西バルカン6ヶ国周遊記10(モンテネグロ1回目)
2014年 06月 25日
「黒い山」という国名通り、国境を越えると黒い山が目の前に現れます。
街の風景も今まで通ってきた国々とは様子が異なります。
地図は下記の通りで、南西部はアドリア海に面し、北から時計回りにクロアチア・ボスニア=ヘルツェゴビナ・セルビア・コソボ・アルバニアと国境を接しています。
国旗は下記の通り。
正式国名はモンテネグロ、余談ですが日本の漢字で国名は「黒山」と表記されます。もしこの国と同盟を結ぶと「日黒同盟」となりますね。面積は1万3812k㎡で福島県とほぼ同じ、小国です。人口は62万人。
首都はポドゴリツァとされていますが、憲法には首都はツェティニェとあるそうで良く分かりません。
政体は共和政。民族構成はモンテネグロ人45%、セルビア人29%、モスレム9%、アルバニア人5%など。
宗教は、74%が東方正教会、イスラム教が18%となっています。
公用語はモンテネグロ語。通貨はユーロ。
モンテネグロは中世以後オスマン朝に支配されますが、1799年に独立を勝ち取ります。1910年にはモンテネグロ王国となりますが第一次大戦でオーストリアによって占領され国王は逃亡。その後セルビア軍によって解放され、1929年にユーゴスラヴィア王国に、第二次大戦後はチトーの下に連邦制の社会主義国に移行してゆきます。
1990年代になってユーゴが解体するに伴い、他の共和国は次々と独立を果たしますが、モンテネグロは最後までセルビアと歩調を合せます。しかし1999年にNATO軍によるセルビア空爆が始まり、ミロシェヴィッチ政権が崩壊するとモンテネグロも次第に独立を志向するようになります。
2006年の国民投票で独立支持が過半数となり独立を宣言します。
現在はEU加盟を目指しています。
ただ小国であり農業以外にこれといった産業がなく、経済的に自立してゆけるか不安視する向きもあるようです。
バスがアドリア海沿岸に出ると景色は一変します。夕暮れのアドリア海
最初の訪問地ブドヴァに到着、先ずは夕食でビール。
写真を撮り忘れてしまいましたが、この国はワインが美味い。今回の旅行で唯一の土産としてモンテネグロの赤ワインを買って帰りましたが、家族には大好評でした。ボトルが6ユーロ位で買えます。
メインが魚なのはさすが海辺です。
ホテルは”MONTENEGRO”、分かり易い。
リゾートホテルなのでプール付き。
ブドヴァはモンテネグロ屈指のリゾート地で海水浴場としても有名ですが、なんと言っても中世の面影を残す旧市街の街並みが魅力です。
さあ、ご一緒に街を散歩してみて下さい。
スロヴェンスカ・ビーチは未だシーズンで無いので人影が少ない。
よく見るともう泳いでいる人もいました。
中世気分をタップリ味わった後は、次の観光地コトルに向かいます。
次は11、12回を同時にアップします。