スペイン・ポルトガル旅行記(2)

ツアーの場合、エールフランスの成田でのチェックインはグループで行うので、集合時には座席が決まっています。
これが個人チェックインの航空会社だと希望の席を確保するために、早めに成田に着く必要があります。
7月12日11時50分初のAF-0276便でパリ、シェンゲン協定によりパリで入国してAF-2000に乗り継ぎ20時20分にマドリッド到着、乗り継ぎを含めた所用時間はおよそ15時間半でした。
ミステリー小説1冊と仮眠時間でちょうどピタリ。
マドリッドの「ウサ・チャルマンティンH」には21時頃の到着となり、TVをつけると画面が真っ赤です。
7月11日にサッカーのW杯で優勝したスペイン代表チームがこの日帰国し、マドリッドの中心部は大群衆が集まってお祭り騒ぎだったわけです。
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不況に悩むスペインにとって、経済へのいい刺激になったでしょうし、この日からしばらくは見知らぬ人同士でも「おめでとう」「凄かったね」と、サッカーの話題に花が咲いたそうです。
やはりスポーツ競技というのは、国民の心を一つにするんですね。

スペインの正式国名はエスパーニャ王国、ヘェーですね。
面積は日本の約1.3倍で人口は約3分の1、宗教は国教ではないがカトリック教徒が圧倒的。
公用語はスペイン語。
その昔アメリカでホテルのランドリーに電話で問合わせしたら、「あんたはスペイン人か?」と訊かれたことを思い出します。
私の話す英語が、どうやらスペイン語にきこえたようなんです。
ったく失礼なアメリカ人め!
時差は8時間ですが、サマータイムの時期は7時間。
今でもシエスタ(昼寝)の習慣が残っているので、午後のショッピングには要注意です。

首都マドリッドはスペインのほぼ中央に位置し、今回のツアーはここから北西部に向かって進みます。
最初の訪問地はエル・エスコリアルで、スペイン北部のグアダラマ山脈の麓にある町です。
1557年フェリペ2世がフランス軍を破った勝利の記念に、この地に修道院を建てました。
完成は1584年。
それが世界遺産に指定されている「エル・エスコリアル修道院」です。
先ずは建物の大きさに驚かされます。
下の写真で、ほぼ半分と思ってください。幅161m、奥行き206mもあります。
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建物の高さも、人間と比較してください。
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内部はエル・グレコの傑作「聖マウリシオの殉教」をはじめ、沢山の絵画が飾られている美術館があります。
このグレコの作品は当初は祭壇画として制作されましたが、フェリペ王のお気に召さず撤去されてしまったといういわく付きの作品です。
失意のうちにこの地を去ったグレコはトレドに行き、そこで高い評価を得ることになります。
宮殿ではフェリペ2世の寝室などが見られます。
思ったより質素で、そして小さい。スペイン人は元々身長が高いほうではないですが、それにしても長さが短いのは王様は真っ直ぐの姿勢で寝なかったためと言われています。
いつでも跳ね起きて戦闘態勢に入れるように体を曲げて寝ていたようで、治にいて乱を忘れずというところ。
この辺りは特に冬になると寒いのか、アンカがあったのはご愛嬌。
この他、王家の霊廟、教会堂があり、中庭を抜けると
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ティバルディ作のゴージャスな装飾が施されたフレスコ画が見事な図書館があります。
美しい庭園は残念ながら窓からその一部しか見られません。
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内部は全面撮影禁止で、紹介ができません。
しかし、一部の施設を除けば、なぜ撮影が禁止されているのか理解できません。
文化財の保存という観点からすれば、人間の出入りこそ最大の阻害要因であり、それは入場料でカバーされていると考えられます。
それに比べて、ノーフラッシュでの撮影であれば、保存に大きな影響を与えるようなモノは展示されていないと思いました。
この施設に限らず、一律の撮影禁止は納得がいきません。

もう一つ、これはスペインに限らないことですが、ヨーロパでは現地ガイドがいないと案内してはいけないという法律を持っている国があります。
例えば、添乗員が手を指して説明しただけで逮捕されるほど厳しいものだそうです。
その現地ガイドですが、彼らは専ら宗教施設や王家の歴史に詳しく、微にいり細を穿つともいうべき解説をしてくれます。
しかし日本からの観光客からすれば、他に知りたいことや見たいものが沢山あります。
王家の肖像画を1枚1枚解説されても、専門家でない私たちには正直いって退屈なだけ。
教会の宗教画も、特に芸術的価値の高いものを別にすれば、どこに行っても似たようなテーマと図柄が描かれており、それをいちいち説明されてもなぁ、と思ってしまいます。
スペインもポルトガルも、素晴らしい観光資源を有しているにもかかわらず、その魅力が日本人観光客にどれほど伝わっているかというと、かなり疑問です。
ガイドが見せたいものと、観光客が見たいものとのミスマッチ。

初めからミもフタもないことを言ってしまったようですが、ヨーロッパ観光で以前から抱いていた疑問なもので、ついつい。
次回はセゴビア観光です。
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by kanekatu | 2010-07-31 16:14 | スペイン | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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