人気ブログランキング |

タグ:湯河原 ( 3 ) タグの人気記事

「ゆがわら石亭」に泊まる(2回目)

突然の割り込みですが、お盆休み(ってたってコチトラ年中お休みだけどさ)に「ゆがわら石亭」に一泊してきました。妻と二人です、残念ながら。
3年前の同じ時期に来ていますので、リピーターというわけです。
自宅から旅館までドアツゥドアで約2時間で行けますから便利です。
湯河原駅から送迎はなく路線バスを使うことは出来ますが、急坂を徒歩で登ることになるので年配者にはお薦めできません。
タクシーなら10分以内、1000円以下で着きます。
玄関を入ると上がり框から全て畳敷き、スリッパ無しでそのまま部屋に通されます。廊下も含めて全部が畳敷きというのも珍しい。
ここはチェックインもチェックアウトも部屋で済ませるので楽です。

部屋は居室が8畳に6畳の次の間がついています。
居室の床の間。
室内の壁は全て塗り壁。
c0051938_11394111.jpg

次の間で、冷房が苦手な妻と別居して、この部屋が私の居室。
c0051938_11394242.jpg

部屋の入り口でこのように全て畳敷き。
c0051938_11402050.jpg

障子の格子も凝ってます。
c0051938_11401932.jpg

天井に竹が使われているのも珍しい。
c0051938_11405661.jpg

この旅館の内装は非常に凝っていている反面、設備は全体に老朽化しているので引き戸が開けにくかったりという問題点もあります。
こういう内装を愛でることが出来る人には良いでしょうが、居住の快適さを求める人には不向きだといえます。

でも何となく前回と印象が違うなと思っていたら、今回の客室従業員(仲居さん)が年配の方で着物も地味な柄でした。
前回は若い人で、着物も藤色の明るい色だったんです。だから室内の渋さとは対照的な華やかなさが目立っていたということです。
会話も前回はとてもフレンドリーで好感が持てましたが、今回は極く普通に見えました。
良し悪しではなく、仲居さんによって部屋の雰囲気さえも変わってしまうという一例です。

大浴場はそれほど大きくはありませんが二つあり、いずれも露天風呂が広々としていて解放感があり、周囲には天然石や松、石灯籠が配置されていてとても良い雰囲気です。
洗い場が二か所というのは少ないですが、この旅館が全部で12室なので人数も少なくそれほど不便は感じません。
24時間いつでも、それにタオルとバスタオルが風呂場に備えているので、風呂には手ぶらで往き帰り出来るのは便利です。

「ゆがわら石亭」は割烹旅館ですから、なんていっても料理が売り物です。
先付は雲丹豆腐とキャビア山葵、前菜は川海老、鉢かつぎ、茗荷寿司など。
これを冷えたビールで頂く。
c0051938_11415312.jpg

吸い物は無花果葛打ち。
c0051938_11422697.jpg

お造りは鯛、勘八、鯵、烏賊など。二人前が大皿に盛られてきます。
右端にあるのは鯵煎餅、3枚に下ろした鯵の骨を唐揚げにしたもので、これが酒の肴にピッタリ。
c0051938_1143813.jpg

ここらで冷酒に切り替え、左から山形の大山、静岡の正雪、山形の出羽桜の3種。私は出羽桜、妻は大山に軍配。
c0051938_11432618.jpg

鮎の塩焼き。妻がどうして笹の葉に乗せてくるのかしらと訊くから、それは「鮎の笹焼き(愛の囁き)」の洒落だと教えてやりました。
c0051938_11434639.jpg

煮物は穴子信太巻。
c0051938_1144054.jpg

揚げ物は豚角煮とじゃが芋揚げ、酢の物は白だす蛸龍皮巻き。
c0051938_11442110.jpg

これにご飯、お新香、赤だしのお食事が出て、最後はフルーツ。
いずれの器も料理も凝っていて美味、さすがという処です。

翌朝の朝食で、一見平凡に見えますがサラダの下におぼろ豆腐が敷かれていたり、蕎麦に温泉卵が入っていたり、これまた手を加えているのです。
c0051938_11451221.jpg

この旅館は私たちのような年配の夫婦が美味しい料理を食べて、ゆっくり温泉につかるというような宿だと思います。

次回からは「コーカサス三国旅行記」の続きに戻ります。
by kanekatu | 2012-08-16 11:46 | 伊豆・箱根 | Comments(2)

「ゆば懐石 山翠楼」に泊まる

4月30日から1泊で奥湯河原温泉「ゆば懐石 山翠楼」へ。
GWの谷間なのと、旅行サイトで低額で泊まれる企画があったので利用した。
HPによれば、『ミシュランガイド東京 横浜 湘南 2012』にて「最上級の快適」を表す4レッドパビリオンの評価を獲得したとある。
「ミシュラン」はあまり信用できないが、奥湯河原を代表する高級料亭旅館の実力はいかに。

湯河原駅からタクシーで10分ほど、料金で約2000円。
車が玄関に着くと同時に番頭さんが出てきてお迎え。
エントランスはいかにも高級旅館らしい雰囲気を醸し出している。
c0051938_166743.jpg

c0051938_167102.jpg

フロントは1階にあるが驚くほど狭い。
チェックインは2階のロビーで行うが、スペースは広々としていて、ゆったりとしたソファが数多く並んでいる。
但しこのクラスの旅館では一般的なおしぼりや飲み物サービスはなし。そのままエレベータ-で客室へ。

客室はスタンダードタイプで12畳の本間に3畳ほどの副室がつく。
室内トイレが部屋のたたきの横にあるというのは変っている。トイレに入るのに出口のスリッパを履いてからというレイアウトは少し不便を感じた。
本間の床の間には生花が飾られ
c0051938_1633349.jpg

副室には珍しい丸窓が。
c0051938_1642515.jpg

部屋は7階だったので、窓からの眺望は素晴らしい。天気が悪く遠くの山まで見渡せなかったのが残念だが、深緑が眼にしみる。
c0051938_1642957.jpg

緑をバックに泳ぐ鯉幟、そう明日から皐月なんだ。
c0051938_1651944.jpg


早速風呂へ向かう。
屋上にある広々とした展望露天風呂(男女入れ替え制)は眼下に湯河原温泉を見下ろせて気分爽快。
ただ洗い場が分かり辛いのが欠点だ。
この他に大浴場があり、小さいながら風情のある露天風呂が併設されている。
もちろんこのクラスの旅館だからタオルとバスタオルは浴室に備え付けで、部屋からは手ぶらで行ける。
入浴施設はかなりのハイクラスだ。

夕食は部屋食で、ゆば懐石料理。
前菜はよもぎ豆富、鯛松前寿し、いくら粕漬、ゆば煎餅などが見栄え良く並ぶ。
c0051938_1683416.jpg

吸い物は海老真薯と色紙ゆば。
c0051938_1685516.jpg

お造りは鮪、鯛、間八。
丸い器は氷。こういう所が凝ってますね。
c0051938_1691784.jpg

焚き合せはゆば汁、筍饅頭。
c0051938_1693561.jpg

焼き物は若鮎を蓼酢で。
c0051938_1695313.jpg

合肴はこの旅館のウリである引き上げゆば、くみ上げゆばだ。
c0051938_16101539.jpg

伸ばすと、これこの通り。
c0051938_16103335.jpg

この後、肉料理の蓋物が出て、
止椀は豆腐と巻き麩。
c0051938_16104934.jpg

香の物に筍ご飯、最後はゆばシャーベットや果物の水菓子が出て終り。
この頃は酔いがかなり回ってきていて、写真は無しです。
湯葉を中心とした懐石料理は薄味でいずれも美味。

夜は敷地内の清流の音をききながら爆睡。
朝食も部屋食で、ゆばを中心とした和食。
写真に鯵の開きと煮物が付く。
c0051938_16112139.jpg


チェックアウトはフロントで行ったが、手続きが4組ばかり重なって混雑していた。
何より小さな椅子が4脚しかなく、我々を含めて数名の客が立ったままウロウロしていた。
チェックインは広々としたロビーだったのに、なぜチェックアウトは狭いフロントでさせるのだろう。せめて座れずにいる客をロビーに案内する位の機転は必要だったのではなかろうか。
玄関からタクシーまでは番頭さんが荷物を運んでくれたが、女将又は客室係の見送りが無いのはこのクラスの旅館にしては珍しい。
客室係の応対も特に親切とは言い難い。
部屋の景観、風呂、料理は文句なしで良かったが、サービス全体は平均点以下だった。
格安料金だったから、あまり文句は言えないか。
by kanekatu | 2012-05-03 16:13 | 伊豆・箱根 | Comments(2)

初春の湯河原温泉へ

ここ数年、孫の世話に日々手を取られてどこにも行けない妻のために、年に2,3回近場の温泉に出かけることにしています。と言っても日程には制約があり、娘夫婦が休みの時、つまり年末年始かGW、夏休みに合わせて出かけることになります。
妻は、3年ほど前までは日本旅館と温泉が嫌いという変った指向があったのですが、何かのキッカケで温泉が好きになったという事情もあります。
そんなわけで、関東周辺にも沢山の温泉がありますが、今まで夫婦で出掛けた所はごく少なく、今回の湯河原温泉にしても初の訪問となりました。
正月明けの4-6日、2泊3日の滞在です。

観光が目的ではなく、湯治に行くようなものですから、朝から晩まで温泉に浸かり、美味しい料理と酒をユックリ味わうという、正に酒池肉林(チョット意味が違うかな)。

湯河原温泉の歴史は古く、遠く万葉の時代に遡るのだそうです。
万葉集の中の温泉をうたった和歌は、次の一首だけだそうです。
「あしがりのとひのかふちにいづるの よにもたよらにころがいはなくに」
この歌の中の「足柄の土肥の河内に出づる湯」というのが、湯河原温泉を指しているのだそうです。

その後近代になって湯河原が脚光を浴びるようになったのは、日清・日露戦争の傷病兵の療養所として利用されてからです。
時を同じくして、多くの文人墨客がこの地を訪れています。
湯河原を愛した主な作家は、先ず国木田独歩、夏目漱石は遺作「明暗」の重要な舞台としてここを選び、島崎藤村は伊藤屋旅館にしばしば逗留し「夜明け前」執筆、晩年の与謝野晶子は吉浜・真珠荘に滞在しました。
藤木川の上流、奥湯河原の加満田旅館では、小林秀雄が「ゴッホの手紙」を構想し、水上勉が「飢餓海峡」を完成させ、大岡昇平の「花影」にも反映されているそうです。
フーン、まるで日本近代文学史を紐解いているような気分になりますね。

湯河原の町の西側に藤木川、千歳川という川が流れていますが、この川に沿うようにして温泉旅館が並んでいます。
藤木川の上流に不動滝という滝があり、その近くの「大滝ホテル」に今回投宿しました。
このホテルの特長は、先ず浴場が広く、露天風呂もタップリとしているところです。男女用二つありますが、両方とも同じように広く(両方入りましたから間違いありません)、露天風呂が渓谷沿いなので眺めも結構でした。
料理はマアマアでしたが、夕食朝食共に部屋食なのが何よりです。やはりユックリするには部屋食が一番ですね。

2日目に、散歩がてら付近を散策しました。
先ず宿の直ぐ脇の「不動滝」へ。
落差15mでそれほど大きな滝ではありませんが、滝の左側には身代わり不動尊、右側には出世大黒尊が祭られているところから、この名が付けられたそうです。
c0051938_1884935.jpg


次に「町立湯河原美術館」を見学。
常設館では竹内栖鳳、安井曾太郎をはじめ、美人画の伊東深水や水彩画家の三宅克己などの作品が並んでいました。
また平松礼二館では、月刊誌「文藝春秋」の表紙絵を中心に、画伯の作品が20点ほど展示されていました。
c0051938_189750.jpg


館の日本庭園では、平松礼二氏がモネ財団から譲られた「モネの睡蓮」を育成していました。
c0051938_1893494.jpg


次いで藤木川に沿って作られた「万葉公園」を散策。復路は藤木川の渓流沿いの遊歩道を歩きました。
名前は分りませんが、ちょっとした滝があり、なかなか風情がありました。
c0051938_1895081.jpg


とにかく温泉に浸かって3日間、命の洗濯ができました。
帰宅後は、家族の衣類を洗濯しました。
by kanekatu | 2008-01-08 18:13 | 伊豆・箱根 | Comments(0)

憂きな中にも旅の空


by kanekatu
プロフィールを見る
更新通知を受け取る