京都の紅葉2011(上)
2011年 11月 30日
ツアーで旅行社は旅行計画社。東京からの往復はANA、市内観光は商都観光のバスです。
今年は秋の気温が高めで紅葉が遅れぎみ、この週末が最盛期とあって最高の人出となっていたようです。
伊丹空港かた最初の観光地。大原三千院に向かう道路は高速から渋滞がはじまり、到着は大幅におくれてしまいました。
当初はここで簡単な昼食の予定でしたが時間がなく、「濡れおかき」を一袋買いこんで食べただけ。
宸殿は人にまみれて歩くだけという状況で、何も見えず。
ようやく境内の庭に出てから景観を眺めることができました。
♪京都 大原 三千院 恋に疲れた 女が一人
♪結城に塩瀬の 素描の帯が 池の水面に 揺れていた
杉木立のむこうに屏風絵ような紅葉が見えます。
大原から南禅寺に向かう道路も大混雑。
見学時間が15分ということで方丈や南禅院の見学をあきらめ、山門にのぼりました。
ここはさすがに「絶景」です。
山門のすぐ脇の紅葉です。
こうして写真でみると人が多く感じないかも知れませんが、たまたま少ない時をねらって写したもので、南禅寺の広い境内も人で埋まっていました。
三番目は東福寺でしたが、こちらは寺に入るまでが大行列。
お目当ての通天橋は後ろから押されて気が付いたら外へ出ていたという状況。まるでベルトコンベアに乗っているような気分です。
残念ながら撮影は断念です。
一日目の最後は清水寺で、到着は夕方近くになりました。
三年坂は往き帰りの人でごった返し、こちらも大渋滞。
ようやく本堂にたどり着いた頃は、陽が暮れかかっていました。
清水の舞台から下の紅葉を写したものです。
本堂から地主神社を写したもので、人人人です。
西山に陽が沈み、本堂は屋根の形しか見えません。
三重塔のシルエットだけが夕景に浮かんで見えます。
清水坂におりると、ライトアップ(別料金)を見ようと既に多くの観光客が待機していました。
京都は古来からの景観を守るため、永らく建物や道路など開発への規制を行ってきました。
かつての京の風情がそのまま残されていて、私たち観光客にとってはとても魅力的な街です。
しかし観光客が落とす膨大な拝観料は宗教施設ということで無税でしょうから、自治体の財政を豊かにするわけではありません。税収入にならなければ、市民生活には還元されないわけです。
参道の土産物店などは恩恵を受けるでしょうが、道路は狭いし物価は高く、その他の市民にとっては生活しづらい街だということを聴いたことがあります。
名称こそ拝観料ですが、実際はテーマパークの入場料と差はありません。
京都の人気寺院は商売が上手で、拝観料を徴収しておきながら特別の施設は別料金にしたり、境内の施設を細切れにしてそれぞれ拝観料を取るなど、かなりエゲツナイ商いをしている寺院もあります。
また拝観コースの途中に土産物店を並べている寺院もあります。
こうした収入の多い一部の寺院に対しては、実質的には観光収入であるということで課税するという手は無いものでしょうか。
伝統文化の保存と市民の生活権を両立させる妙案はと、余所ごとながら考えてしまいました。
泊まりは大阪市内のビジネスホテルでした。
疲れたので近くのコンビニでアルコールと食料を買って室内で食事、後はバタンキューでした。
(続く)