イエメンの砂漠に陽が落ちて(6)

アラビア半島はここの所異常気象だそうで、サウディ・アラビアでは気温が零下になったとか。ここイエメンでも朝方は寒く、ジャンパーをはおる気候となりました。
先ず、アル・アハダール・モスクへ。斜面に沿って建てられた珍しい建築様式ですが、残念ながらモスリム以外は入場禁止という立て札が立っていたので、外観だけの撮影です。
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タリムの街は、16-19世紀にかけてイスラム教スンニ派の中心地でした。現在もここの図書館には古いコーランやイスラム法、医学、天文学、数学など貴重な蔵書が6000点揃えられています。研究者のために蔵書の内容をコンピューターに入力する作業をしていました。
旧市街を歩いていると、バイクが走り抜ける姿にぶつかりますが、これはバイク・タクシーで、道が狭いのでバイクでないと通れないのです。
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タリム旧市街にあるアルムフダール・モスクです。アラビア半島で最も美しいと言われているミナレットは高さが50m、イエメンの紙幣にもその姿が印刷されています。
仏塔のような特殊な形のミナレットは、大変珍しいものです。
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アルカーフ宮殿群の一つ、アーシャパレスを見学。アルカーフ家というのはイエメンの大財閥で、19世紀に東南アジアにスンニ派を広めた功労者でもあります。今でもインドネシアやシンガポールに大きな影響力を持ち、社会主義政権の時に財産を没収されたにも拘らず、今でもホテルや企業を持つ大富豪だそうです。
この建物は、現在博物館として公開されています。
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屋上テラスから見た、タリム旧市街です。
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昼食はチキンと子羊です。イエメンでの典型的は料理です。
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1982年に世界遺産に登録されたシバーム旧市街は3世紀ごろに形成され始め、現在のような建物が建てられたのは8世紀ごろからとされています。
世界最古の摩天楼の町、遠くから見るとまるで蜃気楼のように砂漠の中に浮かんでいます。
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建物は5-8階建て、高さがおよそ30m、全て日干しレンガで造られています。
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建物と建物の間は隙間なく建てられ、通路が狭いのが特徴です。
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ユネスコの手で補修されているジェルフームハウスの内部を見学。内装は石膏プラスターで仕上げられ、天井と窓枠は木材が使われています。
こうして修復をしながら大事に使っていけば、日干しレンガの家でも数百年もつのです。
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イエメンの他の地域と同様に、2階部分までは倉庫などに使用するため、窓がありません。また2階までは外側が石灰で塗られていました。
旧市街の中の建物の総数は約500棟、人口はおよそ2500人です。
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幼い兄妹です。クリッとした目が可愛いですね。
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この女の子たちは珍しく、「写真撮って撮って」状態でした。
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モスクです。ミナレットが灯台のような形をしていて面白い。
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大きなワディを挟んで、反対側のこちらは新市街です。
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新市街の小高い丘から見たシバーム旧市街の全景です。まるで全ての建物が一つのカタマリのように見えます。
少ないとはいえ、時に大きな地震に見舞われてきましたが、それでも倒壊しなかったのは、こうして建物同士がくっ付き合って建てられているためです。
高温と砂漠の砂嵐から住民の生活を守ってきた、素晴らしい叡智の結集です。
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夕暮れが迫ると、建物全体が赤く染まってゆきます。
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1000年もの間変らず続いてきた光景、これから先どれだけ続けることが出来るのでしょうか。
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by kanekatu | 2008-02-12 15:35 | イエメン | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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