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「チロル・ドロミテ・ザルツカンマングート」旅行記(12)

この旅行記を読んでいる方の中には、日々沢山の観光地を巡っているなとお気付きの向きもあるでしょう。
そうなんです、このツアーは内容が充実していて毎日が飽きることがありません。
一つには、オーストリアは比較的小さな国なので、移動時間が短くてすみます。それとツアー中、土産物店への案内がゼロでした。
旅行中に指定の店で買いものをさせたり、旅行会社が勧める商品を買わせたりすれば、添乗員にいくらかの報奨があるようですが、今回の添乗員・大藪さんは敢えてそういうことはしないという考え方です。
買い物は自由時間に、添乗員から案内されたホテル近くのスーパーで各自が済ませるので、観光にタップリ時間がとれます。
大藪さんの人気添乗員としての実績から、そうしたことが許されているのかも知れません。

バスの運転手は、2-8日目まで通してエルヴィンさんという人でした。いつもにこやかで、私たちも気分よく車内を過ごすことができました。
写真のフロントガラスに貼られているツアーの名前が「ファーストクラスと豪華客船でいく世界一周103日間の旅」とありますが、これも毎日添乗員が工夫して書きかえています。
この前で記念写真を撮っておくと、ちょっとした自慢になります。
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8日目の最初の観光はメルク修道院です。
11世紀にベネディクト派の修道院として建てられたのですが、その後トルコ軍によって焼失。1720年にバロック様式の建物として再建されました。
今は写真右上に見える白いタワーだけが、創建当時の面影を残しています。
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メルク修道院の正門です。
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こちらは中庭。
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ただ外観の立派さに反して、内部の展示がモダンアート風に改装されていて、安っぽい印象を受けました。
大衆ウケを狙っているのかも知れませんが、こうした宗教施設にはそぐわないように思えます。
とにかく大勢の観光客で賑わっていましたが、京都や奈良の寺院を見慣れている私たちにとっては、どこにそれ程の魅力があるのか理解できません。
こちらは三姉妹でしょうか。
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昼食は修道院の直ぐ近くのレストランで。
写真のスープはオーストリアのコースで定番のスライスパンケーキ入りコンソメスープです。
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午後からはヴァッハウ渓谷のクルージングです。
ドナウ川流域の中でもこのメルク-デュルンシュタイン間のヴァッハウ渓谷は最も美しいとされています。
ただドナウ川の汚染はかなりひどく、水は決して綺麗とはいえないのが残念です。
ドナウ川の支流であるメルク川の船着場から乗船。
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やがてドナウの本流に入り、約31kmの川下り。
生ビールを飲みながらユッタリと両岸の景色を眺めての遊覧です。
右岸の岩の上に見えた美しいシェーンビュール城です。
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およそ1時間半でデュルンシュタインの街に到着、ここで下船。
正面に見えるのは聖堂参事会修道院教会です。
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ここからは最後の観光地であるウィーンに向かってまっしぐら。
by kanekatu | 2009-09-05 14:46 | オーストリア

憂きな中にも旅の空


by kanekatu