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イランへの旅(2002/12/30-2003/1/6)その1

世の中、行って見て始めて分かる事があります。
年末年始の休み、今年はツアーでイランに行って来ました。
8日間で、首都テヘラン、詩人の町シラーズとペルセポリス遺跡、ゾロアスター教の
聖地ヤズド、そして世界の半分の広さと謳われたイスファハンを巡りました。

イランはアメリカと戦争する意思はありません。
一般にイラン人の多くは、アメリカが好きです。
現地では米ドルが普通に通用し、レストランに入ると”飲み物はコーラかファンタ、
どれが好いか?”と聞かれます。
確かに知識層を中心にアメリカに対する批判はあります。
しかしその理由は、嘗てイラン革命に時には、アメリカ主導でホメイニ政権を作り、
イラン・イラク戦争では、イラクのフセインにミサイルを供給して支援し、
湾岸戦争では、そのイラクを空爆し、
今対テロ戦争で、ブッシュ政権はイラン・イラクを悪の枢軸と云う、
アメリカの対中東政策の支離滅裂さ(正にその通り!)を批判しているのです。

ペルシャ湾は出口の所が、まるで関所のように細く括れています。
ここに2つの島があり、それがイラン領土なのです。
湾岸周辺で世界の石油の76%、天然ガスの80%が埋蔵されているわけですから、
この島をアメリカは、喉から手がでるほど欲しい筈です。
だから、米国高官が繰り返し、
当面の敵はイラク、最終的な敵はイランと言明しているのでしょう。
と、言うのが私の下司の勘繰りです。

第一、世界の17%の石油を、20%の天然ガスを保有している国が、
何で後20-30年後に石油が枯渇するアメリカと戦う必要があるのか。
でも、あの男(ブッシュ大統領のこと)の事だから何が起きるか分からないけど。
と云うのが、現地ガイドのディバーさんのコメントでした。

添付写真は、イスファハンのイマーム広場。
イランへの旅(2002/12/30-2003/1/6)その1_c0051938_2245850.jpg

by kanekatu | 2005-04-30 22:07 | イラン

憂きな中にも旅の空


by kanekatu