スイス旅行7(ベルニナ線 ザンクトガレン)
2016年 07月 26日
ホテルからバスでサンモリッツ駅へ。途中の車窓風景
ベルニナ線は、スイスのサンモリッツと、イタリアティラーノ間の高低差1824mを、約2時間で結ぶ路線です。最大勾配が100分の7ありながらラック式鉄道ではなく、通常のレールを使った粘着式鉄道で運行させていて、粘着式鉄道としてアルプス最高地点を走ります。世界遺産。
私たちはサンモリッツ―モルテラッチ間のおよそ30分間だけの乗車で、まあ、記念のために乗ったという所です。
モルテラッチ駅を降りると駅前にレストランがあり、可愛らしい店員を見つけました。男性客は全員がカメラを持って近づき写真を撮っていました。ったく、いい年して、なんて、私もその一人だったんですがね。
ここから約1時間のハイキングで、目的はモルテラッチ氷河を見るためです。
真ん中の木の向こうに青く見えるのが氷河で、まだ相当に遠い。片道30分でどこまで近づけるか。
1970年と書かれた標識は、この年にはここまで氷河があったことを示しています。今では遥かかなたで、氷河の後退がいかに酷いかが分かります。
ようやくモルテラッチ氷河の姿がはっきりと見えてきました。ここが1980年の場所です。しかし、ここまでで30分を費やし、残念ながら戻るしかありません。
ここも景色の美しい所です。
バスでサルガンス駅に移動し、
駅構内にあるレストランで昼食。メインはチキンだった様な気がします。
モルテラッチから約3時間バスで移動、午後からは世界遺産の街・ザンクトガレンの観光です。
駅前から大聖堂に向かう道路がメインストリート。
この街の目玉は図書館で、グーテンベルク時代の印刷本を始め17万冊を蔵書、中世ヨーロッパの学問の総本山と呼ばれていました。
内部を見学しましたが、まるで美術館の様な壮麗な内装は確認できたものの、館内は薄暗く展示物の内容を確かめることはできません。タイトルや説明文も読み取ることが出来ず、早々に退散しました。
大聖堂は二つの尖塔を持っています。
大聖堂前の広場で寛ぐ人々。
ザンクトガレンの街を最も特徴づけるのは、建物に取り付けられた出窓だろうと思います。
石造りの建物に木製の出窓を取り付けたものですが、17世紀以後にこの街の商人たちが豊かさを誇示したり、貿易商が自分の扱う商品を宣伝したり、単なる飾りとして凝った彫刻を施したものもあります。私が知る限りでは、こうした特異な出窓はこの街でしか見られないと思います。
趣味の良し悪しは別として、それぞれ一見の価値はあります。
上の画像の一部を拡大すると、舌をベロリと出した顔が彫られています。奇抜なデザインですね。
バスで1時間半移動し、チューリッヒへ。
夕食はゲシュネッツェルテス、仔牛肉のシチューです。チューリッヒ名物だそうです。
スイスでの最後の宿泊はチューリッヒのヒルトン・チューリッヒエアポート。