イエメンの砂漠に陽が落ちて(8)
2008年 02月 24日
サナアの街の中心にあるタハリール広場です。周辺に電話局や郵便局など公共機関が集中しています。早朝なので未だ人の姿は見えません。
イエメン観光の最終日は、サナア近郊を巡ります。
最初に訪れたのはワディ・ダハールの中心アルカビール村で、大きな岸壁にはりつくように建物が並んでいます。この辺りはサナア近郊の行楽地で、週末ともなると多くの人で賑わうそうです。
背が高い建物は、12世紀ごろ建てられた監視塔です。
姉妹ですが、この年頃の少女を写真に撮るのはとても難しい。
目指すロックパレスの全景は、この場所からしか見えません。
アーモンドの白い花が咲き始めていました。この村ではこの後、杏、梨、桃、林檎の花が次々と咲き、春を迎えるのだそうです。
下の写真はカートの木で、この地方のカートが最高級品だとか。ドライバーたちが大量に買い込んでいました。
ロックパレスは北イエメンのイマームだったヤヒヤとその息子の離宮でした。極端に猜疑心の強かったヤヒヤが1930年代に暗殺を恐れて建てたもので、これなら安全と思ったのでしょう。しかし建設には苦労したでしょうね。
階段を上がる途中、可愛らしい少女に出会ったので、ボールペンをプレゼントしたら写真を撮らせてくれました。小さなワイロです。
ロックパレスの内部は普通の家と同じで、台所や洗濯場などが残されています。豪華な「カマリア窓」のステンドグラスが美しい。
ワディ・ダハールを見下ろす丘は、結婚式の野外パーティのスポットとなっています。当日も一組のパーティが行われていて、男たちが太鼓に合わせて、お祝いの踊りであるジャンビーヤ・ダンスを踊っていました。イエメンの山岳部族の伝統だそうです。
パーティに出席するので着飾った子どもたちも、熱心に見学です。
記念写真の撮影をしている花婿です。手前にいるカメラマンの注文に応じてポーズをとっていましたが、随分と危ない場所で撮影するんですね。長い刀を手にしているのが、いかにもイエメンの男らしい所です。
次回に続きます。