憧れのレバノン・6(ティール)

ある日ゼウスが天空からフェニキアの王女エウローペーを見初めます。何とか彼女をモノにしたいとゼウスは白い牡牛に姿を変えて近づきます。警戒心のないエウローペーが牡牛に乗ると、雄牛は大空を駆け抜けます。その範囲が今のヨーロッパとなったいうのです。
ヨーロッパの地名もエウローペーが語源となっています。
この伝説も「エウローペーの誘惑」として絵画で題材になっています。
下の絵画はマールテン・ド・フォス作。
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この話がティールと重なるのは、フェニキア文字がティールからギリシャに伝わり、やがてアルファベットとなってヨーロッパ全体に拡がったとされているからです。
かほどにティールはフェニキアの都市国家として隆盛を極めていました。
BC1000年頃に陸地から1㎞ほど離れた小島にティールは都市形成し、フェニキアの首都となります。
BC332年にアレキサンダー大王がここを攻撃しますが、猛烈に抵抗します。苦戦した大王は艦隊を終結し、陸と小島の間を埋め立てティールを陥落しました。
以後、小島は陸続きとなり今は半島になっています。
現在はローマ帝国時代の遺跡が残されています。
ローマ時代は一つの町でしたが、間に道路や家がたち陸側と海側に分断されています。
最初は陸側の遺跡から観光。
凱旋門。
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町の入り口で、ここからが東西に走るメイン道路です。真ん中を馬車が通り両側が歩道となっていました。
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道路の両脇にはこうした列柱が並んでいて、今は一部が残っています。
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ローマの象徴ともいうべき水道橋。
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水道橋を断面から見ています。
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競技場で、2頭だての馬車の競技が行われた会場ですが、今はこのスタンド部分だけが残されています。これが全周を囲んでいたんですから、さぞかし壮観だったでしょう。
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ミータと呼ばれる石を7度回って早さを競うというルールでした。映画の場面を想像してしまいます。
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長さが480mあり、オリンピックの競技場を思わせます。
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ここからは海側の遺跡の観光となります。
遺跡がここで切れていますが、この先が陸側とメイン道路で結ばれていました。
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家屋が並んでいた跡で、おそらく商店だったと思われます。
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モザイクの通りの跡です。馬車は通らなかった道路だったんでしょう。
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道路脇の列柱。
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ローマ浴場。
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競技場で、陸側に比べ規模は小さいですが、観客隻がよく残っています。
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遠くに見えるのが古代ギリシャの柱。
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遺跡を先に進むと海が見えてきます。
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ここが港で、方向がエジプトに向いていることからエジプト港と呼ばれています。
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ティールの町で出会った花嫁花婿、幸せそうですね。
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夕食で、この日のメインは海鮮料理でした。
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フルーツはカットされずに丸ごと出てくるのがレバノン流、どれも美味しかったですよ。
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Commented by saheizi-inokori at 2018-04-18 22:07
はじめの方の写真は夢のなかの光景のようです。
Commented by kanekatu at 2018-04-18 23:58
今回の旅行で古代の世界史、ギリシャ神話、聖書など、改めて勉強になりました。添乗員も現地ガイドについてゆくのが大変だったようです。
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by kanekatu | 2018-04-18 09:54 | レバノン | Comments(2)

憂きな中にも旅の空


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