三度のインド(アジャンタ編)3

オーランガバードはデカン高原に位置する都市で、エローラやアジャンタ遺跡の観光拠点になっています。
街の名前はムガル帝国第6代帝オーラングゼーブ帝からとったもので、当時の遺跡も残されています。写真は庶民のタクシーとして使われているオートリキシャー(日本の人力車が語源)です。一度乗った事がありますが窓がなくクッションもないので乗り心地が最低でした。
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市内からバスで2時間半ほどでアジャンタ石窟の駐車場に着き、ここからシャトルバスで入り口に向かいます。

「アジャンタ石窟」は、デカン高原西北部・サフヤドリ連丘の谷間を馬蹄形に湾曲して流れるワーグラー渓谷沿いに、幅600mにわたって断崖を穿って建造されたインド最古の仏教石窟群です。この遺跡の特長は内部に描かれた壁画で、インドでは古代から壁画技術が発達していましたが、高温多湿という気象条件から残っているものは皆無に近い。例外のはここアジャンタ石窟で、乾燥地帯という風土がその理由です。
石窟寺院は大きく二つに分かれ、一つは紀元前1世紀頃の前期窟で上座部(小乗)仏教期のもの、もう一つは紀元5世紀頃の後期窟で大乗仏教期のものです。
その後の戦乱で石窟寺院は放棄されジャングルに埋もれて忘れ去られていました。1819年に虎狩でこの地に来たイギリス騎兵隊仕官がここを発見し、再びその姿を現しました。
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アジャンタ石窟は全部で29窟あるとされていますが、代表的ないくつかの石窟寺院を見学しました。
中でも有名なのは紀元6世紀頃に造られた第1窟で、とりわけ蓮華手菩薩の壁画は傑作とされ、法隆寺金堂内陣の装飾に見られる菩薩像のオリジナルとして知られています。
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柱の上に彫られた鹿と飛天像。
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これらは全てブッダの生涯を描いたものですが、具体的に何を描いたのか把握できません。何せ人ごみの中薄暗い場所で撮影するので被写体が上手く捉えられません。
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本尊のブッダ像です。
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第10窟は紀元前1世紀頃の時期のもので、正面にストゥーバが置かれている簡素なもの。上座部仏教期なので仏像はありません。
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天井の梁の部分に描かれた仏画は後期に書き足されたものの様です。
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第19窟は後期のもの。入り口に装飾された彫刻が凄い。
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内陣のストゥーバは仏像と一体化していて、その先端は天井に届いています。後期の特徴を示しています。
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柱の上にはこうした細かな彫刻が施されています。
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第26窟は未完に終わっていますが、インド最大の釈迦の涅槃像が彫られています。
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写真ではアジャンタ石窟の魅力の一部しか伝えられませんので、興味のある方は是非現地に足を運んでください。

オーランガバード市内に戻って、ムガール帝国の6代皇帝オーラングゼーブが妃を偲んで建てた「ビービー・カ・マクバラー」を見学。タージ・マハルを模して建てたので「ミニ・タージ」とも呼ばれ多くの観光客で賑わっていましたが、本家には遠く及びません。この頃には帝国の財政も厳しくなっていたからです。
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市内のマーケットの風景です。映画の看板が目立ちます。
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現地の母子の写真です。お母さんは美人ですね。
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次回はエローラ石窟です。
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Commented by saheizi-inokori at 2016-02-01 22:44
>興味のある方は是非現地に足を運んでください。
って!むちゃをいう^^。
ミニ・タージはたしかにちょっと(かなり)みすぼらしいですね。
Commented by kanekatu at 2016-02-02 07:32
佐平次様
インドの魅力は写真や文章では表すことが出来ない様に思います。私は2度目の海外がインドでしたが衝撃を受けました。色々な意味でインパクトのある国と言えます。
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by kanekatu | 2016-02-01 11:04 | インド | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


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