湯布院の紅葉
2006年 11月 17日
紅葉が最盛期であったことに加え、前日に大雨が降り当日はカラッと晴れると言う理想的な天候に恵まれたせいです。
初めて湯布院を訪れたのは、およそ20年前です。当時は殆ど知られていない温泉で、久大線の由布院という小さな駅を降りると、閑散とした駅前に数台のタクシーが停まっているだけでした。
その当時私は、湯布院というのは施設の名前だと思い込んでいましたので、タクシーに乗って運転手に「湯布院に行って」と告げて、怪訝な顔をされたのを覚えています。
あの当時の鄙びた湯治場が、今ではウソのようです。
6日には近くの黒岳男池に立ち寄りました。男池底から湧き出る水は、日本名水100選に選ばれています。池の周辺は自然林が残されており、地元の人からは紅葉の名所として知られています。
残念ながら紅葉のピークを過ぎていましたが、それでも美しい光景を楽しむことができました。
湯布院に行かれたことが無い方のために、観光マップを紹介します。
大分から1時間弱でJR由布院(駅は字が違います)に着きます。駅を降りると東側正面に由布岳が見えますので、その山を目指して歩き始めると大分川の川辺にでます。川岸に沿ってそのまま道なりに歩いていくと、一番奥に金鱗湖があります。
この間ゆっくり歩いても片道30分くらいです。ホテルや民宿、ペンションなど宿泊施設も殆どがこの周辺にありますし、美術館やみやげ物屋も大半がこの道沿いに集中しています。
当日は快晴でしたので、由布岳がくっきりと姿を現していました。
湯布院の紅葉ですが、金鱗湖の手前に有名な老舗ホテルである亀の井別荘がありますが、この付近が紅葉の名所です。
紅葉の楽しみ方は様々ですが、私の場合いわゆる全山紅葉というのは、余り好みではありません。
京都のように紅葉と寺社、そして奥入瀬やこの湯布院のように紅葉と水面、こうした組み合わせが好きなのです。
その湯布院の紅葉ですが、言葉は不要だと思いますので、写真をご覧になり実際の風景を想像してください。
最後は金鱗湖です。
湖というよりは池に近い大きさですが、湯布院最大の名所です。
湖畔に温泉小屋があり入浴自由ですが、これだけ大勢の観光客の前で入るのは、かなり勇気がいりますね。
湯布院の温泉ですが、いままで数ヶ所の旅館、ホテル、民宿を利用しましたが、いずれも露天風呂がついてました。星空を見上げながら温泉に浸かるのは、実に気分の良いものです。
露天風呂の中には混浴のものもありますが、不思議なのはいつ行っても男ばかりでした。
今回宿泊した旅館「水月荘」は規模は小さいですが、家族的なサービスのとても感じの良い旅館でした。
温泉は室内と露天がありましたが、露天風呂の方は広く開放的で、景色を眺めながらゆっくりと温泉に浸かることができました。