揆で活躍した英雄。
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頂上が八角形が特長のベルフォート(鐘楼)は15世紀の完成、15分ごとに鳴るカイヨンの音色が素晴らしい。
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馬車とバスが走っているところがいかにもブルージュ市内らしい。
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この建物は1614年に建てられたことが分かります。でもこの数字は飾りものではありません。ここの建物はレンガ積みなので2階の床には木材を使うことになります。そうすると壁面のレンガと木材を強固に繋げる金具が要ります。ステープルみたいなものですね。その金具を加工して年代にしているのです。こういうとこが洒落てますね。
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歴史的建造物がならぶ運河地区です。
大勢の観光客で賑わっていました。
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122mの尖塔がそびえる聖母教会は15世紀の建物。
ミケランジェロの絵画などが所蔵されているそうですが、時間がないのでパス。
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救世主大聖堂は12世紀に建てられその後増築を重ね今のような建物になりました。形が独特ですね。
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これは珍しい木造建築、一時期貧しい家に使われていたのが火災の原因となり、禁止されてしまったそうです。だから貴重なんです。
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運河地区の周辺は商店街で、ショッピングを楽しく女性たちです。
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白鳥の飼育は市民の義務とされているせいか、沢山の白鳥が集まっていました。
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街灯はかつてはガス灯でしたが税金が掛けられていました。処がマリア像を付けると免税になるというので、街灯の隣にマリア様がいるというわけです。
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こちらも世界遺産のベギン会修道院。ベギン会は自律的な女子修道会であり、その修道院は木々に囲まれた中に立てられています。建物には生活や信仰に関わるものだけでなく、共同体で使われる作業場も含まれた複合的なものです。
フェミニズムの元祖ですね。
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昼食はフルーツランビックという果実を漬けこんだビール、色鮮やかでしょ。
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前菜。
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メインはワーテルズーイという鶏肉のクリーム煮。ビールによく合います。
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次回で最終回の予定です。
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by kanekatu | 2013-06-25 19:10 | ベルギー | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(10)

アルデンヌ地方からベルギーの首都・ブリュッセルへ。
正確にいうと憲法上の首都は、ブリュッセル市を構成する19の基礎自治体の一つであるブリュッセル=ヴィルです。市なのに市長がいないという珍しい都市でもあります。
ブリュッセルはフランス語とオランダ語の公式な2言語地域で、街中にある看板、標識、駅名などは、フランス語、オランダ語の二ヶ国語表示が義務付けられています。
近年はアフリカ、アジア、中近東などからのイスラム系の移民が非常に増加し、移民系の住民が過半数を占めると言われているほどです。
国際機関としては、EUの中心組織である欧州委員会と欧州連合理事会事務局が置かれています。NATO本部もここです。
また市街は美しく世界遺産にも登録され、「小パリ」とも呼ばれています。

見どころ満載のブリュッセルを短時間で見学しようというんですからかなり無理があります。繁華街の中心部であるグラン・プラスを中心とした見て歩きになりました。
グラン・プラスに立ち並ぶギルドハウス、多くは17世紀の建物です。
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市庁舎は後期フランス・ゴシック様式で15世紀に創建、17世紀に破壊されましたが18世紀に再建されました。中央の塔の高さは96m。
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広場の北側にあるギャルリ・サンチュベールは、19世紀に建てられたヨーロッパ最初のショッピング・ギャラリー。
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チーズ店の店先ですが、これだけの種類が並んでいます。
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チョコレート店も同様で、数十種類に別れていて私たちではどれがどれだけ分かりません。客はどの種類を何個という具合に指定して小箱に詰め合わせて貰います。価格は重量単価で表示されていて量り売りです。
馴れない観光客のためには予め詰め合わせた商品が売られているので、観光客はそちらを購入します。
チョコの味ですが、さすがという他はありません。
私のように甘味が苦手に人間でも、とにかく美味い。ベルギーがチョコレート消費量が世界一というのも肯けます。
チョコレートについて注意をきいたところ、出来るだけ新鮮なうちに食べること。
温度変化により味が落ちるので冷蔵庫には入れない。飛行機に乗る時は必ず手荷物にして機内持ち込みにするのもそのためです。

ブリュッセル名物の小便小僧。
愛らしい。
小さな像で、よく世界三大ガッカリ名物の一つと悪口を言われますが、これが2mもああるような大きなものだったら可愛くないでしょう。
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これに対して小便少女の像というのも出来ていますが、これがリアルなんです。盗まれたことから今は鉄格子の仲に収められているので写真で紹介できないのが残念です。

市内の情景です。
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市内の運河。
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このひブリュッセルでは同性愛者の権利を主張するデモが行われていました。
こちらは男性の一団。
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こちらは女性でやはり華やかです。
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ようやく夕食。
コロッケが付いた前菜。
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先ずビール。
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メインはメモによるとカルボナードフラマンド(牛肉のビール煮)となっていますが、違うかな?
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スイーツ。
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帰り道にドンキホーテとサンチョパンサの銅像が見えました。訊いたらスペイン統治下に建てられたものとか。
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宿泊ホテルはメルキュール・ブリュッセルセンター・ルイーズ。
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by kanekatu | 2013-06-24 09:02 | ベルギー | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(9)

ルクセンブルクを出て再びベルギー、アルデンヌ地方へ。
道路の両側に菜の花畑が続きます。
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ディナンはミューズ河畔の断崖に築かれたシタデル(城砦)の麓の街です。
中世には銅細工で栄えました。
サキソフォンの発明者アドルフ・サックスはこの地の出身で、楽器に自分の名前を残しました。
そのサックスさんの銅像で、隣に座って記念撮影ができるようになっています。
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このようにミューズ川に沿って建物が並んでいます。
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街のランドマークがノートルダム教会。ゴシック様式で13世紀に創建、その後何度も破壊されましたがその度に元の姿に復元されました。
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教会の脇から城砦へはロープウエイで登れますが、私は408段の階段で行きました。
頂上には要塞の跡が残されています。
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シタデルから見た街の情景です。
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橋の両側に各国の国旗が立てられていますが、かつてはドイツの国旗だけなかった。
それは第二次世界大戦時に、このディナンでドイツとの激戦が行われ大きな被害を出しました。だからドイツに対する憾みが残っていたんです。
その後、ドイツ政府の代表がここを訪れ謝罪したことにより、今ではドイツの国旗も立てられています。
このように被害を受けた側というのは恨みを忘れないものなんです。
アメリカはパールハーバーを忘れないし、日本はヒロシマやナガサキを忘れない。それと同じように日本から被害を受けた国が恨みを忘れないということも十分理解せねばなりますまい。

ディナンの繁華街を上から見た画像です。
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自慢じゃないが上の写真2枚は階段の途中で撮ったもので、ロープウエイではこの情景は見られません。と言って自慢してる。

この後はミューズ川に沿って一路ブリュッセルへ。
その途中の、河畔の情景です。
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夕方ブリュッセルに到着、そして夕食。
先ずは前菜と地ビールで乾杯。
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2杯目は修道院ビール、かつては修道院でビールを醸造していたんですね。ワインではないとこがベルギーらしい。
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メインはカルボナードフラマンドといって、牛肉のビール煮込み。ここもビール。
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スイーツはベルギー名物のワッフル。甘味が抑えられカリカリとした食感で美味。
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ウ~ン、ベルギー料理はウマイ!
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by kanekatu | 2013-06-22 06:39 | ベルギー | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(8)

c0051938_8343548.jpgここで一度ルクセンブルクに入国。
正式国名はルクセンブルク大公国、首都はルクセンブルク市、人口は47万人、政体は立憲君主制です。
小国ながら経済的には豊かで、21世紀に入ってから国民一人当たりGDPでは世界一を維持しています。
ルクセンブルクに入って先ず目についたのは、道路沿いの店に長い行列ができていて、そのほとんどが男性だったことです。訊いてみたら、タバコを購入する人の列でした。この国は税金が安いためタバコも安く買える。そこで周辺のスモーカーがわざわざここまで来てまとめ買いをしているというわけです。
税率が低いということが海外からの投資を呼んで、今やスイスと並ぶ国際金融センターになりました。市内の大きな建物は銀行のビルです。なんでも北朝鮮の金正日の隠し資産の大半がここルクセンブルクの銀行に預けられているとか。
税金が安過ぎるというので、EU内部からタックスヘイブンという指摘も出ていて問題にはなっているようです。

旧市街と新市街を結ぶアドルフ橋、1900年の初頭に架けられ当時は世界最大の石造りアーチでした。
向かって右側が旧市街。
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アドルフ橋のたもとにあるのが欧州投資銀行のビル。
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大公宮殿は16世紀の建築。元は大公の居城でしたが現在は公的行事に使われています。
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門には近衛兵が盤をしていますが、この兵士はずっと宮殿前を往ったり来たりと行進をしていました。
現地ガイドがルクセンブルクは永世中立国だと説明していましたが、もうとっくに破棄していて今はNATO加盟国です。
今回の添乗員やガイドの説明の中には不正確なものがあり、後で調べたら違っていたということがありました。勉強不足なんでしょうね。
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三つの尖塔が特徴的なノートルダム大聖堂は17世紀の後期ゴシック様式の建物。
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旧市街をぐるりと囲むのが環状城壁です。これが世界遺産に登録されています。
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街の中心部にあるアルム広場で、式を挙げたばかりの二人が記念撮影をしていました。その様子を脇からパチリ。
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旧市街の風景です。
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新市街と旧市街の間はペトリュス川が流れる深い渓谷になっています。川の流域に沿って建物が並んでいます。
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夕食は名物のワインを飲みながら市内で。
前菜。
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メインは肉料理。
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ルクセンブルクはここまでで、次回は再びベルギーです。
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by kanekatu | 2013-06-20 08:40 | ルクセンブルク | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(7)

ベルギー南部のワロン地方はフランス語圏です。
中央部に流れるミューズ川の流域にあるリエージュは8世紀以来、司教領の独立都市として栄えました。
今ではかつての活気は見られず、中世の建物にその栄華がとどめています。
プリンス・エベック宮殿は16世紀のルネサンス様式の建物で、かつては司教でもあった君主の住居でした。
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聖パウロ大聖堂は10世紀の創建、現在の建物は16世紀のもの。
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マルシェ広場に建つペロンの噴水は市民の自由と人権を守るシンボルです。
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アンサンブール博物館は18世紀に個人邸宅として建てられたものです。
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市内の光景です。雨が降っていたせいもあるでしょうがどこかうら寂しい雰囲気ですね。
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デュルビュイはアルデンヌの森の中にある、ギネスブックにより「世界一小さな町」に認定された街として知られています。
中世の面影を残す静かな街として人気があり、我が国の皇太子夫妻もここを訪れたことがあるそうです。
ここから先は独り言。
あの病気は環境を変えなければ直せないでしょう。ご本人も周囲も良く分かっている筈ですから、いたずらに長引かせるのは得策じゃありません。そろそろ見切りをつける時期に達しているんじゃないでしょうか。
このままではお互いに不孝です。
世間は彼女に対する批判で溢れていますが、そんなら誰があの役割を果たせるでしょうか。非難するのであれば対案を示すべきです。

以下、写真でデュルビュイの街の雰囲気を味わってください。
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昼食はこの街のレストランで。
この日は黒ビールから。
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メインはアルデンヌの生ハム料理、美味しかったですよ。
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by kanekatu | 2013-06-18 07:03 | ベルギー | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(6)

c0051938_704461.jpg国境をこえてベルギーへ
といっても国境らしきものといえば、かつての通貨交換所の名残りがあるだけ。
正式国名はベルギー王国、人口が1060万人、政体は連邦立憲君主制。首都のブリュッセルはEUの主要機関が置かれているためEUの首都とも称されています。
言語は、北部地域がオランダ語の一種であるフラマン語、南部地域がフランス語で、公務員は両方の言語が使えなければなりません。この他にドイツ語が公用語の地域もあります。
かつて会社の上司で5か国語堪能の人がいて周囲から尊敬を集めていましたが、欧州ではさほど珍しくないのでしょう。

最初の観光地アントワープですが、この街の名前をきいて日本人なら誰もが思い出すのは「フランダースの犬」です。
日本ではアニメが大ヒットし、物語に憧れた日本人が観光に押し寄せてくる。でも現地では誰も知らない。
それもその筈、原作者はイギリス人でその当時ベルギーなどは下に見られれいました。「この地方は荒れ果て、人々は不親切で、しかも愛すべき犬を何代にもわたって、激しい労働に不当にこき使っている」なんて書かれていたんですから堪ったもんじゃない。
でもアントワープの観光局の中に熱心な人がいて、原作を取り寄せ研究の結果、モデルとなった舞台が近くのホボケン村だと突き止めた。そこで現地にネロ少年と愛犬パトラッシュの小さな銅像を建て、日本人観光客を呼び込んだというサクセスストーリー。
それでも原作に出てくるアントワープの人々は実に冷酷であり、祖先が悪く描かれているアントワープ市民にとってはあまり面白くない。
そこでアントワープ・ノートルダム大聖堂前の広場の地面に、注意しないと気が付かない程度の小さな記念碑が置かれています。はるばる極東から欧州の西端に来てくれた日本人への敬意ということでしょうか。何となくヤル気のなさを感じる記念碑ではあります。
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アントワープは北海にそそぐスヘルデ川岸にあり、15世紀にはヨーロッパ屈指の貿易港として栄えました。
地名の由来は「手を投げる」で、市の中心部グローテ・マルクトには手を投げるポーズの英雄ブラボーの噴水があります。
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華麗な市庁舎は15世紀に建てられたベルギー最大のルネッサンス様式の建物。
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グローテ・マルクトの周囲にはギルドハウスが寄り添うように立ち並んでいます。地震のない国はいいですね。
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市のランドマークともいうべきノートルダム大聖堂は16世紀建立のベルギー最大のゴシック建築。
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内部の画像。
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この大聖堂にはルーベンスの代表的作品4点が飾られています。これも「フランダースの犬」でお馴染みですね。
「キリストの昇架」(1609-1610)
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「キリストの降架」(1612)
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「キリストの復活」(1612)
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「聖母被昇天」(1626)
聖母マリアは神ではないので昇天ではなく被昇天となります。
前の3作品に比べ後に描かれているため、ルーベンスの特長が良く出ている作品になっています。
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近くのグルン広場にはルーベンス像が建てられています。
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夕食は市内のレストランで。
前菜とパン。
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ベルギーといえばビール。
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2杯目はナマで。
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メインはローストポーク。
ベルギー人はフライドポテトが大好物だそうで、料理の種類にかかわらず必ず添えられています。
確かにビールのおつまみにはピッタリ。
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次回はワロン地方です。
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by kanekatu | 2013-06-15 07:09 | ベルギー | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(5)

オランダの民家の窓をみると短いカーテンがかかっていて部屋の中が見えるようになっています。
これはわざとそうして、室内をキレイにして見せているとのこと。
モノを大切に扱い衣食には贅沢をしない。その代り花を飾り家を美しく見せるのがオランダ流。

オランダ南部のリッセにある「キューケンホフ公園」は世界最大のフラワーガーデンです。
32ヘクタールの土地に700万株の花が植えられていて、毎年チューリップの開花期にあわせて3月中旬から5月中旬の期間にオープンします。
例年は4月中が見ごろですが、今年は春が低温だったため開花がずれこみ、私たちが訪れた時期が最盛期となりました。これはもう運が良かったとしか言えません。
園内の花の画像を見て頂きましょう。
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イギリス館にはこんな写真も。
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出入口では民族衣装の可愛らしいお嬢さんが愛嬌をふりまいていました。
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曇り空でしたが、園内の観光中はなんとか天気はもってくれました。
バスに戻った途端に大雨になり、これも幸運でした。

次の観光地キンデルダイクに向かい、先ずは昼食。
メインは”ヒュッツポット”といって、要はマッシュポテトです。これにミートボールが添えられています。これは美味、オランダへ来て初めて美味しいものを食べました。ワインともあって結構。
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低地から水をくみ出すのに使われた風車ですが、今ではすっかりポンプに取って替わられ、まとまった数で残っているのはここキンデルダイクだけになってしまいました。
ただこの時は風雨が強く傘をさすのも難しい天候でしたので、あまり良い写真が撮れなかった。
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オランダ観光はここまでで、次回からはベルギーです。
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by kanekatu | 2013-06-12 07:43 | オランダ | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(4)

運河の街のアムステルダム、その運河には柵が設けられていません。歩道を歩いていると直ぐ脇が運河ですから危なくないのかと思っていたら、やはり運河に落ちる事故は起きている。でも柵は作らない。その代り子どもが生まれると真っ先に泳ぎを教えるんだそうです。転落しても泳げれば助かるというわけです。
東京都内の河川では、大きな川は堤防が築かれ、中小の河川では必ず柵が設けられています。もし柵がなくて転落事故が起きれば管理責任が問われるでしょう。
このように日本と親交の深いオランダですが、両国の考え方は対照的です。

オランダでは売春は合法です。国の管理下で合法化されていて、売春婦は正式な職業として認められています。労働組合もあって時々ストライキもするとか。誰です、売春婦だけに「チン上げスト」なんて下品なシャレをいう人は!
もちろんポン引きなどの違法行為は禁止です。
この結果、衛生状態の向上が図られ、性感染症の感染率が低下したとのことで、評価する声が強いようです。
もう一つ、大麻も合法化されています。
大麻を販売するコーヒーショップがありますが、路上で吸うことは出来ない。そして他のハードドラッグに対しては厳しく取り締まる。
このようにある程度の自由度は認めることによって、より悪いものを徹底して取り締まるというのがオランダ流です。

アムステルダムの運河地域は世界遺産です。
観光船に乗って運河クルーズに出発です。
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建物の多くはオランダ黄金期の17世紀に建てられたものです。
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運河沿いの建物はカナルハウスよ呼ばれ、切り妻の屋根、凝った形の破風、コーニスと呼ばれる軒飾りが美しい景観を呈しています。
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ゴッホの絵のようなマヘレの跳ね橋。船が通ると跳ね橋が上がり車は通行できなくなります。「跳ね橋が上がっちゃってね」というのがしばしば遅刻の言い訳に使われるとか。
都内でも子どもの頃には月島の勝鬨橋が上がったのを見たことがありましたっけ。
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運河の合流点。
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屋根の上から突き出ているのはフックです。引越しの際は荷物の出し入れはここにロープを掛けて吊り上げ吊り下げを行います。
その昔、家の間口の広さに応じて課税されたため、間口は狭く奥行きの広い家になってしまった。その結果こういう方法でしか荷物の搬入搬出が出来なくなったのです。
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並んでいる建物、よく見ると左右に傾いていたり、前かがみになったり、不安定な家が目に付きます。
これはお互いがつっかい棒になって支え合っているのです。だから一軒だけ壊すわけにはいかない。
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ここ迄で運河クルーズは終了。
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シンゲルの花市、こういう店がズラッと並んでいます。
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街のランドマークであるムント塔。
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橋の上から見た運河の風景。
あの自動車、どうやって出すんでしょう。
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夕食はえんどう豆のスープ。
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オランダの食事は質素です。
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by kanekatu | 2013-06-10 15:50 | オランダ | Comments(2)

ベネルクス三国旅行記(3)

市内に流れるアムステル川をダムでせき止めたところからアムステルダムという名前が付けられました。
そのダム広場。
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オベリスクは戦没者慰霊塔。
そしてオランダと言えば自転車。車道と歩道の間には必ず自転車専用道路がしかれています。ただかなりのスピードで飛ばすのと、ここで自転車とぶつかると歩行者の責任になるそうなので注意が必要です。
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運河には多数のハウスボートが浮かんでいます。
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アムステルダムでは、住宅事情が極端に悪いことから運河にハウスボートを浮かべて居住する住民がいます。これらハウスボートは正式に係留の許可を取っていて、電気や上・下水道が完備されており、陸上の住宅と変りありません。新たな係留許可は認められていないことから、ハウスボートに居住することが一種のステータスとなっている面もあるようです。
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私が子どもの頃の東京には未だ水上生活者があちこちにいましたが、今ではすっかり姿を消しました。

国立美術館(ライクス)の目玉はレンブラント「夜警」。17世紀の作品ですが人物がドラマチックに描かれていて、光と影のコントラストの見事さが特長です。
ただここは人だかりがすごく、なかなか近寄れません。
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レンブラント「布地商組合の見本調査官たち」。
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近年になって注目を浴び始めたフェルメールのコレクションは4点、その中の「恋文」。
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フェルメール・ブルーが生きる「手紙を読む青衣の女」。
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ここにもゴッホ「自画像」。
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この他多数の名画が展示されていましたが、時間が足りずスルー。
ロビーのデザインも凝っています。
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アムステルダムには「ヴァン・ゴッホ美術館」もありますが、今回は見送りです。
好きな人は美術館めぐりだけでも楽しめる街です。

次回は運河地区の観光です。
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by kanekatu | 2013-06-09 17:37 | オランダ | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


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