「ゆがわら石亭」に泊まる

連載中の「オーストリア・アルプス旅行記」、ここで一息入れて湯河原温泉の旅館を紹介したいと思います。
8月16-17日に「ゆがわら石亭」に2泊しました。高級旅館ですが、「モニタープラン」ということで格安(こんなのばっか)で泊まれました。
「ゆがわら石亭」は湯河原温泉の中でも見晴らしの良い高台にあり、周辺は高級別荘が並ぶ地域の一角にあります。
玄関の写真です。
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エントランスは狭く、上がりがまちからいきなり畳の廊下になっていて、スリッパなしで部屋に直行です。
写真は中廊下。
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部屋は第一印象としてはとても地味です。
次の間はついているものの、同等クラスの旅館に比べると質素な印象を受けます。
ただ良く見ると、壁は塗り壁だし、木口も良い材料が使われています。
一間半の大きな床の間に、この建物の風格を感じます。
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部屋の窓からは正面に小高い山が見え、深緑がまぶしいほどです。
高台のため車の音は聞えず、鳥と蝉の鳴き声だけの静かな環境です。
温泉は露天風呂が充実しています。「石亭」の名のとおり、大きな天然石が置かれ、周辺は松が植えられています。
屋内の温泉は檜風呂で、浸かっていると檜の香りがしてきます。
全部で12室しかない旅館なので、他の泊まり客と出会う機会が少なく、貸し切り気分で温泉に浸かっていられるのが最大の魅力です。

客室係りは若い女性でしたが、マナーも愛想も感じも良く、気配りもしっかりとしていました。
最近思うのですが、旅館の客室係りはベテランより若い人の方が優秀です。

食事は今まで泊まった旅館では、ここがベストでした。
メニューの一例を写真と共に紹介しましょう。
先付けのパパイヤ胡麻クリーム煮と、前菜のサザエのワサビ和え、穴子鮨、蟹磯辺巻き、枝豆、そして蕗味噌という組み合せです。
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吸い物は無花果葛打ちと、本マグロのトロ、ヤリイカ、鯵のお造り。
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焼き物は鰹、昆布煮、スダチ。
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懐石料理のフルコースが一品一品、それも食事のペースに合わせえて運ばれてきます。
料理も美味ですが、それより器が素晴らしい。
冷酒は徳利も盃も凝った器が使われています。お替りすると、全てそっくり器を換えて持ってきます。
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朝食の例です。
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モーニングコーヒーもレトロな茶碗が使われています。
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感心したのは、2泊しましたが夕食も朝食も、全てメニューが換わり、同じ品が一切なかったことです。
連泊の場合、夕食はメニューが変わることがありますが、朝食まで全て入れ替えるというのは珍しい。
食器類も前日と同じものは使われません。
いかにも和風旅館らしい細やかなサービスをどう受けとめるかで、この旅館の評価が分かれるでしょう。
宴会場や家族風呂、プールなどの付帯設備はないし、建物全体も地味な印象を受けます。だから高級旅館としての豪華さを求める人には不向きです。
ノンビリと落ち着いて過ごすのが目的であれば、とても過ごし易い施設だと思います。
私としては、露店風呂と食事が良かったので、十分満足しました。
客室係り係りがテキパキしているのに比べ、フロントはモタモタした印象を与えるのもマイナスかも知れません。

二日目に湯河原駅近くの名所を歩いてみました。
湯河原には、源頼朝の挙兵に貢献した土肥次郎実平に因んだ名所が多く、城願寺はその土肥一族の墓所があります。
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こちらが七騎堂。
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そして境内にある樹齢800年の「びゃくしんの樹」(天然記念物)。
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こちらが頼朝挙兵にあたり、土肥次郎実平が刀を奉納した五所神社です。
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これで「ゆがわら石亭」の紹介は終りです。
次回から又、「オーストリア・アルプス旅行記」の連載に戻ります。
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Commented by うさぎ at 2009-09-05 08:15 x
お写真の女性は、奥様でしょうか。
こんな落ち着ける宿で、上げ膳すえ膳で2泊されたのは、どんなに喜ばれたことしょう。
ご夫婦で海外旅行できる日が早くやってくるといいですね。
Commented by kanekatu at 2009-09-05 11:51
うさぎさん、おいでやす。
はい、妻です。左側の方が良かったんですが、正解は右側です。
「石庭」は家庭的な暖かさがある典型的な和風旅館で、とても心地良かったです。
妻はつい数年前までは、温泉と日本旅館がキライという変わった嗜好があったのですが、なんかのきっかけでガラリと変ってしまい、今は近場の温泉に泊まるのを楽しみにしています。
来年あたりから又二人で海外に出かける条件ができるのですが、本人は今ひとつ気が乗らない様子です。
しばらくは、二人で行くのは国内になるかも知れません。
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by kanekatu | 2009-08-19 14:09 | 伊豆・箱根 | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


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