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神しろしめす国ギリシヤ・その16(最終回)

この旅行記の冒頭に、ギリシャ旅行の評判があまり芳しくないと紹介しましたが、今回このツアーに参加してみて思い当たることがあります。
ギリシャ本土の遺跡についていえば、メテオラの修道院群を除くと、それほど目を瞠るようなものはありません。自然の景観はというと、他のヨーロッパ諸国と比べ特に優れている所も無い。

それではギリシャの魅力とはなんでしょうか。私はイスラエルの観光に似ているなと思いました。背景にある物語、イスラエルなら聖書でありギリシャなら神話やホメロスですが、それを頭に思い浮かべながら見学しないと、今一つ興味が湧いてこないと思います。
今回の旅行記に「神しろしめす国ギリシヤ」というタイトルをつけ、文化遺産に関連した神話を紹介したのも、そのためです。ギリシャという国は、神話と史実がゴチャ混ぜになっていて、どこまでが伝承でどこまでが事実か、境界線がハッキリとしていません。トロイア戦争はギリシャとトロイアの戦闘ですが、オリンポスの神々の間の戦争でもありました。そういう目で遺跡を観ると、また違った見方ができます。

もう一つは、ギリシャの魅力はやはり島々の観光でしょう。今回のツアーで寄港したミコノス、パトモス、クレタ、サンントリーニの各島はいずれも魅力的で、島巡りが無ければギリシャ旅行の楽しさは半分以下でした。
通常のギリシャツアーでは、ピレウス周辺を一日で回るミニクルーズが付いているだけなので、やはり物足らないと感じるのではないでしょうか。
但し、トルコのクシャダスへの寄港は余分で、それならロドス島かディロス島に行って欲しかった。
旅程の関係もあったのでしょうが、エジプトカイロ観光が付くなど、チョット欲張り過ぎの感があります。やはりギリシャ一国に限って、中味を充実すべきだったと思います。

最後にクルージングについて、殆んどの参加者が私同様クルージング初体験で、これを楽しみにツアーに参加した人が多数を占めていました。これも私と同じですが、北欧旅行でヘルシンキとストックホルムを結ぶ定期船「シリアライン」の乗船体験から、一度クルーズ船の旅を体験してみたいと思った人もいました。
ご夫婦で豪華客船での世界一周旅行を計画していて、その前に一度経験してという方もいました。
結論的にいうと、ガッカリ派が大多数となったようです。「クルーズはもう懲り懲り」とか「世界一周クルーズはヤメタ」という声が聞えました。

一つには乗船した船がいわゆる豪華客船ではなく、カジュアルな船だったことがあるでしょう。不評の一番の理由は食事です。約700名が乗船していましたが、レストランの座席はその半分以下でした。ビュッフェスタイルですが毎回長蛇の列で、ようやく料理を取った後、今度は座る席が無くてウロウロする破目になります。
ウエイターも回転を上げようと、皿が空になるのを見計らって持ち去っていきます。食べ終わったら直ぐに席を立たなくてはいけない気分になります。落ち着かないったらありません。景色を見ながらゆっくりとワインでも飲んで、などと思っていたら大間違い。
2日目と3日目の夕食だけはコース料理だったので、落ち着いた食事ができましたが、それ以外は毎回慌しい思いをしました。

「退屈だ」という声も多く聞かれました。夜は寝ているので良いのですが、昼間は時間を持て余します。船内の催しものも、日本人ツアー客はあまり参加していなかったようです。
乗船者の中で日本人の観光客がかなりの割合を占めていましたが、サンデッキで肌を焼いたり、プールに入っている人で、ついぞ日本人を見かけなかった。概して自ら積極的に遊ぶというのが苦手なんでしょう。
大多数の日本人旅行者というのは、時間を惜しんで精力的に観光地を観て回るというのは得意ですが、1ヶ所のリゾートに長期滞在して、ゆっくりと時間を過ごすというのが肌に合わない。
クルーズ船は動くリゾートですから、時間を持て余してしまう、そういう事なんだと思います。

勿論、旅行は常にクルーズという方もいます。そういう人はきっと楽しみ方を知っているのでしょう。
これからはそうした日本人が増えていくのかも知れませんが、現状では少数派です。

ツアー全体の満足度は80点くらいですが、そのうちの添乗員の寄与率が高く、優秀な添乗員に当たると旅はそれだけで楽しくなります。

この旅行記は今回をもって最終回となります。
最後までお付き合い頂き、感謝いたします。

―終わり―
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by kanekatu | 2008-09-21 10:43 | ギリシャ | Comments(2)

南部アフリカ旅行記 その6

ナミビアの西側は大西洋に接する海岸線ですが、ここワルビスベイだけが天然の良港で、ナミビアがドイツ支配下に入る以前からイギリスの植民地でした。そのためナミビアが独立した後も、この地だけは1996年まで南アの領土となっていたという変わった歴史を持った町です。
ワルビスベイは名前のごとく湾になっていて、ここを小さな船でクルージングすることになりました。
船の名前から“MOLA MOLAクルーズ”といいます。
写真中央が陽気でサービス精神タップリの船長、左隣はとても親切な現地ガイド兼バスのドライバーです。
彼は元々がドイツ人で、奥さんはフランス人、南アフリカで生まれ、ジンバブエで育ち、今はナミビアで暮しているとか。
さあ、私は一体ナニ人でしょうか? と言ってました。
ワルビスベイに滞在している時、ちょうど父の日に当たったのですが、彼の娘さんがプレゼントを持ってホテルに会いに来てました。親孝行ですね。
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船が桟橋を離れて間もなく、アザラシが甲板に上がってきました。
船長とは顔馴染で、この船を見つけると猛スピードで追いかけてきて、船内に入ってきます。
これだけ近くでアザラシを見るのは初めてですが、とても可愛らしい目をしていて、愛嬌モノです。
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ここはアザラシたちが住んでいる島で、数万頭が棲息しているそうです。
これだけ沢山いると、ちょっと気持ち悪い。
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海面に浮かぶブイの上で昼寝するアザラシたち。
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この辺りは鳥の保護区となっていて、黒く見えるのは全て海鳥ですから、数は想像もつきません。
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船内でおやつに出された生牡蠣です。ここで養殖しているもので、新鮮で実に美味。
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ペリカンのカップルです。
手前がオスで、向こうがメス。皆さん分かりますか。
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小魚を投げてやると、大きな口をあけてキャッチ。その姿が愛らしいですね。
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イルカも沢山います。
ジャンプの瞬間を撮ろうとしましたが、上手く行きません。
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桟橋の近くには、ご覧の通り沢山の船がいます。
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船から上がって近くのラグーンへ。
ここではフラミンゴが見られます。
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ワルビスベイはナミビアでも有数のリゾート地なので、海岸線に沿って高級別荘が立ち並んでいます。
家の前が直ぐ海なので立地抜群ですが、写真のような住宅の規模で、およそ価格は6千万円くらいとか。
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海水から塩を製塩していました。
なぜこれを見に行ったのかワケがありまして、クルーズで船長が遥かかなたを指差して、「あの白い塊は、海流の影響でこの港に漂着した南極の氷で、大騒ぎになっている」と説明がありました。
現地ガイドも珍しいから是非見に行こうと、連れてこられたのがここです。私たちは船長とガイドにまんまと一杯食わされたというワケです。
塩が夕陽の染まってピンク色になっています。
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水平線に太陽が沈んでゆきます。
ワルビスベイでの楽しい一日が終わりました。
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by kanekatu | 2007-07-16 11:54 | ナミビア | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


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