神しろしめす国ギリシヤ・その4

ギリシャといえばアネテ、アテネといえばパルテノン神殿というわけで、2日目の午後はアクロポリス見学となりました。
「高い丘の都市」を意味するアクロポリスですが、どこの国のどの宗教でも共通しているのが、寺院や神殿を高い場所に設けるということです。神仏というのは天空におわすので、少しでも近くという願いが込められているのでしょう。アクロポリスの場合はもう一つ、都市を守る要塞と言う役割を負っていました。

入場して間もなく右手に、イロド・アティコス音楽堂が見えてきます。寄贈した大富豪の名前がそのまま付けられたこの劇場、161年に建てられ、今も演劇やコンサートの上演で使われています。但し、観客席だけは修復されています。この劇場で古代ギリシャ劇を観賞できたら、また格別でしょうね。
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アグリッパの台座(左)は、当初はペルガモン王の馬車像が置かれていましたが、その後アウグストゥス帝の婿アグリッパの像が置かれ、この名で呼ばれています。
右のドリア式円柱が3本建っている建物がピナコクテで、画廊や休憩所として使われていたそうです。
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複数の通路を持つ門を意味するプロピライアです。紀元前437年から5年間かけて建てられました。正面はドリア式円柱、左右はイオニア式円柱です。この奥にパルテノン神殿があります。
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プロピライアの階段から振り向いて下を見ると、正面にブーレの門が見えます。
3世紀に作られ、フランスの考古学者ブーレにより発掘されて、この名が付きました。
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パルテノン神殿、第一印象は建物に風格というか、品があります。紀元前に創建された当時は、内部には高さ12mのアテナ神の像が安置され、壁面には数多くのレリーフや彫刻像で飾られていたのですが、現在残されているのはいうなればスケルトンだけです。それでも大理石から作られた46本の巨大な列柱から成る建物は十分に美しい。
ドリア式の柱は中間で膨らんでいて、上部は細くなっています。そして完全な垂直ではなく、少し内側に傾いて立てられています。柱に刻まれている溝が、柔らかなアクセント効果を示しています。
この写真もそうですが、通常良く見る姿というのは、実は神殿の西側、つまり裏側から見ています。
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下の写真の左側が東側表面になります。
コーナーの柱だけ他より太いのが分かると思います。およそ2500年の間、数々の戦乱と破壊を受けながら、こうして超然と立っている姿には、畏敬の念を覚えます。
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パルテノンの西側にはエレクティオンがあります。紀元前421~415年のペロポネソス戦争の時に神殿として建てられてもので、カリアテディスと呼ばれる少女像が屋根を支えているのが特徴的です。
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アクロポリスの丘の上から周囲を見渡すと、様々な景色が眼に入ります。
写真は古代アゴラとテセイオン(ヘパイストス)神殿です。アゴラは市場を意味しますが、古代ギリシャでは、男性が市場に買い物に来ると、そこで友人知人と出会い、情報交換から政治談議まで議論の花を咲かせていたようです。宗教施設や政治施設もここにあり、政治文化の中心地としての役割があったようです。
1931年に発掘が開始されました。
テセイオン神殿はパルテノンとほぼ同時期に建てられてもので、アテネの宗主テセイオンを祀ったものとされてきましたが、最近の調査では鍛冶の神ヘパイストスの神殿だったと推定されています。
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リカヴィトスの丘は標高が273m、アテネのランドマークの一つです。
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こちらはフィロパポスの丘で、この丘の頂上からアクロポリスの全景が眺められるそうです。
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ディオニソス劇場は紀元前6世紀の建造で、当時1万5000人が収容できた大劇場です。ローマ時代に改築されたので、古典期の原形はとどめていません。
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アクロポリスの見学を終え、バスの車窓からアテネの街を観て回りました。
近代オリンピック競技場で、現在北京オリンピックが開催中ですが、2004年のアテネオリンピックの時に、ここがマラソンのゴールとなりました。野口みずき選手が、トップで飛び込んできてテープを切った場所です。2連覇の期待が高まっていましたが、健康状態が心配ですね。
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ツアー2日目のアテネ市内観光は、実質的にはアクロポリスのみの観光となりました。
時間の関係もあったでしょうが、せめて国立考古学博物館だけでも見学したかったと、不満が残りました。
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by kanekatu | 2008-08-10 13:59 | ギリシャ | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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