カテゴリ:スウェーデン( 2 )

「北欧」ちょっと見旅行記 その6

ストックホルムの発祥の地は、スタッツホルメン島という500平方メートルの小さな島です。
13世紀に初めて街が築かれ、現在この地区はガムラスタン(旧市街)と呼ばれています。
街の中心は大広場です、美しい建物が並んでいます。
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正面には旧証券取引所がありますが、現在はノーベル博物館になっています。
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ここにはスウェーデン・アカデミーが置かれ、毎年ノーベル賞の発表の時期になると、世界中からマスコミが押し寄せてくるそうです。
1階の売店で、ノーベル賞のメダルをかたどったチョコレートが売られていますが、これが授賞式の晩餐会のコーヒーに添えられるのだそうです。
小さくて軽いし数があり、話題性も十分なので、ちょっとしたお土産用に最適です。
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石畳の道路や狭い路地が、中世の面影を残しています。
目抜き通りのエステルロング通りには、アンティーク・ショップやみやげ店、レストランなどが軒を連ねています。
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ストックホルムの交通機関は、殆どが市営です。従って切符は共通券になっています。
下の写真は地下鉄の駅ですが、建設費の1%が芸術に充てられるのだそうで、駅の構内には沢山の絵画や彫刻が展示されています。この辺りにこの国の余裕を感じます。
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世界遺産に指定されているドロットニングホルム宮殿は、ストックホルムの西約10kmにあり、現在の王室の居城です。
"北のヴェルサイユ"とも称されるバロック様式の建築で、大変美しい建物です。
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宮殿の前は湖で、こちらも美しい景観を呈しています。
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1662年に王妃エレノアのために建造、その後増改築が繰り返され、1756年に現在の建物ができ上がりました。
この宮殿はまた、1792年仮面舞踏会の最中に国王グスタフ3世が暗殺された場所でもあります。
内部も一部が公開されており、歴代の王家の人々の肖像画が飾られています。ガイドの説明によればゴシップ満載で、まるで芸能ニュースを聞いているようでした。
なおスウェーデンの王制は、1980年代に女性も王位を継ぐことができるようになりました。

スウェーデンは女性の被選挙権を世界初めて制定した国で、女性の権利を重視しています。
大臣は22名いて、男女11名ずつになっています。国会議員も46%が女性です。
それから国営放送局の部長も半数が女性です。
家事や子育ては、男女が平等に責任を果たすことが当然とされているそうです。この結果、既婚女性の9割が仕事を続けています。
今我が国の最大の課題は少子化問題だと思いますが、仕事や家庭において男女が平等で参画できる社会の仕組みを作ることが、肝要であると思います。
家事や育児を女性に任せているのは、男を一人前の自立した人間と扱っていないのであり、実は男性に対する差別でもあります。

日本人の現地ガイドの男性は、商社への就職が内定したので海外を見てこようとこのスウェーデンに来たところ、ある女性と情熱的な恋におち大学は中退、就職の内定はキャンセルということで、以後30年間スウェーデンに住み着いたのだそうです。
実にウラヤマシイお話ですね。
こういうのを「スウェーデン食わぬは男の恥」というのでしょうか。
失礼しました!
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by kanekatu | 2006-08-14 07:34 | スウェーデン | Comments(0)

「北欧」ちょっと見旅行記 その5

シリアラインは翌朝スウェーデンの首都ストックホルム港に到着しました。
スウェーデンもまた湖の数は9万5千を越え、国土の半分は森林におおわれる森と湖の国です。
ストックホルムは多くの島より成り立っていて、世界一美しい首都といわれています。面積でいえば、3分の1が湖(海、川)、3分の1が森、そして残りの3分の1が居住地となっていて、大変バランスが取れています。
写真は、リッダー湾の対岸から見えるストックホルム市庁舎で、いい具合に手前にスウェーデン国旗を翻した船が停泊していました。まるで絵葉書のような構図ですね。
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次はメーラレン湖の対岸から見た市の中心部です。
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世界一美しい首都、ガッテンして頂けたでしょうか。

このストックホルムから映画史上に残る二人の大女優が出ています。
お金持ち地区からイングリット・バーグマン、庶民地区からはグレタ・ガルボです。この出身階層、芸風からも納得です。
グレタ・ガルボ、ハリウッド映画初期に活躍した女優で、ある映画誌が20世紀前半50年間で最高の女優に選んでいます。
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もう一人のイングリット・バーグマン、若い方でも名画「カサブランカ」で主演した女優といえば、思い出されるとでしょう。オスカーを3回受賞した大女優です。
美人女優では他の人の名前もあがるでしょうが、「知的な美人」となると私は彼女が最高だと思っています。
イタリア映画の「戦火のかなた」を見て感激し、家庭を投げ捨ててその監督ロベルト・ロッセリーニの下に走ったという情熱家でもあります。
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この他にスウェーデン出身の映画人としては、監督として一世を風靡したイングマール・ベルイマンがいます。この人を筆頭に、1950-60年代にかけてスウェーデン映画が脚光を浴びました。
年配者の中には、周囲に内緒でこっそりと「私は好奇心の強い女」などの映画を観た方もいるでしょう。

もう一つ、スウェーデンから連想するものにノーベル賞があります。
ノーベル賞は毎年スウェーデン・アカデミーなどが受賞者を選考し、ここストックホルムの市庁舎で授賞式が行われます(平和賞のみノルウエー国会が選考し、オスロで授賞式が行われる)。
そのストックホルム市庁舎は、ガイド付で自由に見学ができます。外観も内装も風格のある建物です。
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下の写真は授賞式会場である大広間です。
中央に階段が見えますが、ここからスウェーデン国王と、受賞者の奥様の一人と腕を組んで降りてくるのだそうです。
2002年の式の際は、小柴昌俊夫人が選ばれたそうです。
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次は祝宴が開かれる黄金の間です。名称の通り金ぴかの部屋です。
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日本人でノーベル賞を受賞した人は全部で11人です。
最初の受賞者は、1949年の湯川秀樹博士でした。湯川博士とボクシングの世界チャンピオンだった白井、競泳で世界記録を連発した古橋、それに空手チョップの力道山、この人たちは敗戦で打ちひしがれていた日本人の気持ちを大いに励ましてくれました。

ノーベル賞で史上最もマスコミの注目が集まったのは、アインシュタインと2002年の田中耕一さんだそうです。
但し決定的な違いは、アインシュタインの場合は世界からマスコミが集まったのに対し、田中さんの場合は日本のマスコミだけということです。
当時田中さんが街を歩くと、大勢の取材陣が金魚のウンコのごとく長蛇の列で後ろを追いかけて、ストックホルムの人たちは奇異に感じたようです。
それも田中さんお業績には関心を示さず、例えば奥様が買い物をすると、店員から品物を受け取る映像を撮るために、何回も同じ事を繰り返しさせられていたとか。
日本のマスコミ関係者も、海外から笑い者にされぬような取材態度が必要でしょうね。

授賞パーティーでは受賞者の代表が挨拶しますが、日本の受賞者は皆さん尻込みをして殆どスピーチされないそうです。本当は良い機会なんでしょうがね。
現地の日本人ガイドはとても残念がっていました。
例外はノーベル文学賞で、受賞者が一人の時が多いので、日本人でもスピーチに立つのだそうです。
1994年の大江健三郎さんは、英語できちんとスピーチしたそうです。

その大江さんは、スウェーデンに対する思い出として、小学校の時に読んだ「ニルスの不思議な旅」をあげたそうです。ここだけは私と一緒です。
スウェーデンの20クローネ紙幣の表面には作者セルマ・ラーゲルレーヴの肖像が、裏面にはモルテンに乗っているニルスの絵が印刷されています。
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作者のラーゲルレーブは、女性で初めてノーベル賞を受賞しました。
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by kanekatu | 2006-08-12 11:54 | スウェーデン | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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