ジャワ島・バリ島旅行記(3)

ジョグジャカルタ市内に戻り、王宮(クラトン)の見学です。
王といってもジャワ国王ではなく、この地方を治める王侯(スルタン)の宮殿です。
ジョグジャカルタ特別州では現在も選挙を経ずにスルタンが州知事をつとめていて、特殊な政治形態になっています。一国二制度なんですね。
独立戦争当時は首都であった時期もあり、教育機関が集中している学園都市でもあります。
ただ現在のスルタンは男子の嫡子がおらず、後継者問題が起きています。因みに夫人は一人だけとか。
やはり「男系」を保つためには、側室制度は不可欠なんでしょう。この辺りは我が国の皇室と同じ悩みを抱えているわけです。

王宮の入り口近くに商店が立ち並んでいます。
現地ガイドは出来るだけこうした店で買い物をさせない意向のようですが、歩合制のある指定店で買わせる意図が見え見えです。
この他、どこの観光地に行っても、「なんでも千円」の売り子たちに囲まれることになります。これもガイドは買わないように勧めていましたが、こういう買い物も海外旅行の楽しみの一つなんですがねぇ。
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王宮の入り口には、こうした伝統衣装を身に着け腰にはクリス(短刀)を差した男たちが座っています。彼らはスルタンに忠誠を誓う武士たちで、ボランティアで警護や施設の管理をしています。
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ジャワ伝統の影絵芝居(ワヤン・クリッ)が演じられていました。
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その舞台裏ですが、これだけ沢山の楽器が演奏されています。奏者はスルタンの武士たちだそうです。
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こちらは貴賓室のようで、スルタンが各国要人に謁見する場所とか。
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細かな細工が施されていて、しかも建設された年号が暗号のように装飾されているそうです。
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昼食後は水の離宮(タマン・サリ)へ。
1765年に建てられたスルタンのプールですが、ここで水浴びをさせながらベッドを共にする美女を選定していたのです。
チクショーめ!
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そのベッドが今でも置かれていて、カメラを向けたら現代の美女がポーズを取ってくれました。
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何故か2か月後に結婚する予定のカップルが正装していたので、撮影しました。
これがジャワの正式の花嫁衣裳だそうです。花婿はカットです。
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地元の名産であるバティックの買い物タイムの後、次はもう一つの世界遺産、プランバナンの見学です。
ジャワ南部のヒンドゥー教王国、サンジャヤ王朝によって856年に建立されたもので、5㎞四方にわたりいくつもの史跡が残る巨大な寺院群です。
この中心がロロ・ジョングラン寺院です。
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中央のシヴァ神殿は高さが47mあり、天に向かって燃え上がる焔のような形をしています。
その周囲にはプラフマ、ヴィシュヌなどの名が付けられた神殿が並んでいます。
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さらにその周囲には数百ともいわれる小祇堂(ペルワラ)が配置されていましたが、1584年の火山爆発や、度重なる大地震のために大半が崩壊してしまったのが残念です。
もし元の姿に復元できるなら、アンコールワットに並ぶようなアジア有数の遺跡になるでしょう。
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神殿の周囲には、こうしたレリーフも刻まれています。
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神殿の中には、シヴァ神の妻であるドゥルガ像が安置されていますが、ロロ・ジョングラン(細身の処女)の名のごとく官能的な姿をしています。
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プランバナンを築いたヒンドゥー教王国と、ボロブドゥールを築いた仏教王国とは互いに友好的な親戚関係にあったため、ほぼ同じ時期に二つの巨大な宗教施設が造られたのです。
そういう意味では世界的にも極めて珍しい史跡であるといえます。
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この後、夕食をとってからジョグジャカルタ空港に向かい、ガルーダ航空の国内線でバリ島デンパサールに到着。
宿泊のバリ島クタにあるアストンクタホテル&レジデンスに到着したのは、深夜零時を回っていました。
ここまででようやく一日目の観光が終了したのですが、なんだか3日間位経った気分です。
やはり3泊5日の日程はキツイ。
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Commented by スカイ・テリア at 2011-08-29 15:54 x
水の離宮は行ってみたいです!!
写真を拝見してはじめて知ったのですが、何だか過去の雰囲気・想像を楽しめそうな何だかある意味の深い場所のような気がして。笑
バリ島は一度しか行ったことがありませんが、この前行ったときに、ビビビ!! っときてしまい、また行きたくて、いてもたってもいられない状態なんです。。。
ブログ楽しく拝見させてもらいました。
有難うございます♪
Commented by kanekatu at 2011-08-30 00:26
スカイ・テリア様
バリ島でビビビっときたとのことですが、私の知人にもバリ島へ一度行ったら病み付きになり、繰り返し訪れているのがいます。
私はむしろジャワ島に魅力を感じました。
海外でも相性みたいなものがあるのは面白いですね。
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by kanekatu | 2011-07-29 13:19 | インドネシア | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


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