スペイン・ポルトガル旅行記(12)
2010年 08月 31日
1385年ジョアン1世が率いる軍が、攻め込んできたカスティーリャ軍を破りポルトガルの独立を保ちました。
その戦勝記念に、1388年この「勝利の聖母マリア修道院」の建立が始まり、完成には16世紀初めまでかかっています。
壮大な建物はポルトガルのゴシック・マヌエル様式の代表的建造物として、世界遺産に登録されています。
マヌエル様式の装飾が美しい回廊です。
未完の礼拝堂はその名の通り、100年かけたが完成せず天井のないままの状態になっています。
さすがに装飾は手がこんでいますね。
こちらは中庭。
バターリャ観光が終わったところで一息いれ、現地で食したポルトガル料理の簡単な紹介をしましょう。
先ずポルトガルのラガービール、小瓶で2-2.5ユーロで飲めます。生ビールも同じような値段です。
ワインはグラスワインだとビールと同様の値段です。
写真は熟成期間が短いもので、現地では「グリーンワイン」と呼ばれていました。
輸送中に熟成が進むということで、例えば日本には輸出していないそうです。
甘口で食前酒にピッタリです。
前菜の定番、サラーダミシュタ。
スープではカルド・ヴェルデがよく出てきました。
味噌汁のような外見ですが、ポテトスープに千切りのチリメンキャベツを煮込み、オリーブ油をたらしたスープです。
こちらはソーパ・デ・レグーメス。
ポタージュタイプの野菜スープです。
魚料理は鱈(タラ)が多かったですね。
写真はバカリャウ・ア・ブラスという料理で、バカリャウというのが鱈のことです。
干し鱈と玉ねぎをいためフライドポテトを混ぜて卵でとじた料理で、
次のライスと一緒に食べます。
アローシュ・デ・ポルヴァはタコのリゾット。
日本人と同じくポルトガル人はタコを食べます。
こんな焼き鳥も出てきました。
サルディーニャス・アサーダス、要はイワシの塩焼きですが、これも定番メニューのようです。
アレンテージョは豚肉とアサリを炒めたもの。
カタプラーナというのは写真の鍋のことを指します。
できた料理もカタプラーナといい、海鮮煮込みといったところ。
スイーツの定番は季節のフルーツのシロップあえ、サラーダ・デ・フルータ。
ポルトガル料理は日本人の口に合うといわれるそうですが、確かに素材も味付けも日本人向きだといえます。
どうも外国の料理は苦手、などという方には受け容れやすいのではないでしょうか。
次回はナザレを経て、リスボンを目指します。