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中国四川省(九寨溝、黄龍など)紀行 その1

中国へは2年ぶり、通算5回目の旅です。実は意外な「隠れ親中派」なのであります。
5回といっても広い中国、同じ場所に行ったわけではないので、リピーターではありません。
今回は四川省へのツアーで、10月5日より7日間の旅です。旅行社はJTB。
旅程は、中国国際航空で成田―上海―成都、成都を基点として先ず北部へ向かい九寨溝、黄龍を見学、今度は南下して楽山、峨眉山を見て、再び成都に戻るというコースです。
全長1300kmを全てバス移動、途中4000m以上の山越えが2ヶ所あるというハードなコースです。

四川省は、九寨溝と黄龍を中心に見所が多く、日本人観光客に人気が高い地域です。
一昔前は秘境と呼ばれ、成都からバスで10時間以上かけて山道を走るという難コースでしいたが、2003年に九寨溝黄龍空港が完成してからは、飛行機でひとっ飛びという旅程が主流となっています。
しかし今回のツアーでは、わざわざこうしたイージーなコースを避け、バスで移動するというコースを選択しました。
中国を知るためには、できるだけ移動は、バス・鉄道を利用したほうが良いと考えたからです。
それに成都でパンダを抱っこして写真は真っ平です。パンダは上野で十分。
パンダ抜きバス移動というのが、このツアーの特徴です。
総勢28名、無論バス移動を承知して参加した人々です。平均年齢は四捨五入すると70歳、添乗員は中国専門のベテランSさん。

中国の地図を広げてみると、四川省はほぼ中央に位置していることが分かります。北部は5000m級の山々が連なり、西部はチベット自治区と州境を接しています。首都は成都。
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四川省の面積は日本とほぼ同じ、人口は9千万人近いですから、州といっても国に近いスケールです。
米を初めいくつかの農産物では中国のトップをいく、農業地域です。北部のチベット族居住区は放牧中心なので、肉は豊富です。反面海から遠く離れた内陸部のため、魚は湖か川からしか獲れません。
地図で見ると、四川省のほぼ中央を岷江が南北に縦断しているのが分かりますが、この川に沿って国道213号が通っています。この213号を北に南にバス移動するわけです。
中国四川省(九寨溝、黄龍など)紀行 その1_c0051938_10192153.jpg


初日成都のホテルに着いたのは午前0時を回っていました。
翌朝は6時にモーニングコール、こんな日程がこれからずっと続きます。
参加者はこれから毎日キツイ日程、悪路、高山病、寒さに悩まされることになります。
ただ今回のツアーで良かった事が一つありました。
「蜀犬は陽に吠える」という諺があり、蜀(四川省)は晴れることが少なく、たまに出た太陽に驚いて思わず犬が吠えてしまうという意味です。
処がツアー期間中は連日の晴天で、正に天の恵み、実に幸運でした。
by kanekatu | 2006-10-16 10:20 | 中国

憂きな中にも旅の空


by kanekatu