中国シルクロード旅行記(5)敦煌①
2015年 09月 02日
観光4日目は新しく出来た新疆高速鉄道で、トルファンから敦煌(柳園南駅)へ向かいます。
日本でいう新幹線で、この列車を利用すると4時間で着きますが、以前は1日ががりだったようです。
トルファン駅は砂漠の真ん中にポツンと置かれている感じで周囲は何もありません。誰かが開業当時の新横浜駅みたいと言ってました。
駅の待合室。
ホームに列車が入線してきました。車両は山形新幹線に似てます。
車内の様子です。
車窓はどこまで行っても砂漠の中で、たまにオアシスが見えます。
昼食は車中で弁当でしたが、チャーハンに野菜がいくつかという味気ないものでした。
予定通りに柳園南駅に到着。
新疆ウイグル地区をめぐる騒乱に対処するために、中国政府はこの地域に高速鉄道を敷設し、高速道路の整備を進めています。こうして観光客が増えれば経済効果で地域が潤うという狙いです。しかし地元住民にとっては中央政府の監視がいっそう強まるという警戒感がり、あまり歓迎されていないようです。
本題とは外れますが、中国の郵便ポストです。左側が市内、右側が市外となっているようです。
柳園南駅から約2時間半かかって敦煌の観光名所の一つである鳴沙山(めいさざん)に到着。
「鳴沙山」はゴビ砂漠の中にある砂の峰で、東西40㎞、南北50㎞という広大なものです。他の地帯と異なりサラサラとした砂が特長で、「月の砂漠」というイメージにピッタリです。
ラクダに乗って40分ほど砂漠の中を観光です。砂の中の成分の違いや、光の当たり具合によって砂漠は様々な表情を見せてくれます。
徒歩で高さ300mほどの砂山に登る人もいました。
鳴沙山の中にある泉が「月牙泉」(げつかせん)で、三日月形をしている事からこの名が付きました。大きさは長さが200m、幅は一番広い所で50m、深さ5mとなっています。
砂漠の真ん中にこうした泉が湧いているのは珍しい光景です。
観光後は敦煌の中心街に移動。市内の様子です。
夕食にシシカバブ(ケバブ)が付きました。羊の肉で日本でいう焼き鳥に似た味です。ビールのオツマミにピッタリで、今回の旅行で初めて美味しいものを食べました。
次回は敦煌市内の名所を巡ります。