西バルカン6ヶ国周遊記8(アルバニア1回目)

今回のツアーの訪問国は6ヶ国ですが、途中クロアチアも通過するのでバスでの国境越えは6回となります。それぞれに出国、入国手続きが要りますからこれで12回、この他にボスニア・ヘルツェゴビナではNATOの検問所での手続きが加わり13回、ドライバーのトメさんはその度に我々のパスポートと現金を握りしめ走り回るのです。
観光5日目はオフリドを出発、アルバニアへ入国した後ベラートの街に向かいます。

アルバニアの地図は下記の通りで、バルカン半島南西部に位置し、西はアドリア海に面し、北はモンテネグロ、東はマケドニアとコソボ、南はギリシャと国境を接しています。
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国旗は下記の通り。
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正式国名はアルバニア共和国、面積は2万8700㎡で四国の約1.5倍、人口は280万人、首都はティラナ。
民族構成はアルバニア人が大多数、宗教はイスラム教徒が多いが、他にカトリックやアルバニア正教などキリスト教徒もいる。無宗教の人が多いのはこの国の特長。公用語はアルバニア語。
通貨はレク(Lek)、1Lek=約1円と分かり易い。

アルバニアは15世紀からおよそ400年間オスマン朝の支配下にあり、第一次バルカン戦争を経てようやく独立を達成。しかしその後も政情不安は続き1939年にはイタリアに併合され、二次大戦でイタリアが降伏するとドイツが侵入、1945年にドイツが降伏するとソ連が入ってきます。
1946年にホッジャを首班とする共産主義政権が樹立しますがスターリン主義に傾倒してゆき、当時ソ連と対立していたユーゴスラヴィアとは断交してしまい孤立を深めます。
中ソ論争の際はソ連と対立、中国へ接近し文化大革命を支持します。その影響から世界で初めて無宗教国家を宣言、中国の文革が挫折し開放路線に転じると今度は中国から離反します。
時々の最高権力に従って右往左往しているかの様です。
ホッジャが死去し1990年になってようやく民主化が行われ資本主義へ移行します。処が1997年には全国的なネズミ講により国民の財産の3分の1が失われるという信じがたい事態を招き、政府の責任を追及する暴動が各地で起こります。
現在は混乱から復活して経済も順調に伸びているようです。
かつては鎖国状態でしたが、今は観光客も積極的に受け入れています。
EU加盟を目指して現在準備中。
NATOには2009年に加盟しています。

アルバニアに入って先ず気付くことは道路事情が悪いという点です。至る所で拡幅工事が行われていて、未舗装の道を曲がりくねりながら走ることになります。なぜかというと、民主化前のアルバニアには全国で乗用車が500台しかなく、幅の広い道路は必要が無かった。そこへ一気に資本主義化が始まったので、インフラが追い付かないのです。
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もう一つ目に付いたのは、工事の途中のまま放置されている住宅です。下の写真のように新しいものなら分かる気がしますが、中には建て始めてかなりの年数が経っているものも少なくない。取り敢えず枠組みだけ建てて資金が出来てから完成させるのかも知れませんが。アルバニアでは共産主義政権が崩壊し民主化が始まった混乱期には他人の土地に自由に住宅を建てる人も多かったそうで、あるいはその名残りでしょうか。
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全ての住宅の屋根に給水タンクが取り付けてあるのも特長です。時々水が止まるので予備のタンクは必須のようです。
インフラの整備はまだこれからという状況の様です。

ベラート(ベラテイ)はアルバニアで最初に博物館都市を宣言した街です。
先ずは昼食、前菜。
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メインはビールとワインのお供に。
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ベラート城は歴史が古く紀元前4世紀には砦が建てられていたそうですが、現在の城内の建物は13世紀の建造のものが多いようです。
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古い教会。
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城の上からは「千の窓を持つ街」と称されるベラート市街が一望できます。
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城壁の上にはこんな可憐な花が。
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城から下ってベラート市街へ。
建物が同じ方向に向き同じ窓を持っている様子が分かります。
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ただあまり人気がなく街に活気がありません。世界遺産の街としては少々寂しい。
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一歩郊外に出ると、こうした段々畑も見られます。
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この後、首都のティラナへ向かいます。
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Commented by saheizi-inokori at 2014-06-22 22:51
世界遺産はこうして守られるのかな。
Commented by kanekatu at 2014-06-22 23:21
佐平次様
ベラティはオスマン朝時代を今に伝える歴史的建造物で世界遺産に登録されたのですが、人影がまばらです。これから経済成長した時にこの環境を守ることが出来るかが課題でしょう。
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by kanekatu | 2014-06-22 09:14 | アルバニア | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


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