世界の絶景ベスト10「聖地」編・上

当初予定していた文化遺産、自然遺産に加え、新たに「聖地」の風景を10ヶ所選定しました。
仏教であれ、キリスト教であれ、イスラム教であれ、ユダヤ教であれ、聖地といわれる場所は独特のオーラがあり、私のような無神論者であっても自然にこうべが垂れるような、厳粛な雰囲気を醸し出しています。
では、宗教は嫌いだが宗教施設は好きという変わった趣味の私が選んだ「聖地」10選、神様の怒りをかわぬよう順位を付けずに紹介します。
上下2回に分けての掲載になります。

【ゴールデンロック(ミャンマー)】
ミャンマーのチャイティーヨにあるゴールデンロックは仏教の聖地です。
伝説によれば、11世紀に仏陀の遺髪を自分の髷の中に持っていた隠者が、時の国王に自分の頭の形と同じ岩を海底からこの山頂に運ばせ、その上に仏陀の髪を祭ったパゴダを建立したとされています。
斜面の岩の上に僅かに接触しているゴールデンロックは、その後の度重なる大地震でも転げ落ちることが無く、この形もまま保たれています。仏陀の遺髪が起こした奇蹟として信じられ、ミャンマー屈指の巡礼地となっています。
黄金色なのは全面に金箔を貼っているためですが、岩の上のチャイティーヨ・パゴダは一体どうやって建てたのでしょうね。
この山頂に早朝登ってご来光を拝んだのですが、広い山頂は溢れんばかりの人で埋まっていて、ビックリしました。
さすが、信仰心の厚いミャンマー人です。
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【ケルアン(チュニジア)】
チュニジア内陸部の古都ケルアンは、7世紀にアラブ軍が築いた、北アフリカで最初のイスラム都市です。メッカ、メディナ、エルサレムに次ぐイスラム第4の聖地ですが、知名度は今ひとつです。
伝説によれば、イスラム教の開祖ムハンマド専属の理髪師は、ムハンマドのあごひげを常に肌身離さず持ち歩いたそうで、その理髪師があごひげと共にここに葬られています。その場所は「シディ・ウクバ霊廟」と呼ばれ、各地から多くの参拝者が訪れています。
さすがはムハンマドですね。専属の床屋さんが聖人に祭られるのですから。
ケルアンに建てられたモスクは、その後のイスラム都市のモスクのモデルになりました。
さぞかし巡礼者が列をなしてと想像していたら、意外に閑散としていて、イスラム第4の聖地としては寂しい印象でした。
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【シャーヒジンダ廟群(ウズベキスタン)】
ウズベキスタンのサマルカンドにあるアフラシャブの丘、その南麓にあるシャーヒジンダ霊廟群は、中央アジア最大の聖地です。
ティムールゆかりの人々の巨大な霊廟が一直線に立ち並ぶ「死者の通り」は壮観です。主な廟だけでも11基あり、最も古いものは11世紀の建立です。
7世紀、ムハンマドも従兄クサム・イブン・アッパーズがイスラムの布教のためにこの地にやってきます。彼が礼拝中に異教徒の襲われ首を刎ねられてしまいます。でもその時少しも慌てず、自分の首を抱えたまま、深い井戸に入っていきます。
なんだか落語の「首提灯」みたいな話ですけど。
彼はそこで永遠の生命を得て、イスラムが危機に陥ると助けにくるのだそうです。
礼拝に来ている人は着飾っていて、特に女性たちのカラフルな服装が目立ちました。
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【ベナレス(インド)】
デリーとコルカタの中間に位置するベナレス(ヴァラナシ)は、ヒンズー教最大の聖地で、日の出とともに始まるガンジス河での沐浴の光景は、これぞインドです。
神聖なる川ガンジス河には、毎年インド全土から100万人もの人々が沐浴にきます。余りもの人々が巡礼にやってきます。
ガンジス河の両岸にはガートという沐浴場が設けられています。ガートは川に向かって階段状になったテラスで、下りて行ってガンジス河の水に浸かり、沐浴ができるようになっています。 ベナレスにはこのガートが100以上もあるとされ、毎日数千人もの巡礼者が集まってきます。
インドの人々はガンジス河で沐浴することにより現世の罪を洗い流し、来世の幸せが得られると信じています。
私たちはボートに乗って見学したのですが、ツアー客の一人の男性が、どうしても自分も河に入って沐浴すると言い出し、添乗員が必死で止めていたのを思い出します。今思うと、あの人はヒンズー教徒だったのでしょうか。
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【メテオラ(ギリシャ)】
メテオラはギリシャ中部にあり、平原の中に高さが600mにおよぶ岩山が立ち並んでいます。
その頂上に修道院が建てられていて、現在も6カ所の修道院に50人を超す修道士・修道女が暮らしています。
修道院ができたのは14世紀で、オスマントルコの迫害から逃れ、ギリシャ正教を守り抜こうとしたためです。縄はしごを使って上り下りし、必要な食糧や資材はロープであげるしか方法がない生活。敵の攻撃から身を守り、修行に専念するに相応しい場所だったのです。
国民の97%がギリシャ正教の信者であり、日常生活のあらゆる場面に正教が浸透しているギリシャの中で、メテオラはその信仰の中心地です。
同時にギリシャを訪れる人にとっては、ギリシャ観光の目玉でもあります。
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(続く)
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by kanekatu | 2008-11-02 11:24 | 世界の絶景 | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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