神しろしめす国ギリシヤ・その10
2008年 08月 31日
サントリーニ島の歴史は古く、紀元前3000年前頃にはクレタ島からミノア人が移り住んだと言われています。キクラデス文明がこの地で花開くのですが、およそ紀元前1500年前に起きた火山の大爆発により、島の中心部は沈み、文明も一挙に滅びてしまいます。
サントリーニは火山島であり、元々は円形だったのが、噴火を繰り返す中で次第に現在のような三日月形の島になったようです。
この事から、伝説のアトランティス大陸がこのサントリーニではないかとの仮説も生まれています。
近年では1956年に大噴火があり、島内の町の大半が焼失してしまいました。現在の町は、その後に再建されたものです。
船が島に近付くにつれて、目の前に赤茶色の断崖が迫ってきます。山頂に冠雪したみたいに、崖の上に白い建物が見えますが、サントリーニの中心フィラの町です。今まで見て来た島々とは異なり、荒々しい印象を受けます。

船は沖合いに停泊し、テンダーボートでアテェニオス港に到着、そこからバスでイアに向かいました。イアは小さな町ですが、断崖沿いに小さな家や教会が立ち並ぶ、サントリーニ観光の最も人気の高い場所です。
バスを降りて、先ずイアの中心スクエアに着きました。広場の前に教会があり、ここを起点として、海沿いの道を自由に歩き回ることになります。

以下に、イアの町の風景を紹介しますが、説明は不要でしょう。








この光景の美しさは、一生思い出に残ると思います。
イアの観光を終え、バスでフィラの町に戻りました。写真は海沿いの風景ですが、断崖の上に町がつくられていることが良く分かります。


オールドポートに戻るには、
・ケーブルで下りる
・ロバに乗って下り
・徒歩で下りる
という方法がありますが、殆んどの人はケーブルで下りて、船に戻りました。
エーゲ海クルーズは、ここで全ての予定を終了し、翌朝の下船を待つことになります。